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有機化学スタンダード
有機スペクトル解析入門
Introduction to Spectral Analysis of Organic Compounds
東京大学名誉教授・城西大学名誉教授 理学博士 小林啓二・
神奈川大学教授 博士(工学) 木原伸浩 共著
B5判/240頁/2色刷/定価3740円(本体3400円+税10%)/2021年3月発行
ISBN 978-4-7853-3426-0
C3043
有機化学分野で広く利用される、UV-vis、IR、1H-NMR、13C-NMRの各スペクトルおよびマススペクトルについて解説した。これらの各スペクトルから得られる情報を統合し、構造決定できる能力を養える。
単なるスペクトルの解釈にとどまることなく、豊富な図を用いてその物理的背景から懇切丁寧にわかりやすく解説しているので、構造解析に行き詰まったときに自ら打開する力が身につくであろう。また、最終章の総合問題は、実践的な演習ができるだけでなく、豊富な解説が付されているため、「手引書」としても活用できる。初学者が有機スペクトル解析を学ぶためにきわめて適した入門書である。
サポート情報
◎ まえがき (pdfファイル)
◎ 索引 (pdfファイル)
◎ 正誤表 (pdfファイル)
1.スペクトル分析の基礎
2.紫外-可視スペクトルと電子遷移
3.紫外-可視スペクトルの解釈
4.赤外スペクトルと分子振動
5.赤外スペクトルと特性吸収
6.核磁気共鳴スペクトルの基礎
7.パルスFT- NMR
8.化学シフト
9.スピン-スピン結合
10.1H-NMR測定法の広がり
11.13C-NMR
12.マススペクトルと気相イオン
13.マススペクトルの解釈
14.スペクトルによる構造決定
まえがき (pdfファイル)
1.スペクトル分析の基礎
1.1 化学分析と機器分析
1.2 光とスペクトル
1.3 電磁波のエネルギー
1.4 分子のエネルギーと電磁波との相互作用
1.5 連続波法とFT法
演習問題
2.紫外-可視スペクトルと電子遷移
2.1 スペクトルの表記と分光器のしくみ
2.2 分子の電子構造
2.3 電子遷移
2.4 モル吸光係数と吸光度
2.5 振動子強度
2.6 振動構造
演習問題
3.紫外-可視スペクトルの解釈
3.1 発色団と共役
3.2 共役ポリエンの $\pi\pi^*$ 遷移
3.3 溶媒効果
3.4 芳香環
3.5 立体効果と紫外-可視スペクトル
3.6 電荷移動吸収
3.7 平衡系の紫外-可視スペクトル
演習問題
4.赤外スペクトルと分子振動
4.1 赤外スペクトルの表記
4.2 赤外スペクトルの測定
4.3 フーリエ変換型赤外分光器
4.4 振動エネルギー
4.5 基準振動
4.6 赤外線吸収強度
4.7 力の定数と換算質量
4.8 結合音と倍音
演習問題
5.赤外スペクトルと特性吸収
5.1 吸収の帰属
5.2 高波数領域(4000〜2000 cm−1)
5.3 中波数領域(2000〜1500 cm−1)
5.4 カルボニル基の吸収
5.5 低波数領域(1500 cm−1以下)
5.6 赤外スペクトルと立体異性体
演習問題
6.核磁気共鳴スペクトルの基礎
6.1 原子核の磁気的性質
6.2 磁場の中の磁気モーメント
6.3 共鳴周波数の磁場強度依存性
6.4 化学シフト
6.5 FT-NMR測定の概要
6.6 NMRスペクトルの記録
6.7 NMR試料の調製
演習問題
7.パルスFT- NMR
7.1 磁気モーメントのベクトル表示と歳差運動
7.2 回転磁場
7.3 回転座標
7.4 緩和
7.5 パルス
7.6 オフレゾナンス
演習問題
8.化学シフト
8.1 化学的に等価な核
8.2 電気陰性度と化学シフト
8.3 磁気異方性効果
8.4 二重結合の磁気異方性
8.5 環電流効果
8.6 共鳴の効果
8.7 化学シフトのまとめ
演習問題
9.スピン-スピン結合
9.1 スピン-スピン相互作用
9.2 化学的に等価な複数の核とのスピン結合
9.3 化学的に非等価な複数の核とのカップリング
9.4 スピンカップリング定数と分子構造
9.5 遠隔スピン結合
9.6 化学シフトが近いH同士のカップリング
9.7 磁気的非等価なスピン系
