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東京大学名誉教授 理博 鹿児島誠一 著
Ａ５判／168頁／定価2640円（本体2400円＋税10％）／2002年9月発行
ISBN 978-4-7853-2210-6 （旧ISBN 4-7853-2210-1）
C3042
固体物理学は電子工学などの応用技術分野とも密接な関係があり，最先端のハイテクの基礎には，固体物理学がある．本書はその読者として，力学，電磁気学の他，統計力学と量子力学の初歩を学んでいることを想定し，大学の半期の講義で学べるように内容が精選されたものとなっている．
読者対象：大学３年生〜
サポート情報
◎ 正誤表 （pdfファイル）
1．固体物理とは
2．固体の構造
3．伝導電子の基本的性質
4．エネルギー帯の形成
5．電子の運動と輸送現象
6．半導体と電子デバイス
7．磁性
8．結晶格子の性質
9．光と物質
はしがき （pdfファイル）
1．固体物理とは
2．固体の構造
2.1 原子の電子状態と結合力
2.1.1 原子の結合
2.2 結晶の周期構造
2.2.1 対称性と物性
2.2.2 さまざまな対称性
2.2.3 結晶構造
2.2.4 さまざまな物質の結晶構造
2.3 結晶の中の波動 ―ブロッホの定理―
2.3.1 波数と固有状態
2.3.2 ブリユアン域
2.3.3 逆格子
演習問題
3．伝導電子の基本的性質
3.1 電気伝導
3.1.1 オームの法則
3.1.2 電気伝導率と抵抗率
3.2 電気伝導の古典粒子モデル
3.2.1 気体分子運動論
3.2.2 散乱緩和時間
3.3 自由電子モデル
3.3.1 平面波モデル
3.3.2 周期的境界条件
3.3.3 フェルミ準位とフェルミ波数
3.3.4 フェルミ面
3.3.5 電気伝導の自由電子モデル
3.4 比熱と磁化率
3.4.1 電子比熱
3.4.2 パウリ常磁性
演習問題
4．エネルギー帯の形成
4.1 準自由電子モデル
4.1.1 弱い周期的ポテンシャルの中の電子
4.1.2 禁制帯と許容帯
4.2 クローニッヒ‐ペニーのモデル
4.3 強束縛モデル
4.4 金属・絶縁体・半導体
4.5 バンド電子の状態密度
演習問題
5．電子の運動と輸送現象
5.1 バンド電子の電気伝導
5.1.1 異方性導体の電気伝導
5.1.2 有効質量と正孔の概念
5.2 電流磁気効果とランダウ量子化
5.2.1 ローレンツ力とサイクロトロン運動
5.2.2 磁気抵抗
5.2.3 ホール効果
5.2.4 ランダウ量子化とド・ハース効果
5.2.5 量子ホール効果
5.3 一般の輸送現象
5.3.1 電荷の輸送とエネルギーの輸送
5.3.2 熱伝導
5.3.3 熱電効果
演習問題
6．半導体と電子デバイス
6.1 真性半導体と不純物半導体
6.2 バンド構造とpn接合
7．磁性
7.1 原子の磁気能率とフント則
7.1.1 磁気能率の起因
7.1.2 フント則
7.2 常磁性と反磁性
7.2.1 磁場中の電子
7.2.2 キュリー常磁性
7.3 磁気秩序とその応用
7.3.1 交換相互作用
7.3.2 強磁性と反強磁性
7.3.3 磁性体の磁気異方性と磁区構造
演習問題
8．結晶格子の性質
8.1 X線による構造解析
8.2 格子振動とフォノン
8.2.1 格子振動
8.2.2 超音波の音速測定
8.2.3 フォノン
8.3 格子比熱
8.4 非調和性と熱膨張，熱伝導
演習問題
9．光と物質
9.1 反射と屈折
9.2 金属光沢とドルーデモデル
9.3 光による励起
9.4 非線形光学
演習問題略解
索引
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鹿児島 誠一
かごしま せいいち
1945年 大阪府に生まれる．東京大学理学部卒業，東京大学大学院理学系研究科博士課程修了．工業技術院電子技術総合研究所研究員，東京大学助教授・教授，明治大学客員教授などを歴任．主な著書・訳書に『自然現象と物理法則のあいだ』（丸善出版），『サーウェイ 基礎物理学 I．力学』（共訳，東京化学同人）などがある．
（情報は初版刊行時のものから一部修正しています）
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低次元導体（改訂改題）
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工科系 物性工学
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