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量子論のエッセンス
Essence of Quantum Theory
元 岐阜大学教授 理博 松下栄子 著
A5判/138頁/定価1980円(本体1800円+税10%)/2010年11月発行
ISBN 978-4-7853-2828-3
C3042
量子力学を理解するときの“ものの見方・考え方”を「量子論」とし,初学者のための入門書として,日常生活で目にする現象や簡単な実験例も取り上げながら,現代の理工系学生として修得しておいてほしい「量子論」の考え方やモノの見方のエッセンスを丁寧にやさしく紹介した.
「量子論」が,これまでに学んできた物理学(古典物理)という分野の事柄とどのように繋がっているのか,また「量子論」まで組み入れると,如何に発展した形で現代物理の全貌を理解できるのかを知っていただければ幸いである.
サポート情報
◎ 正誤表 (pdfファイル)
第I部 量子論の必要性
1.量子としての電子
2.量子としての光
3.量子の確率的挙動
4.不確定性関係
5.量子の運動方程式
第II部 量子論の活用法 −シュレディンガー方程式の使い方−
6.自由粒子の運動 −境界条件がある場合−
7.井戸型ポテンシャル
8.山型ポテンシャル −トンネル効果−
9.調和振動子 −物性物理における汎用例−
10.中心力場の中の粒子
はじめに (pdfファイル)
第I部 量子論の必要性
1.量子としての電子
1.1 量子論への扉
1.2 量子論はなぜ必要か?
1.3 量子論を必要とする実験事実
2.量子としての光
2.1 光の波動性 −ヤングの実験とニュートンリング−
2.2 光の粒子性 −光電効果−
2.3 光の粒子性 −コンプトン効果−
3.量子の確率的挙動
3.1 電子と光の粒子性・波動性
3.2 量子における粒子性・波動性の共存
3.3 量子の存在確率
4.不確定性関係
4.1 位置と運動量の不確定性関係
4.2 粒子像と波動像の相補性
4.3 エネルギーと時間の不確定性関係
5.量子の運動方程式
5.1 存在確率と波動関数
5.2 シュレディンガー方程式
5.3 自由粒子の量子解
第II部 量子論の活用法 −シュレディンガー方程式の使い方−
6.自由粒子の運動 −境界条件がある場合−
6.1 1次元の自由粒子
6.2 3次元の自由粒子
6.3 周期的境界条件
7.井戸型ポテンシャル
7.1 方程式と解法
7.2 井戸型ポテンシャルの物理的考察
8.山型ポテンシャル −トンネル効果−
8.1 階段型ポテンシャル
8.2 山型ポテンシャルの解
9.調和振動子 −物性物理における汎用例−
9.1 調和振動子の運動方程式
9.2 調和振動子の解
10.中心力場の中の粒子
10.1 中心力場
10.2 角度成分と動径方向の解
付録
あとがき
索引
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松下 栄子
まつした えいこ
1981年 京都大学大学院理学研究科博士課程修了.海上保安大学校助教授,岐阜大学助教授・教授等を歴任.主な著書に『先生、物理っておもしろいんですか?』(分担執筆,丸善出版),『セメスターのための基礎電磁気学』(共著,東海大学出版会)などがある.
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
ベーシック量子論
量子論(改訂版) (新装版)
量子力学入門
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