9.8 他核とのカップリング
9.9 デカップリング
演習問題
10.1H-NMR測定法の広がり
10.1 COSYスペクトル
10.2 二次元1H-NMRスペクトルの測定
10.3 核オーバーハウザー効果
10.4 NOESYスペクトル
10.5 NMRと動的効果
10.6 動的NMRによる分子の動的挙動の観測例
演習問題
11.13C-NMR
11.1 13C核と13C-NMRの特徴
11.1.1 天然存在比
11.1.2 磁気モーメント:観測周波数と感度
11.1.3 緩和時間:線幅と積分
11.1.4 p軌道:化学シフトの範囲
11.1.5 スピン結合:デカップリングとNOEによる高感度化
11.2 13C-NMRの化学シフト
11.2.1 化学シフトの一般的傾向
11.2.2 化学シフトの計算
11.3 分極移動による測定
11.4 二次元NMR
11.4.1 13C−1H COSY
11.4.2 HMBC
演習問題
12.マススペクトルと気相イオン
12.1 マススペクトル
12.2 分子イオンとフラグメンテーション
12.3 イオン化
12.3.1 EI法(電子衝撃イオン化法)
12.3.2 CI法(化学イオン化法)
12.3.3 FAB法(高速原子衝撃法)
12.3.4 MALDI法(マトリックス支援レーザー脱離イオン化法)
12.3.5 ESI法(エレクトロスプレーイオン化法)
12.4 検出部
演習問題
13.マススペクトルの解釈
13.1 同位体
13.2 低分解能マススペクトルと高分解能マススペクトル
13.3 同位体ピーク
13.4 分子式の決定
13.5 $z$ の決定
13.6 フラグメンテーション
13.6.1 炭化水素
13.6.2 アルコール・エーテル・アミン・スルフィド
13.6.3 カルボニル化合物
13.6.4 ハロゲン化物
演習問題
14.スペクトルによる構造決定
14.1 各スペクトルの特徴
14.2 様々な構造決定問題
14.2.1 無色液体1
14.2.2 無色液体2
14.2.3 無色液体3
14.2.4 無色液体4
14.2.5 無色液体5
14.2.6 無色液体6
14.2.7 無色液体7
14.2.8 無色結晶8
14.2.9 無色液体9
14.2.10 無色結晶10
14.3 分子構造の決定
14.3.1 無色液体1:ハロゲン・簡単すぎるNMR
14.3.2 無色液体2:分子式の決定・官能基
14.3.3 無色液体3:NMRによる構造決定・異性体の区別
14.3.4 無色液体4:部分構造の推定と全体構造の組み立て
14.3.5 無色液体5:デカップリング・二重結合
14.3.6 無色液体6:対称性
14.3.7 無色液体7:化学シフトの計算・DEPT
14.3.8 無色結晶8:多重結合・13C-NMRの化学シフト
14.3.9 無色液体9:環状化合物・デカップリング
14.3.10 無色結晶10:NOE
演習問題解答
索引(pdfファイル)
COLUMN
蛍光スペクトル
ラマンスペクトル
温室効果ガス
超伝導磁石
緩和
MRI
揺動分子と動的NMR
1Hと13C以外のNMR
マススペクトルと分子式の決定
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小林 啓二
こばやし けいじ
1941年 兵庫県生まれ。東京大学理学部卒業。東京大学助手・助教授・教授、城西大学教授などを歴任。専門分野は構造有機化学。主な著書に『固体有機化学』(共著、化学同人)、『基礎有機化学』(朝倉書店)などがある。
木原 伸浩
きはら のぶひろ
1963年 宮城県生まれ。東京大学工学部卒業、東京大学大学院工学系研究科博士後期課程中途退学。東京工業大学助手、大阪府立大学講師・助教授などを経て現職。専門分野は有機化学、高分子化学。主な著書に『超分子化学』(共立出版)、『化学の魅力』(共著、御茶の水書房)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
基礎有機化学
立体化学
演習でクリア フレッシュマン 有機化学
有機化学(三訂版)
テキストブック 有機スペクトル解析
有機機器分析演習
分子構造解析
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