中央部分のX線スペクトル |
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あすか のSIS検出器で得られたスペクトルです.
最もX線で明るい北東のシェル部分のスペクトル(下)を見ると,
0.5-0.7keV付近の酸素の輝線が目立つのに対して,
中心部分のスペクトル(上)では,
逆に,1.8keV 程度にあるケイ素の輝線などが目立ってきます.
これらのことから,
シェル部分と中心部分では,
プラズマの温度や元素の組成が異なっていることがわかってきました. 網状星雲は, 超新星爆発から2万年程度経った比較的年老いた超新星残骸といわれていますが, このようにかなりの年月が経っていても, 超新星爆発の痕跡が中心部分に残っているのだと考えられています. また,上のX線画像のなかで見られる点源は, この あすか の観測ではじめて見つかりました. この正体は何か,いまなお観測は続けられています. 資料提供:宮田恵美,常深博(大阪大学) |
周縁部分のX線スペクトル |
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