1994年9月に あすか のGIS2検出器(またはGIS3検出器)
で取得したX線のエネルギースペクトルです.
数ヶ所に構造が見えますが,これはX線検出器の応答の性質によるものであって,
天体からのX線には特別な構造が見当たりません.
このスペクトルは,巾関数で表されます.
これは中性子星の近くで加速された高いエネルギーの電子が,
磁場の中を運動するときに放射していると考えると説明できます.
また,かに星雲はとても明るいX線天体であるので, 昔からたくさんの観測がなされてきました. またスペクトルの形も単純であるため, そのスペクトルは検出器の較正によく使われます. 上のスペクトルもGIS検出器の較正のためにとられたものです. 資料提供:深沢泰司(東京大学),石崎欣尚(都立大学),石田学(宇宙科学研究所), 久保田あや(東京大学) |
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