2002年度の予定は下記のサイトに掲載しております.
https://www.shokabo.co.jp/keyword/2002_07_museum.html
博物館・科学館 夏の企画
−主な企画展・シンポジウム等−(2001.8.17更新)
夏休みを中心に,多くの博物館・科学館では,特別展やシンポジウムを企画しています.ここでは,それらの中からいくつかを取りあげてご紹介いたします.
また,小社の雑誌『生物の科学 遺伝』2001年7月号では,「自然史と自然史博物館」を特集し,自然史への思いと共に,自然史博物館の取り組みなどを紹介していますので,ご購読いただければ幸いです.
なお,次のサイトでは,各地の博物館・科学館のホームページが検索できます.
◆「やまびこネット」(日本博物館協会)
◆「日本の科学館めぐり」(科学技術振興事業団)
◆「科学館の一覧」(全国科学館連携協議会)※ 今月の話題「夏の研究所等の一般公開」もあわせてご覧ください.
2001年7月10日,東京臨海副都心にオープンした,宇宙飛行士の毛利 衛氏が館長の新しい科学館.最先端の科学技術情報の発信と交流のための総合的な拠点をめざしています.参加体験型展示やさまざまなイベントをはじめ,科学者・技術者との直接交流にも意欲的です.
○ オープニング記念展 『 ダ・ヴィンチとルネサンスの発明家たち 』 (7/10〜9/2)
ダ・ヴィンチ設計の12mの飛行機模型やブルネッレスキのフィレンツェ大聖堂の高さ4mの模型等の展示をはじめ,模型,映像,図面,資料などによってルネサンスの天才たちの業績を展示します.(この展示は,世界各地で巡回されているフィレンツェ科学歴史博物館の企画展です)○ 『 H-IIAロケットカウントダウン展示会 』 (8/15〜9/3) New
8月25日(水)に打上げを予定しているH-IIAロケットについて,第1段メインエンジン「LE-7A」の実物やロケットの構成機器を中心に紹介.打上げ当日には,1Fロビーの400インチディスプレイにて,H-IIAロケット打上げをライブ中継.
※ H-IIAロケットの打ち上げについては裳華房 8月のキーワード「H-IIAロケット打ち上げへ」もご参照ください.○ 開館記念展示『 毛利館長の部屋〜ユニバソロジの世界 』 (7/18〜9/2)
毛利館長の生い立ち,2度の宇宙飛行,日本科学未来館への想いなどを,写真や映像を通じて紹介.○ 『 展示の前で研究者に会おう! 』 (8/4,8/25,9/22)
展示制作に携わったアドバイザーの先生方が,直接自分の展示を自分の言葉でより楽しく解説.(先着順,各回30名程度)○ 特別展 『 イタリア 科学とテクノロジーの世界 −ダ・ヴィンチ,ガリレオとその後継者たち− 』 (7/14〜9/2)
第一部は五感をキーワードに,この時代の人間を中心とした小宇宙や環境を理解していこうという科学観の展示,第二部は人間が能動的に自然を「研究し・解体し・法則化し・予測し・支配する」現代の科学観の展示です.○ 企画展 『 2001夏休みサイエンススクエア 』 (8/14〜8/26)
みずから見たり試したり確かめたりして科学の世界にふれ,楽しみながら学習できる12の企画展.「クルクルトンボ」「サイバーミュージアム」「夏休み動物学教室」「葉脈のふしぎ」「指紋を調べてみよう」「顕微鏡で植物の不思議を観察しよう」「ほんとうに本物?」「最近の火山活動」「夏休み理工学教室」などが開催されます.
