岩澤 康裕
いわさわ やすひろ
東京大学理学部卒業,東京大学大学院化学専攻課程中退.横浜国立大学助教授,東京大学助教授・教授などを歴任.主な著訳書に『ベーシック 表面化学』(共著,化学同人),『生命科学系のための 物理化学』(共訳,東京化学同人)などがある.
小林 修
こばやし しゅう
東京大学理学部卒業,東京大学大学院理学研究科博士課程中退.東京理科大学助手・講師・助教授などを経て現職.
冨重 圭一
とみしげ けいいち
東京大学理学部卒業,東京大学大学院理学系研究科化学専攻博士課程中退.東京大学助手・講師,筑波大学助手・助教授・准教授などを経て現職.
関根 泰
せきね やすし
東京大学工学部卒業,東京大学大学院工学系研究科博士課程修了.早稲田大学助手・講師・准教授を経て現職.
上野 雅晴
うえの まさはる
東京理科大学理学部卒業,東京理科大学大学院薬学研究科博士後期課程修了.東京大学助手を経て現職.
唯 美津木
ただ みづき
東京大学理学部卒業,東大大学院理学系研究科博士課程中退.東京大学助手・准教授,分子科学研究所准教授,電気通信大学准教授などを経て現職.
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
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【電子書籍】
化学の指針シリーズ
触媒化学
Catalytic Chemistry
東京大学名誉教授 理博 岩澤康裕・
東京大学教授 理博 小林 修・
東北大学教授 博(理) 冨重圭一・
早稲田大学教授 博(工) 関根 泰・
徳島大学講師 博(薬) 上野雅晴・
名古屋大学教授 博(理) 唯 美津木 共著
標準価格2860円(本体2600円+税10%)/2019年6月電子版発行/
eISBN 978-4-7853-7538-6
地球環境問題,エネルギー問題など,人類が直面する数々の課題を克服し持続可能な社会を構築するためには,触媒化学のさらなる進展が必要不可欠である.基礎化学から工業化学まで,多様な分野でその最前線をリードする著者らが,不均一系触媒と均一系触媒の基礎と応用の多岐にわたる内容を適切に解説し,現在の到達点と将来の展望を活写した.
大学学部生の教科書としてだけでなく,大学院生や関連他分野の研究者の参考書としても好個の一冊である.
※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております.固定レイアウト型は文字だけを拡大することや,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能が使用できません.
※この電子書籍は,2019年に刊行された『触媒化学』(第1版1刷)を元に電子書籍化したものです.
サポート情報
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◎ まえがき (pdfファイル)
◎ 索引 (pdfファイル)
1.触媒化学の基礎
2.固体触媒の化学
3.均一系触媒の化学
4.種々の触媒プロセス
5.環境・エネルギー触媒
まえがき (pdfファイル)
1.触媒化学の基礎
1.1 触媒の定義と歴史
1.1.1 触媒の定義
1.1.2 触媒の活性部位(活性点)
1.1.3 触媒の四要素
1.1.4 触媒の種類と分類
1.2 不均一系触媒の表面の構造と性質
1.2.1 不均一系触媒の表面構造と電子状態
1.2.2 酸化還元特性
1.2.3 酸塩基特性
1.3 吸着
1.3.1 物理吸着と化学吸着
1.3.2 吸着等温式
1.3.3 原子・分子レベルでの化学吸着状態
1.4 触媒反応速度
1.4.1 逐次反応と並発反応
1.4.2 平衡反応の速度論
1.4.3 定常状態近似
1.4.4 吸着種の反応の速度論
1.5 反応機構
1.5.1 反応機構の決め方
1.5.2 火山型活性序列
1.5.3 触媒表面の構造と活性
1.5.4 バイメタル効果(リガンド効果,アンサンブル効果,ストレス効果)
1.6 固体触媒のキャラクタリゼーション
1.6.1 赤外光,可視光,紫外光を利用したキャラクタリゼーション
1.6.2 X線を利用したキャラクタリゼーション
1.6.3 磁気共鳴を利用したキャラクタリゼーション
1.6.4 顕微鏡を利用したキャラクタリゼーション
1.6.5 その他のキャラクタリゼーション
演習問題
2.固体触媒の化学
2.1 金属触媒
2.2 金属酸化物
2.2.1 V2O5
2.2.2 FeOx
2.2.3 MoO3
2.2.4 ペロブスカイト型酸化物
2.2.5 ヘテロポリ酸
2.2.6 粘土鉱物
2.2.7 固体塩基
2.2.8 酸化物の調製法
2.3 金属硫化物
2.4 多孔質材料
2.4.1 SiO2
2.4.2 ゼオライト
2.4.3 Al2O3
2.4.4 活性炭
2.5 炭素材料
2.6 固定化触媒
演習問題
3.均一系触媒の化学
3.1 金属触媒
3.1.1 金属触媒の分類
3.1.2 ルイス酸触媒
3.1.3 遷移金属錯体触媒
3.1.4 不斉金属錯体触媒
3.2 有機分子触媒
3.2.1 有機分子触媒とは
3.2.2 有機分子触媒を用いた反応例
3.3 酵素・抗体触媒
3.3.1 酵素・抗体触媒とは
3.3.2 酵素・抗体触媒を用いた反応例
3.4 重合触媒
3.4.1 我々の生活に身近な高分子
3.4.2 重合反応に用いる触媒
演習問題
4.種々の触媒プロセス
4.1 石油化学工業の触媒プロセス
4.1.1 石油化学工業プロセスの全体像
4.1.2 水素化脱硫反応
4.1.3 接触分解反応
4.1.4 接触改質反応
4.1.5 水素・アンモニア・メタノール・ジメチルエーテル合成
4.2 化学品製造のための触媒
4.2.1 我々の身の回りの製品は触媒によって作られている
4.2.2 エチレンからの誘導体
4.2.3 プロペンからの誘導体
4.2.4 BTXからの誘導体
演習問題
5.環境・エネルギー触媒
5.1 固定発生源からの脱硝
5.2 ガソリン自動車排気ガスの脱硝
5.3 ディーゼル自動車における脱硝と排気ガス処理
5.4 燃料電池と触媒
5.5 光触媒
5.5.1 光触媒の物性と機能
5.5.2 光触媒の性能向上
5.5.3 光触媒の環境浄化などへの応用
5.6 グリーンケミストリー
5.7 バイオマス
5.7.1 バイオエタノール
5.7.2 バイオディーゼル
5.7.3 バイオマス由来化学品の製造
5.8 次世代燃料と触媒
5.8.1 FT合成
5.8.2 メタンからの芳香族炭化水素の合成
5.8.3 メタン酸化カップリング
5.8.4 水素の貯蔵・輸送のための水素キャリア
演習問題
各章の参考文献
演習問題解答
索引(pdfファイル)
Column
吸着速度と脱離速度
遷移状態理論による均一系気相反応と不均一系触媒反応の速度の比較と触媒の働き
エネルギーの高い硬X線を使った光電子分光
先端的なXAFS計測 −時間分解XAFS・イメージングXAFS−
水素化脱硫触媒の活性点構造
石けん分子触媒を用いた有機合成
ノーベル賞を受賞した触媒
ルイス酸触媒と有機触媒の相違点
ワンポットによる医薬品合成
酵素触媒の利点
重合の規則性
触媒を開発する意味
バイオマスから化学原料を合成する
CCUとエネルギーキャリア
SDGsとサステイナビリティ
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