超新星残骸 (Supernova Remnant)

比較的質量の大きな星が,その進化の最後の段階で, 星全体が大爆発を起こしたものを超新星(Supernova)といいます. 星が突然輝き出す現象である新星よりも, さらに明るく輝くので超新星という名前がつきましたが, 超新星は新星とは異なる現象です.

超新星残骸(Supernova Remnant:SNR)とは, 超新星の大爆発によって周囲に飛び散ったガスが, 超新星爆発の衝撃波のエネルギーによって,輝いてみえるようになったものです. 超新星残骸は,可視光だけでなく,電波からX線までさまざまな波長の電磁波で観測されます. 実際,物質が数百万から数千万度に熱せられた高温プラズマからのX線も放射しています. また,超新星爆発の際に中性子星ができた場合には,その中性子星からのX線や, さらに中性子星の強い磁場の影響を受けた周辺の星雲 (シンクロトロン放射をしているのでシンクロトロン星雲と呼ばれます) からのX線が見えます.


超新星1006
カシオペア A
ケプラーの超新星残骸
W49B
はくちょう座 網状星雲
ほ座の超新星残骸
  かに星雲
3C58
SS433とW50
RCW103
ティコの超新星残骸

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