○ 特別展 『 化学展:2001年謎とき体験の旅 』 (7/28〜8/26)
小さな子どもから高齢の方まで幅広く化学を楽しめるイベント.会場は3ゾーンからなり,「なぞときゾーン」では,400年前の仙台藩の化学に始まり,宇宙・環境・くらし・先端産業・健康スポーツ・医療に至るまで幅広い分野の化学を紹介,「体験ゾーン」では自由にさまざまな実験ができ,「必見ゾーン」では不思議な実験ショーが毎日行われます.期間中,展示や実験内容が入れ替わります(1期:7/28〜8/12,2期:8/14〜8/26).○ 企画展 『 自然の中の○△□−かたちには理由がある− 』 (7/29〜11/11)
自然がつくった形や模様の中から, 「これは人工的につくったんじゃないの?」 「なぜこんな整った形になるの?」 というものを紹介.○ 『 青少年のための科学の祭典 全国大会 』 (8/3〜8/7)
会場に理科の全分野を網羅した多彩な200の実験・工作を展開して,自然科学や科学技術の楽しさを・面白さを,五感を通じて実体験・実感できます.科学技術館の常設展示も期間中に限り無料です.
(終了しました)○ 特別展 『 SATOYAMA −人と自然のコミュニティスペース「里山」− 』 (7/7〜9/24)
身近な自然環境「里山」の今昔,失われつつある里山の大切さ,利活用への提言などを紹介.また,木のぼりや落ち葉あそびなどの自然体験もできます.期間中,記念講座(7月15日),記念シンポジウム「森は海・川を元気にする」(8月5日),自然観察会「里山を歩こう」(9月15日)などが企画されています.○ 企画展 『 エビ・カニの世界 』 (7/20〜9/2)
エビ・カニの進化・形態・生活史・生態やまた食材としての私たちとの関わりなどを展示.外国産のエビ・カニも展示してその多様性を紹介したり,世界最大のカニであるタカアシガニなども生体展示します.○ 特別展 『 ヒマラヤ −人・自然・文化− 』 (6/30〜9/9)
景相生態という視点を軸にすえ,ヒマラヤの成り立ち,高山植物や蝶やキノコなどの生物,人々の信仰,さらには標高ごとの人・自然・文化のかかわりを紹介. 開催期間中,7回の講演会,体験イベントなどの関連行事が行われます.●国立歴史民俗博物館 New
○ 夏季特別企画 『 伝統の朝顔−2001 』 (8/7〜9/9)
正木系統を中心に,葉・花の形と色・紋様,花のもち(午後でも咲いている),茎・蔓など,さまざまに変化させた系統を展示するほか,朝顔図譜の展示や展示解説・園芸相談のコーナーもあります.○ 「神奈川県植物誌2001」刊行記念特別展
『 神奈川の植物・その10余年の変化 』 (7/20〜9/16)
神奈川県植物誌調査会の行った調査結果をもとに,植物を通して神奈川県の自然を見直すとともに,この十余年間の植物の分布状況の変化を紹介します.○ 夏季特別展『星の測量 −角度をはかり,位置をもとめる−』(7/20〜9/2)
地図の作製や安全な航海のために必要とされた天体測量.江戸時代から明治,大正,昭和にかけて使用された測量資料の展示や,講演会,フォーラム,ワークショップなどが開催されます.○ 特別展 『 水晶の世界 』 (7/17〜9/16)
美しい天然水晶や合成水晶,不思議な形の水晶,メノウやオパールなどの展示のほか,ガラス玉と水晶玉の見分け方や火打ち石で火起こしなども体験できます.○ 特別展 『 からだ・ふしぎ発見 』 (7/20〜9/2)
遺伝子迷路,チンパンジーとの比較,プラスティネーション人体標本,模型や映像資料など,多方面から「からだ」に迫ります.○ 第1回特別展 『 ロイヤル・ティレル古生物学博物館の恐竜たち 』 (7/20〜9/2)
ロイヤル・ティレル古生物学博物館は,カナダのアルバータ州に位置する世界有数の古生物専門博物館.その博物館の見どころを凝縮した特別展.○ 特別展 『 おもちゃの科学展 −触って,遊んで,考えよう!− 』 (7/20〜8/31)
自然の法則をたくみに利用したおもちゃの原理やしくみの解説や,昔のおもちゃ,不思議なおもちゃ,手作りおもちゃなど,100点あまりが手にとって楽しめます.○ 特別展 『 牧野富太郎と植物画展 』 (6/9〜7/22)
高知県立牧野植物園が所蔵する植物学者・牧野富太郎博士の植物画をはじめ,博士の植物画コレクションの他,博士の遺品やエピソードを通じて,牧野富太郎の人間的魅力を紹介します.(終了しました)
※ 牧野富太郎については裳華房 4月のキーワード「牧野富太郎と植物学」もご参照ください.○ 特別展 『 レッドデータ生物 −失われゆく自然と生きもの− 』 (8/4〜9/24) New
「絶滅危惧生物と自然環境」を貴重な標本資料などで紹介し,生きものと人間活動との関わりについて展示.人と自然との共生をテーマにした博物館.子どものページや展示品の紹介,多くの収蔵品の画像の公開,鳥や昆虫の音声や動画の発信,博物館の全フロアーを自由に観覧できる「バーチャル・ミュージアム」などのページもあります.
