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基礎生物学選書 11
植物の組織培養
Plant Tissue Culture
埼玉大学名誉教授 理博 竹内正幸 著
A5判/182頁/定価3080円(本体2800円+税10%)/1987年6月発行
ISBN 978-4-7853-5113-7(旧ISBN 4-7853-5113-6)
C3045
その歴史から実験の手引きまで,現時点での植物組織培養の概要をコンパクトにまとめた入門書.
1.組織培養の歴史
2.胚の発生と培養
3.茎頂の構造と培養 −メリクロン−
4.カルスと継代培養
5.クローニング −単細胞培養−
6.大量培養と物質生産
7.培養細胞の分化
8.試験管内の花芽形成
9.葯培養 −半数体世代の培養−
10.プロトプラスト
11.プロトプラストの分裂と融合
12.細胞小器官・高分子物質の取り込み
13.実験の手引き
編集趣旨/まえがき
1.組織培養の歴史
1.1 はじめに
1.2 極性と細胞の運命
1.3 緑色植物の栄養 −水栽培−
1.4 生命現象の基本は細胞である
1.5 無限成長の探求
1.6 組織培養の確立
2.胚の発生と培養
2.1 胚培養の流れ
2.2 胚乳起源の不定胚培養
3.茎頂の構造と培養 −メリクロン−
3.1 節間成長
3.2 頂端成長
3.3 茎頂の実験形態学
3.4 茎頂上のキメラ
3.5 茎頂の培養
3.6 茎頂の凍結保存
4.カルスと継代培養
4.1 カルス
4.2 培養法と定義
4.3 カルス形成の条件
4.4 脱分化
4.5 脱分化時の細胞内の変化
4.6 馴化
4.7 腫よう組織
4.8 馴化と染色体
4.9 染色体数の変化と物質生産性
4.10 馴化と分化能
5.クローニング −単細胞培養−
5.1 毛細管培養法
5.2 条件培地
5.3 保護培養
5.4 フイダーレイヤー
5.5 平面培養
5.6 マイクロカルチャー
5.7 単細胞の遊離
6.大量培養と物質生産
6.1 静置培養から懸濁培養へ
6.2 成長の解析
6.3 培養の拡大
6.4 物質生産
7.培養細胞の分化
7.1 細胞分化の誘導
7.2 組織の誘導
7.3 器官形成
7.4 全形成能
8.試験管内の花芽形成
8.1 はじめに
8.2 花芽形成の誘導
9.葯培養 −半数体世代の培養−
9.1 自然環境下の単為生殖 −未受精卵の発生−
9.2 無配生殖 −胚嚢細胞の発生−
9.3 花粉と葯の培養 −雄性配偶体の培養−
10.プロトプラスト
10.1 研究の歴史
10.2 細胞壁の消化
10.3 プロトプラストの単離
10.4 双子葉植物(草本植物)の葉や花弁からのプロトプラスト
10.5 単子葉植物の葉からのプロトプラスト
10.6 培養細胞からのプロトプラスト
10.7 プロトプラストの性状
10.8 細胞壁の再生
11.プロトプラストの分裂と融合
11.1 細胞壁の再生と分裂
11.2 プロトプラストの融合
11.3 突然変異株を利用する選別法
11.4 体細胞雑種の育成
11.5 融合細胞の染色体(遺伝情報)
12.細胞小器官・高分子物質の取り込み
12.1 細胞小器官の移植
12.2 ウイルスの増殖
12.3 DNAの取り込み
12.4 リポソームによる保護
12.5 ベクターの開発
13.実験の手引き
13.1 基本培地の準備
13.2 課題1 ニンジンのカルス誘導(初代培養)
13.3 課題2 化学物質によるキクの花弁の脱分化と再分化調節
13.4 課題3 ニンジンカルスの再分化
13.5 課題4 カーネーションの茎頂培養(メリクロン)
13.6 課題5 プロトプラストの分離と培養
附録
1 組織培養で生産される植物
2 緑色植物栽培用培地(水栽培)
3 主要培地組成
参考書
索引
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竹内 正幸
たけうち まさゆき
1925年 中国大連に生まれる.台北帝国大学予科,東京大学理学部卒業.東京大学助手,埼玉大学助教授・教授・学長などを歴任.主な著書に『植物組織培養の技術』(共編,朝倉書店)などがある.
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
生物の実験
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