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化学新シリーズ
X線結晶構造解析
X-Ray Crystal Structure Analysis
東京工業大学名誉教授 理博 大橋裕二 著
A5判/164頁/定価2750円(本体2500円+税10%)/2005年9月発行
ISBN 978-4-7853-3214-3 (旧ISBN 4-7853-3214-X)
C3043
X線結晶構造解析の理論の根幹は数学的に非常に厳密であり、一度理解されれば非常にわかりやすいことを実証するために書かれた入門書。初めて結晶解析を学ぶ読者がX線結晶解析の基礎を身に付け、さらには自分でX線解析を行って論文投稿できるようになるまでの知識をコンパクトに盛り込んでいる。
サポート情報
◎ 正誤表 (pdfファイル)
1.構造を知る
2.X線による散乱
3.結晶の対称
4.構造解析−位相決定の方法
5.強度データの補正と構造モデルの修正
6.構造の精密化
7.結果の整理
はじめに (pdfファイル)
1.構造を知る
1.1 X線の発見と結晶構造解析への適用
1.2 X線の性質
1.2 回折法の特徴
演習問題
2.X線による散乱
2.1 1個の電子による散乱
2.2 X線の干渉
2.3 原子による散乱
2.4 単位胞からの散乱
2.5 結晶からの散乱
2.6 逆格子の考え方
2.7 逆格子と実格子の関係
2.8 ブラッグの条件
2.9 回折の条件
2.10 フーリエ変換と電子密度
2.11 原子の熱振動
演習問題
3.結晶の対称
3.1 結晶格子と格子点
3.2 対称の要素
3.3 結晶の点群
3.4 7つの晶系
3.5 空間格子
3.6 点空間群
3.7 らせん軸と映進面
3.8 230の空間群
3.9 空間群の実例
3.10 空間群の判定
3.10.1 ラウエ対称の判定
3.10.2 空間格子の判定
3.10.3 らせん軸と映進面の判定
3.10.4 空間群の判定−単斜晶系の例
演習問題
4.構造解析−位相決定の方法
4.1 直接法
4.1.1 セイヤーの等式
4.1.2 ウィルソンの統計
4.1.3 規格化構造因子
4.1.4 対称心の有無の判定
4.1.5 原点の指定
4.1.6 位相関係式
4.1.7 正解判定の基準
4.2 パターソン法
4.2.1 重原子法
4.2.2 ベクトルサーチ法
4.3 同形置換法
演習問題
5.強度データの補正と構造モデルの修正
5.1 異方性熱振動
5.2 多重度と占有率
5.3 消衰効果
5.4. 二重散乱(レニンガー効果)
5.5 熱散漫散乱
5.6 長周期構造
5.7 積分強度
5.8 異常散乱と絶対構造
6.構造の精密化
6.1 最小二乗法
6.2 信頼度因子
6.3 構造因子の重み
6.4 絶対構造の決定
6.5 偽対称と乱れた構造
6.6 最小二乗計算を行う上での注意
6.6.1 収束の条件
6.6.2 D-フーリエ図
6.6.3 水素原子の取り扱い
6.6.4 対称性を考慮した熱振動
演習問題
7.結果の整理
7.1 結晶データ
7.2 結晶構造図と分子構造図
7.3 結合距離,結合角,ねじれ角
7.4 最適平面
7.5 剛体振動モデル
7.6 CIFとデータベース
さらに勉強したい人たちのために
演習問題の解答
索引
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大橋 裕二
おおはし ゆうじ
1941年 福井県に生まれる。東京大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程中退。東京工業大学助手、お茶の水女子大学助教授・教授、東京工業大学教授、国際結晶学連合(IUCr)会長などを歴任。主な著書に『結晶の分子科学入門』(共編、講談社)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
結晶化学
X線結晶解析の手引き
X線結晶解析
結晶成長
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