○ 企画展 『 外で遊ぼう −みんなで作る公園− 』 (7/14〜9/9)
公園での遊び方や住民参加の公園づくりのあり方について,全国の事例を紹介したり,身近な素材や自然の素材を用いた遊具やその作り方を展示します.○ 企画展 『 地震はどうしておこるのか −日本人の地震観の変遷− 』 (7/28〜9/4)
日本人は地震をどのようにとらえ科学してきたのか? 古代から現代までの日本人の地震観の変遷を,さまざまな資料からふりかえるとともに,近未来の地震防災を展望します.●神戸市立青少年科学館 New
○ 『 大宇宙展 −人類の宇宙への挑戦− 』 (7/20〜9/2)
ロケットの開発から,人類を月へと運んだアポロ計画,宇宙への往還機・スペースシャトル,そして国際宇宙ステーションの建設へと続く,人類の宇宙への挑戦を紹介.●山口県立山口博物館 New
○ 企画展 『 ゆめ探検館 』 (7/26〜9/24)
「ゆめ」をテーマに,これまでに実現させた夢,今まさに実現した夢,実現させたい夢の数々を紹介.「3次元世界への夢」(全期間),「博覧会と近代化への夢」(7/26〜8/26),「すばる望遠鏡と宇宙への夢」(8/31〜9/24)の各コーナー.○ 企画展 『 人体 』 (7/14〜8/31)
人体の構造や機能を理解するための模型や映像をはじめ,プラスティネーション標本(解剖標本に含まれている水分をプラスティックに置き換えたもの)を多数展示します.7月20日に講演会もあります.○ 特別展『 夢のロボットワンダーランド −みて!さわって!うごかして! − 』 (7/20〜9/2)
最先端の二足歩行ロボットや,表現力がより人間に近づいたロボット,そして人々の仕事や介護をサポートしてくれるロボットたちを紹介します.●北九州市立児童文化科学館 New
○ 特別展 『 ふしぎ・おもしろサイエンス 』 (7/1〜9/16)
アルキメデスの光線銃,コウモリさんの超音波,自立自転車,音の体重計,しんきろう発生装置,夕焼けの実験など,科学の不思議が体験できる展示の数々.
● 雑誌『生物の科学 遺伝』2001年7月号
「特集:自然史と自然史博物館」
最新号/定価1760円(本体1600円+税10%)/裳華房
「自然と人間の共生」が課題とされる現代,自然の多様性やしくみに関する基礎的知見を提供する"自然史科学"の重要性が高まっています.わが国での自然史科学のあり方に思いを馳せます.● 『 東京近郊 博物館で生物を学ぼう 』(ポピュラー・サイエンス145)
國学院高等学校 伊藤洋文 著/定価1430円(本体1300円+税10%)/裳華房
自然の少ない都会でも,教科書にはない楽しい生物学を自ら学べるように,100余館の概要と,自由研究テーマ例を紹介します.展示内容が一目で分かるように展示内容マークを付け,また地域別インデックスや動物園・植物園・水族館の一覧など,付録も充実させました.
オンライン書店の『東京近郊 博物館で生物を学ぼう』購入ページへダイレクトリンク
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