ウフル(Uhuru)

Uhuru/SAS-1 (Small Astronomical Satellite-1)
1970年12月にケニア沖からスカウトロケットを使って打ち上げられた, 世界で最初のX線観測衛星です. SAS-1という形式名は「小型天文衛星第1号」の意味でしたが, 打ち上げの日がケニアの独立7周年記念日に当たっていたために, スワヒリ語で自由を意味するウフル(Uhuru)と命名されました.
本体は1mにも満たない,約64kgという小さな衛星でしたが, 約1時間で地球を周回しながら全天を走査しました (近地点520km,遠地点560km). そして期待通りに,339個のX線源を探知し, それらは現在ウフルカタログとして知られています. ウフルによる最大の成果は, ブラックホール候補Cyg X-1(はくちょう座X-1)などを含むX線連星の発見です.

This image is reproduced from "The High-Energy Astrophysics Learning Center" (NASA/GSFC).

衛星諸元 全長:
重量:64kg
口径:
波長:2-20keV
主搭載装置 2台の比例計数管(各々,840cm2の有効面積)
科学的成果 今日「ウフルカタログ」と呼ばれている, X線源のカタログを作成しました. ウフルカタログには, 連星X線源や超新星残骸や活動銀河など, 最終的には339個の天体が登録されました.
備考


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