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『化合物磁性 −遍歴電子系』 カバー


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物性科学選書 
化合物磁性 −遍歴電子系
Magnetism of Compounds −Itineront Electron System−

在庫マーク

名古屋大学名誉教授 理博 安達健五 著

A5判/462頁/定価7150円(本体6500円+税10%)/1996年10月発行
ISBN 978-4-7853-2608-1 (旧ISBN 4-7853-2608-5)  C3042

 多数の化合物の示す磁性は、電子スピンの基礎的な性質と固体結合を起源として発生し、その多種多様な振舞は学術上・応用上重要視されている。
 姉妹書『化合物磁性 −局在スピン系』に引き続き本書では、遍歴電子磁性を通してその挙動の詳細を説明する。


サポート情報

正誤表 (pdfファイル)

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

0.結晶内電子のエネルギーバンドの構築
1.遍歴電子磁性1(スピン配列の発生)
2.スピン系の動的性質
3.遍歴電子磁性2(スピンのゆらぎ理論)
4.遍歴電子磁性関連現象
5.伝導電子を媒介とする磁性

詳細目次

刊行趣旨/はしがき

0.結晶内電子のエネルギーバンドの構築
 0.1 自由電子と静的物性
 0.2 自由電子ガスにおける交換および相関効果
 0.3 周期的電場とエネルギーバンド形成
 0.4 合金や固溶体におけるコヒーレントポテンシャル近似(CPA)
 0.5 金属・合金の電気抵抗

1.遍歴電子磁性1(スピン配列の発生)
 1.1 遍歴電子系の磁化率
 1.2 強磁性の発生
 1.3 遍歴電子反強磁性
 1.4 ハバード模型
 1.5 磁性体の電気抵抗

2.スピン系の動的性質
 2.1 遍歴電子におけるスピン波
 2.2 動的磁化率
 2.3 中性子散乱

3.遍歴電子磁性2(スピンのゆらぎ理論)
 3.1 ゆらぎと対相関
 3.2 弱強磁性のスピンのゆらぎ理論(SCR理論)
 3.3 核磁気共鳴による検証
 3.4 電気抵抗の温度と磁場に対する変化
 3.5 ゼロ点ゆらぎの影響
 3.6 強い強磁性へ向けての統一理論
 3.7 スピンのゆらぎの温度による飽和

4.遍歴電子磁性関連現象
 4.1 磁気相転移
 4.2 磁気転移の実験例
 4.3 磁気体積効果
 4.4 ラーベス相化合物の磁性と体積効果
 4.5 フォノンを主役とする磁気体積効果
 4.6 遍歴電子メタ磁性

5.伝導電子を媒介とする磁性
 5.1 磁性原子不純物の磁気モーメントの出現
 5.2 Kondo効果
 5.3 RKKY相互作用とスピン配列
 5.4 重フェルミオンと高濃度Kondo効果
 5.5 重フェルミオンの理論的背景

事項索引
物質索引

著作者紹介

安達 健五
あだち けんご 
1926年 岩手県に生まれる。東北大学理学部卒業。東北大学助手・講師・助教授、名古屋大学教授、信州大学教授、福井工業大学教授などを歴任。中国東北大学(瀋陽)名誉教授。

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


姉妹書
「物性科学選書」
『化合物磁性 −局在スピン系』
化合物磁性
−局在スピン系−



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