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基礎化学選書 11
構造有機化学

大阪大学名誉教授　理博　中川正澄 著

Ａ５判／304頁／定価3960円（本体3600円＋税10％）／1979年8月発行
ISBN 978-4-7853-3113-9 （旧ISBN 4-7853-3113-5）　 C3043

　構造有機化学は有機化合物の性的状態、すなわち主として基底状態を取り扱う分野として、動的状態すなわち反応性を問題とする反応有機化学、合成有機化学の基幹をなしている。
　本書は、まず有機化学における構造の概念を解説し、構造がもたらす著しい特性、たとえば共役、芳香族性、結合異性などを述べるとともに、籠型化合物、カテナンなど有機化合物の構造の体系化を主眼とする分野についても触れた。

目次 （章タイトル）

1．古典有機化学構造論
2．有機化合物の結合
3．共鳴法と分子軌道法
4．有機分子の形
5．共役
6．芳香族性
7．電荷移動錯体
8．非結合相互作用
9．遊離基
10．サーモクロミズム，フォトクロモミズム，ピエゾクロミズム
11．結合異性
12．籠型化合物
13．包接化合物とクラウン化合物
14．カテナンとロータクサン
15．おわりに

中川 正澄
なかがわ まさずみ
1916年 生まれ。大阪帝国大学理学部卒業。大阪大学副手・助教授、大阪市立大学助教授、大阪大学教授などを歴任。主な著書・訳書に『アヌレンの化学』（大阪大学出版会）、『有機化学概説』（朝倉書店）、『理論有機化学 構造編』（編集、化学同人）、Rao著『紫外・可視スペクトル 第2版』（東京化学同人）などがある。

（情報は初版刊行時のものから一部修正しています）