『工科系電磁気学』カバー
　

工科系電磁気学
Electromagnetism for Engineering

元慶應義塾大学教授　工博　白鳥世明・
慶應義塾大学准教授　工博　二瓶栄輔共著

Ａ５判／256頁／定価2970円（本体2700円＋税10％）／2003年1月発行
ISBN 978-4-7853-2215-1 （旧ISBN 4-7853-2215-2） C3042

　今日、光エレクトロニクス、オプティックス、有機エレクトロニクスといった言葉がよく見うけられる。本書は、こうした先端分野の基礎として編集された電磁気学の教科書である。
　図を豊富に盛り込みながら、電磁気学の基礎事項をやさしく解説しており、大学の工学部の学生はもちろんのこと、高等専門学校の学生にも十分活用できる内容となっている。

目次（章タイトル）　　→ 詳細目次

0．この本で何を学ぶか
1．静電場
2．導体と電場
3．静電容量
4．誘電体
5．電流
6．電磁力
7．電磁誘導
8．電磁波

詳細目次

0．この本で何を学ぶか
　問題

1．静電場
　§1.1　クーロンの法則
　　1.1.1　クーロンの法則
　　1.1.2　電荷の単位
　§1.2　電場
　　1.2.1　近接作用と遠隔作用
　　1.2.2　点電荷による電場
　　1.2.3　面電荷による電場
　　1.2.4　空間電荷による電場
　§1.3　ガウスの法則
　　1.3.1　電気力線
　　1.3.2　閉曲面上の電場の積分
　　1.3.3　ガウスの法則の応用
　§1.4　電位
　　1.4.1　電荷を動かすのに要する仕事
　　1.4.2　電位
　§1.5　電気双極子
　　1.5.1　電気双極子モーメント
　　1.5.2　電気二重層
　§1.6　ポアソンの方程式とラプラスの方程式
　　1.6.1　ポアソンの方程式
　　1.6.2　電場の唯一性
　問題

2．導体と電場
　§2.1　静電誘導と誘導電荷
　§2.2　導体表面の電荷密度
　§2.3　導体表面の電場
　§2.4　鏡像法
　　2.4.1　導体と点電荷
　　2.4.2　イメージ電荷
　問題

3．静電容量
　§3.1　静電容量
　　3.1.1　同心二導体球の静電容量
　　3.1.2　平行平板の静電容量
　§3.2　コンデンサー
　　3.2.1　コンデンサーの充電と放電
　　3.2.2　コンデンサーの並列接続
　　3.2.3　コンデンサーの直列接続
　　3.2.4　コンデンサーによる分圧回路
　§3.3　静電エネルギー
　§3.4　電場の静電エネルギーと静電エネルギー密度
　§3.5　静電エネルギーと力の関係
　問題

4．誘電体
　§4.1　誘電体と分極
　　4.1.1　分極作用
　　4.1.2　分極数と分極電荷密度
　　4.1.3　誘電率
　　4.1.4　絶縁耐力
　　4.1.5　電束密度
　§4.2　誘電体の解析
　§4.3　誘電体の境界条件
　　4.3.1　電場の境界条件
　　4.3.2　電束密度の境界条件
　　4.3.3　電場および電束密度の誘電体境界での屈折
　問題

5．電流
　§5.1　電流
　§5.2　電流密度
　§5.3　電荷の運動方程式と移動度
　§5.4　オームの法則
　§5.5　抵抗器
　　5.5.1　抵抗の直列接続
　　5.5.2　抵抗の並列接続
　§5.6　起電力とキルヒホッフの法則
　　5.6.1　電源
　　5.6.2　起電力
　　5.6.3　内部抵抗
　　5.6.4　電力とジュール熱
　　5.6.5　電圧に関するキルヒホッフの法則
　　5.6.6　電流に関するキルヒホッフの法則
　問題

6．電磁力
　§6.1　はじめに
　§6.2　相対論的電磁力
　　6.2.1　静止座標系における電流
　　6.2.2　動座標系からの観察
　　6.2.3　電流の流れている導線間にはたらく力
　§6.3　電磁力と磁場
　　6.3.1　アンペアの電磁力の法則
　　6.3.2　ビオ‐サバールの法則と磁束密度
　　6.3.3　磁力線
　　6.3.4　アンペアの周回積分の法則
　　6.3.5　アンペアの法則の微分形
　§6.4　ベクトルポテンシャルと磁束
　　6.4.1　ベクトルポテンシャル
　　6.4.2　磁束
　　6.4.3　ベクトルポテンシャルに関するポアソンの方程式
　§6.5　等価磁気双極子
　§6.6　導体間にはたらく電磁力
　　6.6.1　フレミングの左手の法則
　　6.6.2　閉じたコイルにはたらく回転モーメント
　　6.6.3　回転機
　§6.7　磁気双極子にはたらく力
　§6.8　運動する荷電粒子にはたらく力
　問題

7．電磁誘導
　§7.1　運動起電力と変成器起電力
　　7.1.1　運動起電力
　　7.1.2　変成器起電力とレンツの法則
　　7.1.3　電磁誘導による起電力のまとめ
　　7.1.4　レンツの法則の微分形
　§7.2　相互誘導と自己誘導
　　7.2.1　相互インダクタンス
　　7.2.2　相互インダクタンスの可逆性
　　7.2.3　自己インダクタンス
　§7.3　コイルの電気回路的性質
　　7.3.1　交流回路への応用
　　7.3.2　変成器
　　7.3.3　合成インダクタンス
　問題

8．電磁波
　§8.1　はじめに
　§8.2　変位電流
　　8.2.1　自由空間における電流
　　8.2.2　変位電流とそれにともなう磁場
　§8.3　自由空間に生じる電磁波
　　8.3.1　マクスウェルの方程式
　　8.3.2　平面波
　　8.3.3　波動関数
　　8.3.4　波動方程式
　　8.3.5　マクスウェルの方程式の電磁波の解
　　8.3.6　ポインティングベクトル
　問題

問題解答
索引