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復刊書籍一覧へ 物理学選書 12 
磁性体の統計理論
Statistical Theory of Magnetism

東京工業大学名誉教授・長岡技術科学大学名誉教授 理博 小口武彦 著

在庫マーク

A5判/312頁/定価5720円(本体5200円+税10%)/
初版1970年11月発行,復刊2002年8月発行
ISBN 978-4-7853-2312-7 (旧ISBN 4-7853-2312-4)  C3042
(オンデマンド方式による印刷・製本)

電子書籍

 磁性の教科書や少し進んだ解説書は数多くあるが、磁性体の統計理論に主眼をおいたものは、和洋書にもほとんどないといってもよい。著者は、多年にわたってこの方面を研究し、また米国や日本のいくつかの大学でその講義を行ってきたが、本書はそれらを中心としてまとめられたものである。本書の内容は、磁性体に関するごく初歩的なものから、かなり専門書的なものや最近の研究の結果を含んでいる。
 著者は、学問というものはなぜそのように進歩していくかという必然性を意識して項目を進めているので、進んだ理論や新しい現象も本書では突然に現れることはない。したがって、読者は予備知識が少なくても、読み進むうちに自然に研究内容に立ち入り、理解できるように編まれている。理工系大学高学年、大学院生、研究者に好適の書としてこれをお薦めする。


サポート情報

はしがき   索引 (以上 pdfファイル)

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.磁性体内のスピン相互作用
2.強磁性体の近似理論
3.Ising模型
4.高温展開
5.反強磁性体の近似理論
6.スピン波の理論
7.グリーン関数の方法
8.1元格子における厳密解
9.残された2,3の問題

詳細目次  『磁性体の統計理論』 目次

はしがき (pdfファイル)

1.磁性体内のスピン相互作用
 1.1 交換相互作用
 1.2 $N=2$ の場合,水素分子
 1.3 $N=3$ の場合
 1.4 $S$ が$1$以上の場合の交換相互作用
 1.5 configuration interaction
 1.6 超交換相互作用(i)
 1.7 超交換相互作用(ii)
 1.8 二重交換相互作用
 1.9 間接交換相互作用
 1.10 スピンハミルトニアン
 1.11 異方性交換相互作用(i)
 1.12 異方性交換相互作用(ii)
 1.13 Dzyaloshinski-Moriyaの相互作用
 参考文献

2.強磁性体の近似理論
 2.1 分子場理論
 2.2 比熱,帯磁率
 2.3 分子場理論の改良
 2.4 Bethe-Peierls-Weissの理論
 2.5 constant coupling近似
 2.6 有効ハミルトニアンの方法
 2.7 スピン対相関関数
 参考文献

3.Ising模型
 3.1 Ising模型,二元合金,格子気体
 3.2 1次元Ising模型
 3.3 Bethe近似
  3.3.1 Bethe-Peierlsの方法
  3.3.2 Takagiの方法
 3.4 さらによい近似的方法
  3.4.1 Betheの第2近似
  3.4.2 Kirkwoodの方法
  3.4.3 Zernikeの方法
  3.4.4 Kikuchiの方法
 3.5 行列の方法
 3.6 2次元格子の表裏変換
 3.7 2次元正方格子の厳密解
 参考文献

4.高温展開
 4.1 帯磁率の級数展開,Heisenberg模型の場合
 4.2 帯磁率の級数展開,Ising模型の場合
 4.3 ratio methodとPade近似
 4.4 critical exponents
 4.5 scaling laws
 4.6 パラメーターを含む高温展開
 参考文献

5.反強磁性体の近似理論
 5.1 反強磁性体の結晶格子
 5.2 反強磁性体の分子場浬論
 5.3 反強磁性体の分子場理論の改良
 5.4 反強磁性体のBethe近似
 5.5 反強磁性体のconstant coupling近似
 5.6 磁化の方向と磁場
 5.7 基底状態のエネルギーの上限と下限
 5.8 基底状態のスピン多重度
 5.9 基底状態のエネルギー
 5.10 ネール状態の改良
 5.11 Fisherの超交換反強磁性体
 参考文献

6.スピン波の理論
 6.1 スピン波
 6.2 スピン波の古典的な扱い
 6.3 スピン波の半量子論的な扱い
 6.4 Holstein-Primakoffの理論
 6.5 反強磁性体におけるスピン波の理論
 6.6 強磁性体の低温における熱力学的諸量
 6.7 反強磁性体の低温における熱力学的諸量
 6.8 強磁性体の磁気双極子相互作用
 6.9 スピン波間の相互作用(i)
 6.10 スピン波間の相互作用(ii)
 6.11 強磁性共鳴吸収
 参考文献

7.グリーン関数の方法
 7.1 グリーン関数
 7.2 スペクトル定理
 7.3 レスポンス関数との関係
 7.4 1つのスピン系の例題
 7.5 1次元Ising模型
 7.6 強磁性体への応用
 7.7 反強磁性体への応用
 7.8 強磁性体の帯磁率
 7.9 切断の改良
 参考文献

8.1次元格子における厳密解
 8.1 XY模型
 8.2 2個のスピン波のbound状態
 8.3 反強磁性体の基底状態
 8.4 反強磁性体のスピン波
 8.5 局在スピン波
 参考文献

9.残された2,3の問題
 9.1 1次元Ising模型における時間的変化
 9.2 キュリー点近傍おける非平衡状態
 9.3 希薄強磁性体
 9.4 2次元強磁性体
 参考文献

付録
 A.1 密度行列の展開
 A.2 スピン関数
 A.3 第2量子化の方法−Bosonの場合
 A.4 第2量子化の方法−Fermionの場合
 A.5 スピン演算子とフェルミ(Fermi)演算子の関係
 A.6 正方格子のIsing模型の厳密解に必要な計算
 A.7 Dysonのハミルトニアン
 A.8 帯磁率と相関関数
 A.9 Bogolyubovの不等式
 参考文献

索引 (pdfファイル)

著作者紹介

小口 武彦
おぐち たけひこ 
1925年 長野県に生まれる。東京大学理学部卒業。東京工業大学、東京教育大学、ピッツバーグ大学、カーネギー工科大学、東京都立大学などを経て、東京工業大学教授、長岡技術科学大学教授などを歴任。主な著書・訳書に『磁性体の統計理論』(裳華房)、『物性物理学』(共著、朝倉書店)、『現代物理学演習講座』(共著、共立出版)、『現象の数学』(アグネ)、テル・ハール著『熱統計学』(共訳、みすず書房)などがある。

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


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