雑誌『生物の科学 遺伝』B5判/112頁/ /正木春彦・伊藤元己 企画】 外来種の移入や遺伝子組換え作物,地球温暖化など社会的な問題・文脈の中で,「生物多様性」という言葉がさまざまに使われているが,その実体が一般の人に伝わっているとはいいがたい状況にある.本特集では,異なった立場の専門家に,それぞれのテーマを中心に,現代社会における「生物多様性」の意味と問題点,社会との関わり方などについて語ってもらった.
・【インタビュー】生物多様性とは何か(鷲谷いづみ) ・ミナミマグロは絶滅するか(松田裕之) ・生物多様性の視点から見えてくる京都議定書のもう一つの顔 −相互連関を考慮した政策の意義(石井 敦) ・生物多様性と京都メカニズム(椿 宜高) ・生物多様性保全のための情報基盤(志村純子) ・カルタへナ法制定の経緯と概要(嶋野武志) ・カルタヘナ議定書と国内規制の問題点(吉倉 廣) ・組換え作物による生物多様性への影響を評価する(松尾和人・岡 三徳) ・遺伝子組換え作物の拡散制御技術と利用管理(渡邉和男) ・コラム:カルタヘナ議定書は貿易交渉の背景が濃い/ カルタヘナ議定書は本当に科学的か?/ 遺伝子組換え体の国際ルールは規制緩和されるか?(渡邉和男)
・ヨーロッパにおける熱波への人間活動の影響(羽島知洋)
(真下知士・直井国子・庫本高志・芹川忠夫) ・植物の感染防御のしくみ(瀬尾茂美・光原一朗・飯 哲夫)
ウチの目玉収蔵品 紹介(23)/ 斎藤報恩会自然史博物館 《最大級の二枚貝 オオシャコガイ Tridacna gigas 》 瑞浪市化石博物館 《ビカリアVicarya と「月のおさがり」》 生き物の不思議(19)/ クモのようでクモでない −ウミグモ類のかたちと生き様の不思議(宮崎勝己) 【新連載】野生動物はいま −人との軋轢の中で(1)/ ニホンザルはいま −里のサルとの「共存」をめざして(室山泰之) 環境保全の現状(41)/ 南極における環境保全 −廃棄物の処理をめぐって(増沢武弘) 研究室・研究所めぐり(56)/ 独立行政法人 食品総合研究所 食品害虫研究室(宮ノ下明弘) がんばれ生物クラブ(19)/ 同志社香里高等学校 −セミの研究(古本 大) 生物ライブラリー/ 『知能の謎』 『タバコモザイクウイルス研究の100年』 『クスノキと日本人』 『ジャガイモとインカ帝国』 『日本湖沼誌 II 』 『〈三内丸山遺跡〉植物の世界』 『生命とは何か』 |
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