Amazon
楽天ブックス
セブンネットショッピング
Knowledge Worker
紀伊國屋書店
ヨドバシ・ドット・コム
TSUTAYA
ローチケHMV
e-hon
Honya Club
丸善,ジュンク堂書店,文教堂
紀伊國屋書店(新宿本店)
三省堂書店
有隣堂
TSUTAYA
くまざわ書店
コーチャンフォー
|
|
物性科学選書
遍歴電子系の核磁気共鳴 −金属磁性と超伝導−
Nuclear Magnetic Resonance in Itinerant Electron System −Magnetism and Superconductivity−
大阪大学名誉教授 理博 朝山邦輔 著
A5判/246頁/定価4180円(本体3800円+税10%)/2002年5月発行
ISBN 978-4-7853-2611-1 (旧ISBN 4-7853-2611-5)
C3042
超低温、強磁場、高圧等の極限技術の発展と相まって、核磁気共鳴の適用領域はますます広くなり、さまざまな分野で重要な研究手段となっている。
本書は、NMRの初学者を対象に、金属磁性・超伝導を主として、基礎から最近の研究まで連続性を保ちながら平易に記述されたものである。
読者対象:大学4年生くらい 〜
1.核磁気共鳴現象
2.電気四重極相互作用
3.超微細相互作用と吸収スペクトル
4.スピン‐格子緩和
5.超伝導状態の核磁気共鳴
6.強相関電子系の核磁気共鳴
刊行趣旨/はしがき
1.核磁気共鳴現象
1.1 核磁性と磁気共鳴吸収
1.2 スピン‐格子緩和
1.3 磁気双極子相互作用とスピン‐スピン緩和
1.4 自由スピンの運動
1.4.1 古典論
1.4.2 量子論
1.5 断熱変化
1.6 ブロッホ方程式
1.7 共鳴線幅の評価
1.8 フリーインダクションディケイとスピンエコー
1.9 測定法
1.9.1 $T_1$ の測定法
1.9.2 磁場循環法
1.9.3 二重共鳴法
1.9.4 スティミュレートエコー
文献
2.電気四重極相互作用
2.1 電気四重極ハミルトニアン
2.2 エネルギー固有値と吸収スペクトル
2.2.1 $H_\rm{Z}$ $\gg$ $H_\rm{Q}$ の場合
2.2.2 $H_\rm{Q}$ $\gg$ $H_\rm{Z}$ の場合
2.3 四重極スピンエコー
2.4 四重極分離した場合の $T_1$ と $T_2$ の関係
文献
3.超微細相互作用と吸収スペクトル
3.1 超微細相互作用
3.2 共鳴線のシフト −化学シフト−
3.2.1 反磁性シフト
3.2.2 常磁性シフト
3.3 ナイトシフト
3.4 磁性体の内部磁場
3.4.1 遷移金属磁性体の核磁気共鳴(NMR)
3.4.2 信号増幅作用
3.4.3 強磁性遷移金属合金の内部磁場
3.4.4 希土類金属における内部磁場
3.5 核スピン間接相互作用
3.6 金属における間接相互作用
3.7 磁性体における間接相互作用
3.7.1 強磁性体
3.7.2 反強磁性体
文献
4.スピン‐格子緩和
4.1 格子振動による緩和
4.2 金属における核磁気緩和 −電子間の相互作用が弱い場合−
4.3 緩和率の一般的表示
4.4 乱雑位相近似における緩和率
4.5 SCR理論における緩和率
4.5.1 弱い強磁性体および強磁性に近い物質における $1/T_1$
4.5.2 弱い反強磁性および反強磁性に近い物質における $1/T_1$
4.6 希薄磁性合金における緩和率
4.6.1 磁性不純物核の $1/T_1$
4.6.2 母体核の $1/T_1$
4.7 磁気秩序状態における緩和率
4.7.1 非金属磁性体における $1/T_1$
4.7.2 強磁性金属合金中における $1/T_1$
4.8 ウエガー機構
文献
5.超伝導状態の核磁気共鳴
5.1 超伝導状態でのNMRの条件
5.2 超伝導状態のナイトシフト
5.3 超伝導状態の核磁気緩和
5.4 異方的超伝導
5.4.1 3重項対超伝導
5.4.2 1重項対 $d$ 波超伝導
5.5 超伝導状態における動的磁化率と間接相互作用
5.6 近接効果
5.7 磁性超伝導体
文献
6.強相関電子系の核磁気共鳴
6.1 重い電子系物質
6.2 銅酸化物高温超伝導体 −常伝導状態での特性−
6.2.1 電気四重極相互作用とホール数
6.2.2 ナイトシフト
6.2.3 スピン‐格子緩和率
6.2.4 間接相互作用
6.3 銅酸化物高温超伝導体 −超伝導状態の特性−
6.3.1 超伝導の性質
6.3.2 超伝導発現の機構
6.4 擬ギャップ
6.5 非銅酸化物超伝導体 $\rm{Sr_2}RuO_4$
6.6 有機超伝導体
文献
付表
参考図書
事項索引
物質索引
|
|
朝山 邦輔
あさやま くにすけ
1957年 大阪大学理学部卒業、大阪大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。大阪大学助手・講師・助教授・教授などを歴任。主な著書に『電波物性』(共著、共立出版)、『磁気測定II』(共著、丸善出版)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
遍歴電子系の磁性と超伝導 (分担執筆)
|