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『回遊・渡り』 カバー

内容見本タイトル
『回遊・渡り』 内容見本


著作者紹介

安東 宏徳
あんどう ひろのり 
1963年 東京都に生まれる.早稲田大学教育学部卒業,早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了.北海道大学助手,九州大学准教授,新潟大学准教授などを経て現職.専門は生殖神経内分泌学.

浦野 明央
うらの あきひさ 
1944年 東京都に生まれる.東京大学理学部卒業,東京大学大学院理学系研究科博士課程修了.埼玉大学助教授,北海道大学教授等を歴任.専門は神経内分泌学・比較内分泌学.主な著書に『神経分泌:脳がつくるホルモン』(共著,東京大学出版会)などがある.

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(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


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【電子書籍】
ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ VI
回遊・渡り −巡−[カラー版]
Migration

日本比較内分泌学会 編集委員会 
新潟大学教授 理博 安東宏徳・
北海道大学名誉教授 理博 浦野明央 共編

標準価格2530円(本体2300円+税10%)/2016年11月電子版発行/
eISBN 978-4-7853-7732-8

 動物は,生活史の中のさまざまな段階で,さまざまな理由により,さまざまな距離を移動する.鳥の渡りや魚の回遊などは,摂食,成長,生殖や体液浸透圧調節などの生理機能に密接に関連し,季節の移り変わりに応じて起きている.一方,予期せずに起こる生息環境の変化に対応するためにも動物は移動する.
 本書は,回遊と渡りに代表される“移動”のしくみをホルモンの側面から解明しようとする研究の成果を基に,水圏から陸,空のさまざまなフィールドで繰り広げられる動物の生き生きとした“移動”の様を紹介するものである.
 2章で基礎となる神経内分泌学を概説した後,昆虫(チョウ),魚類(アユ,サケ,クサフグ),両生類と爬虫類,鳥類,哺乳類(クマ)の“移動”を取り上げ,第一線の研究者がわかりやすく解説する.

※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております.固定レイアウト型は文字だけを拡大することや,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能が使用できません.
※この電子書籍は,2016年に刊行された『回遊・渡り』(第1版1刷)を元に電子書籍化したものです.


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はじめに (pdfファイル)   索引 (pdfファイル)

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.序論
2.回遊・渡りの基礎となる神経内分泌学の概説
3.チョウの渡り
4.アユの両側回遊
5.サケとクサフグの産卵回遊
6.両生類と爬虫類の移動
7.鳥類における渡りの生活史段階の制御
8.クマの移動と冬眠

詳細目次  →『回遊・渡り』目次

はじめに (pdfファイル)

1.序論 [浦野明央・安東宏徳]
 1.1 動物の「移動」(migration)は古くから知られていた
 1.2 正確な行動パターンがわかりだしたのはごく最近
 1.3 試料の入手が困難
 1.4 内分泌機構まで研究が進んでいるのはわずか
 1.5 回遊・渡りにおけるホルモンと受容体

2.回遊・渡りの基礎となる神経内分泌学の概説 [浦野明央]
 2.1 「移動」は本能的な行動
 2.2 「移動」を制御する生体制御系
 2.3 動機づけと神経内分泌系
 2.4 定位に関わる感覚系と神経内分泌系
 2.5 航行(移動行動)と中枢のパターンジェネレーター
 2.6 記憶におよぼす神経内分泌系の影響
 2.7 まとめ:総合的な理解を求めて

3.チョウの渡り [山中 明]
 3.1 飛行の燃料とホルモン
 3.2 アサギマダラの渡り:北上と南下
 3.3 オオカバマダラの「渡り」と「コンパス」
 3.4 「渡り」を支えるホルモン調節機構
 3.5 チョウの季節適応とホルモン

4.アユの両側回遊 [矢田 崇・安房田智司・井口恵一朗]
 4.1 回遊の生活史と浸透圧調節
 4.2 プロラクチンの機能と構造
 4.3 アユ仔魚のプロラクチン遺伝子の発現動態
 4.4 溯上の開始とプロラクチン
 4.5 定着後のなわばり形成とホルモン
 4.6 アユのストレス反応とホルモン
 4.7 まとめ

