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東京大学名誉教授 理博 野上茂吉郎 著
A5判/252頁/定価4070円(本体3700円+税10%)/
初版 1973年4月20日発行,復刊 2009年3月30日発行
ISBN 978-4-7853-2115-4 (旧ISBN 4-7853-2115-6)
C3042
(オンデマンド方式による印刷・製本)
本書は、原子核とよばれる存在形態の本質を探ろうとする研究者のイマジネーションの成功と失敗の紆余曲折の歴史を跡づけてみようとしたものである。
1910年頃から原子核の内部に関するインフォメーションを引き出す実験が始まった。集積されたインフォメーションから順次につくられていった核構造のモデルが、ときには相互に矛盾し、補い合い、より高度なモデルへと発展していった経緯を主題として展開する。
1.原子核の初期の研究
2.核力の問題
3.核構造の初期のイメージ
4.独立粒子モデル
5.集団運動のモデル
6.核構造の統一的な理解への試み
はしがき
1.原子核の初期の研究
1.1 放射能
1.2 Rutherfordの実験
1.3 $\alpha$ 崩壊の理論
1.4 中性子の発見
2.核力の問題
2.1 原子核の結合エネルギーの規則性
2.2 原子核の質量公式
2.3 $\beta$ 崩壊に対する安定性
2.4 結合エネルギーと核力
2.5 重水素核(重陽子)
2.6 核子の核子による散乱
2.7 核力のメソン理論
3.核構造の初期のイメージ
3.1 N. Bohrの複合核の理論
3.2 複合核過程の統計力学的な考察
3.3 Breit-Wignerの公式
3.4 おそい中性子と原子核との相互作用
3.5 核分裂
4.独立粒子モデル
4.1 Magic Number(魔法の数)
4.2 核子の軌道運動(殻モデル)
4.3 原子核のスピン
4.4 原子核の磁気モーメント
4.5 核子の移行反応
4.6 光学ポテンシャルモデル
5.集団運動のモデル
5.1 原子核の電気四重極モーメント
5.2 変形核の殻モデル
5.3 原子核の回転運動
5.4 原子核の変形振動
5.5 原子核の双極型振動
6.核構造の統一的な理解への試み
6.1 問題の提起
6.2 原子核の内部での2核子の相互作用
6.3 結合エネルギーの飽和性
6.4 独立粒子モデルと核子相関
6.5 集団運動の微視的理論の出発点
6.6 時間的に振動するHartree-Fockの場
6.7 集団振動への応用
6.8 今後の問題
付録
1.$\beta$ 崩壊の理論
2.W.K.B.法とその $\alpha$ 崩壊理論への応用
3.対称,反対称な核子対の数
4.核の電気モーメント
5.吸収係数と断面積の関係
6.散乱半径と有効作用半径の計算
7.パラ水素分子による熱中性子の散乱
8.Born近似による位相のずれの公式
9.アイソスピン形式でのPauliの禁則原理
10.原子核のFermiガスモデル
11.変形核の基底状態の電気四重極モーメント
12.回転座標系からみたSchrodinger方程式を変分原理から導くこと
13.電磁放射確率の公式
14.原子核の変形振動から流体モデル
15.核の双極型振動の流体モデル
16.時間を含むSchrodinger方程式を変分原理から導くこと
17.原子核の質量と存在比
索引
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野上 茂吉郎
のがみ もきちろう
1913年 東京都に生まれる。東京帝国大学理学部卒業。東京大学助手、九州大学講師・助教授・教授、学習院大学教授、東京大学教授、法政大学教授などを歴任。主な著書・訳書に『原子物理学』(サイエンス社)、マルタン著『H(水素)の暁鐘は人類のために鳴ったであろうか?』(生活百科刊行会)、ガモフ著『原子力の話』(日本評論社)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
力学演習
原子核物理学
原子核物理入門
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