岡山大学名誉教授　理博　藤茂　宏著

Ａ５判／336頁／定価3740円（本体3400円＋税10％）／1973年発行
ISBN 978-4-7853-5104-5（旧ISBN 4-7853-5104-7）　 C3045

　本書は、光合成の研究の概要を紹介することを目的に、とくに光合成研究において、次の展開の原動力となった考え方や新しい知見がいかなる基盤の上に、いかなる方法論において開拓されていったかに重点を置いて執筆したものである。

目次（章タイトル）

1．序論
2．光合成機構の構成と成分
3．葉緑体反応系
4．光リン酸化反応
5．光の吸収によるクロロフィル分子の励起
6．光の照射に伴う酸化還元
7．光合成の量子収率
8．光合成色素分子間のエネルギー伝達
9．Emerson効果と２つの光化学系
10．光合成における電子伝達系
11．光合成単位
12．いろいろな方のクロロフィルの存在および反応中心の実体
13．２つの光化学系に対応する2種の単位粒子の距離
14．葉緑体の微細構造および葉緑体内における色素分子の存在状態
15．光化学系IIの解析
16．分子情報解析による光合成系の解析
17．光合成における炭素代謝系と代謝調節
18．細菌型光合成
19．結章－光合成と生命
付　結びにかえて