5.サケとクサフグの産卵回遊 [安東宏徳]
 5.1 魚類の回遊の多様性と回遊研究の面白さ
 5.2 太平洋サケの回遊生態
 5.3 サケの回遊にともなう生理的変化とホルモン
 5.4 太平洋サケの産卵回遊のホルモン調節T:成長から性成熟への転換機構
 5.5 太平洋サケの産卵回遊のホルモン調節U:産卵回遊開始機構
 5.6 クサフグの産卵回遊生態
 5.7 クサフグの産卵回遊行動の地域多様性
 5.8 クサフグの半月周性産卵回遊行動リズムの調節機構
 5.9 魚類の回遊研究の展望

6.両生類と爬虫類の移動 [朴 民根・山岸弦記]
 6.1 「移動」を起こさせる生物学的原理:資源の確保と適応度の最適化
 6.2 両生類と爬虫類:生活の場を陸上に移行させた脊椎動物
 6.3 水中から陸上への移動にともなう環境適応と生体制御系
 6.4 両生類の移動
 6.5 爬虫類の移動
  6.5.1 ヘビとトカゲ(有鱗目)
  6.5.2 ワニ類
  6.5.3 カメ類
 6.6 移動に必要な空間記憶と感覚機能
 6.7 おわりに

7.鳥類における渡りの生活史段階の制御 [John C. Wingfield, Marilyn Ramenofsky(訳・浦野明央)]
 7.1 はじめに
 7.2 なぜ鳥は渡るのか
 7.3 渡りを支える生物現象
  7.3.1 原動力(筋組織)と持続的な動き
  7.3.2 燃料源と力強い運動
  7.3.3 中継地での燃料補給
  7.3.4 内在性の航行システムと地図
  7.3.5 タイミングを調節するしくみ:体内時計
  7.3.6 特定の欲求の調整
 7.4 渡りの生活史段階
 7.5 渡りを調節するホルモン
 7.6 春の渡り
  7.6.1 春の渡りの生活史段階
  7.6.2 春の渡りを調節する内分泌機構
  7.6.3 脂肪の蓄積,利用,飛翔:渡りにおける極端な変化
  7.6.4 春の肥満と夜の苛立ちの制御におけるテストステロンの役割
 7.7 秋の渡り:繁殖の後の移動
  7.7.1 秋の渡りの生活史段階
  7.7.2 繁殖後の渡りを調節する内分泌機構
 7.8 偶発的な渡り
  7.8.1 偶発的な渡りの生活史段階
  7.8.2 偶発的な(突発的な)渡りを調節する内分泌機構
 7.9 血中CORT濃度の変動:すべての渡りに共通?
 7.10 結論

8.クマの移動と冬眠 [坪田敏男]
 8.1 クマの生活史
  8.1.1 食性
  8.1.2 消化機構と内分泌制御
  8.1.3 繁殖
 8.2 移動と分散
  8.2.1 子別れと分散
  8.2.2 母親の栄養状態と子別れの関係
  8.2.3 子別れのメカニズム
 8.3 繁殖の行動と生理,内分泌制御
  8.3.1 繁殖行動
  8.3.2 繁殖生理
  8.3.3 繁殖の内分泌制御
 8.4 冬眠の行動と生理,内分泌制御
  8.4.1 冬眠期およびその前後期間における行動
  8.4.2 冬眠生理
  8.4.3 冬眠前時期の肥満メカニズム
  8.4.4 冬眠中の出産
 8.5 ホッキョクグマの行動と生理
  8.5.1 ホッキョクグマの生活史
  8.5.2 ホッキョクグマの冬眠様生理と繁殖生理
  8.5.3 ホッキョクグマの危機
 8.6 まとめ

略語表
索引(pdfファイル)
執筆者一覧(執筆者の所属は初版刊行時)(pdfファイル)
謝辞

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