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顕微鏡標本の作り方(全訂版)
東京医科歯科大学名誉教授 医博 田中克己・
東京大学名誉教授 医博 浜 清 共著
A5判/304頁/定価4070円(本体3700円+税10%)/1961年2月発行
ISBN 978-4-7853-0003-6 (旧ISBN 4-7853-0003-5)
C3040
顕微鏡標本を作る予備知識も指導者もない方々でも、すぐに役立つように、基本的な術式と技術のコツを実際的・具体的に詳しく解説。『顕微鏡の使い方』の姉妹書として、1954年の初版刊行以来、好評を博してきたが、1961年に浜先生のご協力を得て全面的に書き改めた。
目次 (章タイトル)
1.標本作製に取りかかる前に
2.研究材料
3.固定法
4.切片の作り方──総論 −特にミクロトームとミクロトーム刀−
5.パラフィン切片の作り方
6.カーボワックス切片の作り方
7.セロイジン切片の作り方
8.氷結切片の作り方
9.載ガラスと覆ガラス
10.ヘマトキシリン・エオシン染色標本の作り方
11.標本の整理と保管
12.固定剤の取り扱い方と主な固定法
13.凍結乾燥法
14.細胞核と染色体
15.ミトコンドリア,ゴルジ体,中心体
16.腺組織と支持組織
17.脳と脊髄
18.組織化学
19.血球標本の作り方
20.細胞および組織の生体観察
21.非切片法
22.細菌標本の作り方
全訂第四版序
凡例
1.標本作製に取りかかる前に
1.1 実験計画
1.2 標本の作り方──概略
1.3 日程と記録
2.研究材料
2.1 材料の集め方
2.2 材料を採る前に
2.3 動物組織の採り方と麻酔法
3.固定法
3.1 総説
3.2 組織の洗い方
3.3 ホルマリン固定の実際
3.4 ブアン液固定の実際
3.5 固定の後始末
4.切片の作り方──総論 −特にミクロトームとミクロトーム刀−
4.1 切片法と包埋法の種類
4.2 ミクロトーム刀
4.3 ミクロトーム
5.パラフィン切片の作り方
5.1 全操作の概略
5.2 脱水
5.3 透徹
5.4 パラフィンの滲透
5.5 パラフィン包埋
5.6 台木につける
5.7 滑走式ミクロトームによるパラフィン切片の切り方
5.8 回転式ミクロトームによる切片の切り方
5.9 パラフィン切片の伸ばし方と貼り方
6.カーボワックス切片の作り方
6.1 カーボワックス法とは
6.2 カーボワックスの滲透と包埋
6.3 カーボワックス切片の切り方と貼り方
7.セロイジン切片の作り方
7.1 セロイジン法とは
7.2 脱水と滲透準備
7.3 セロイジン滲透
7.4 セロイジン包埋
7.5 台木につける
7.6 セロイジン切片の切り方
7.7 セロイジン・パラフィン二重包埋法
8.氷結切片の作り方
8.1 氷結法とは
8.2 用具
8.3 切り方
8.4 ゼラチン包埋
9.載ガラスと覆ガラス
9.1 載ガラス
9.2 覆ガラス
9.3 ガラスの再生法
10.ヘマトキシリン・エオシン染色標本の作り方
10.1 染め方の概略
10.2 染色前の切片の処理
10.3 染色液,弁色液,脱水液および透徹液の作り方
10.4 染色,脱水,透徹の用具
10.5 貼りつけた切片の染め方
10.6 遊離切片の染め方
10.7 封入
10.8 標本の褪色と染め直し
11.標本の整理と保管
12.固定剤の取り扱い方と主な固定法
12.1 固定液の選び方
12.2 ホルマリン
12.3 ピクリン酸を含んだ固定液
12.4 昇汞を含んだ固定液
12.5 アルコールを含んだ固定液
12.6 クロムを含んだ固定液
12.7 三塩化酢酸を含んだ固定液
12.8 オスミウム酸を含んだ固定液
12.9 注入固定法
13.凍結乾燥法
13.1 凍結乾燥法の意味
13.2 凍結乾燥法の実際
13.3 唐決置換法
14.細胞核と染色体
14.1 生体観察
14.2 なすりつけ法と押しつぶし法──概略
14.3 なすりつけ法と押しつぶし法の実際
14.4 切片法
15.ミトコンドリア,ゴルジ体,中心体
15.1 ミトコンドリア
15.2 ゴルジ体(ゴルジ内網装置)
15.3 細胞中心体
16.腺組織と支持組織
16.1 アザン染色法
16.2 弾力繊維の染め方
16.3 ヴァン・ギーソ染色法
16.4 脱灰法
16.5 骨と歯の研磨標本
17.脳と脊髄
18.組織化学
18.1 一般的注意
18.2 グリコゲン
18.3 粘液
18.4 脂質
18.5 核酸の染色法
18.6 鉄の検出法
18.7 ビタミンC(アスコルビン酸)
18.8 アルカリホスハターゼ
18.9 コハク酸脱水素酵素
19.血球標本の作り方
19.1 血球の採り方
19.2 血球の超生体染色
19.3 血液塗布標本
19.4 染め方
19.5 酸化酵素反応
19.6 ライトの染色法
20.細胞および組織の生体観察
20.1 生体観察の要点
20.2 媒液
20.3 懸滴標本の作り方
20.4 生体染色
20.5 解離法
21.非切片法
22.細菌標本の作り方
22.1 一般的注意
22.2 塗抹染色標本の作り方
22.3 染め方
参考書
邦語索引
欧語索引
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田中 克己
たなか かつみ
1911年生まれ。東京医科歯科大学教授などを歴任。主な著書・訳書に『基礎人類遺伝学』『顕微鏡の使い方』(以上 裳華房)、『遺伝相談』(講談社)、『遺伝医学』(共編、金原出版)、スターン著『人類遺伝学』(岩波書店)などがある。
浜 清
はま きよし
1923年 福岡県に生まれる。九州帝国大学医学部卒業。九州大学助手・助教授、広島大学教授、大阪大学教授、東京大学教授、ノースカロライナ大学客員教授、生理学研究所教授、早稲田大学教授、生理学研究所所長、岡崎国立共同研究機構長などを歴任。岡崎国立共同研究機構生理学研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授。主な著書に『医学生物学用電子顕微鏡学』(分担執筆、文光堂)、『電子顕微鏡による細胞組織図譜 第4巻』(分担執筆、医学書院)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
顕微鏡の使い方(増訂版)
基礎遺伝学(改訂版)
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