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EXAFSの基礎 −広域X線吸収微細構造−
Principles of the Theory of EXAFS
元 岡山大学講師 工博 石井忠男 著
A5判/192頁/定価2970円(本体2700円+税10%)/1994年11月発行
ISBN 978-4-7853-2907-5 (旧ISBN 4-7853-2907-6)
C3042
EXAFS(Extended X-ray Absorption FineStructure;広域X線吸収微細構造)の基礎に対する入門書である。EXAFS解析に欠くことのできない基本公式を、実験家あるいは入門者が理論的に筋道を追って理解できるよう平易に解説する。
第I部 散乱の量子力学
1.中心力場におけるシュレーディンガーの波動方程式
2.散乱の量子力学
第II部 EXAFS
3.EXAFS
4.デバイ - ワラー因子
第III部 XAFSとEELFS
5.EXAFSとXANES
6.EXAFS理論の応用 − EELFS
はしがき
第I部 散乱の量子力学
1.中心力場におけるシュレーディンガーの波動方程式
1.1 シュレーディンガーの波動方程式
1.2 球座標で表した波動方程式
1.3 クーロン場における波動方程式の解
1.4 自由空間における波動方程式の解
付録A 座標変換
付録B 球面調和関数
参考文献
2.散乱の量子力学
2.1 散乱の積分方程式
2.2 十分遠方における漸近解
2.3 グリーン関数
2.4 $T$ 行列
2.5 多散乱中心による一電子散乱と $T$ 行列
2.6 状態密度
付録C (2.3)式の証明
付録D 流れの密度と散乱振幅
付録E 複素関数の積分
参考文献
第II部 EXAFS
3.EXAFS
3.1 EXAFS
3.2 内殻電子と光の相互作用
3.3 K殻電子放出に対する行列要素
3.4 EXAFS散乱行列の規則
3.5 基本EXAFS公式
3.6 基本EXAFS公式の球面波補正と多重散乱
付録F 電磁場のエネルギー流密度
付録G 式の導出
参考文献
4.デバイ - ワラー因子
4.1 キュミュラント展開
4.2 EXAFSデバイ - ワラー因子
4.3 フォノン
4.4 調和振動に対するキュミュラント
4.5 EXAFSへの応用 −調和振動子
4.6 二原子から成る一次元格子
4.7 非調和振動 −キュミュラント解析
4.8 動的および静的無秩序の分離できない系
付録H (4.80)式の計算
参考文献
第III部 XAFSとEELFS
5.EXAFSとXANES
5.1 シュレーディンガー方程式の形式解
5.2 遷移確率
5.3 一電子散乱とグリーン関数
5.4 遷移確率と多重散乱公式
付録I ハイトラー - ウィグナーのリアクション行列
付録J 原点移動とグリーン関数
6.EXAFS理論の応用 − EELFS
6.1 EELFS
6.2 遷移確率
6.3 EELFSの公式
6.4 EELFS後方散乱公式
参考文献
索引
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石井 忠男
いしい ただお
1966年 大阪大学工学部卒業、大阪大学大学院工学研究科中途退学。岡山大学助手・講師などを歴任。主な著書に『X線吸収微細構造』(共著、学会出版センター)、『フーリエ解析ミニマム』『固体物性学の基礎』(以上 大学教育出版)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
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