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埼玉大学名誉教授 理博 守永健一 著
A5判/250頁/定価3190円(本体2900円+税10%)/1972年4月発行
ISBN 978-4-7853-3109-2 (旧ISBN 4-7853-3109-7)
C3043
本書は、酸化と還元の意味するものが、燃焼説以降どのように発展・拡張されて現在に至ったかを、歴史的に眺めることから始まる。現在、電子の授受を基にして酸化・還元を定義するのが普通であるが、無機反応における酸化・還元の概念を、そのまま有機反応に適用しようとするのには無理があるので、原子の移動による説明もあわせて試みられている。系の化学エネルギーが減少する方向に変化が進むという見地から、標準還元電位の理論と応用に重点を置き、酸化・還元反応をできるだけ統一的に理解できるように努めた。
目次 (章タイトル)
1.酸化還元の背景
2.酸化還元の現代的意味
3.酸化還元反応の化学量論
4.水溶液中での反応酸化還元の理論
5.酸化状態にもとづく元素の化学
6.電気分解というもの
7.酸化還元反応の機構
付録
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守永 健一
もりなが けんいち
埼玉大学教授などを歴任。主な著書・訳書に『化学の基礎』(共著、大日本図書)、マーチン&マーチン著『配位化合物の世界』(好学社)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
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