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※電子書籍はいずれも本文中の図版等をカラーにした カラー版 です。
カラー版内容見本(PDFファイル)
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フリーソフトで作る
バーチャルスライドと3Dモデルの作成法
How to Make a Virtual Slide System and 3D Models Using Free Software
元 埼玉医科大学准教授 医博 駒崎伸二 著
協力:猪股玲子・亀澤 一
A5判/144頁/定価2530円(本体2300円+税10%)/2014年9月発行
ISBN 978-4-7853-5860-0
C3047
本書では、高機能なフリーソフトを組み合わせて、誰もが実用的な電子教材(バーチャルスライドと3Dモデル)を簡単に作成し、それらを自らの教育に効果的に活用できる方法を紹介する。敢えて、フリーソフトの利用を提案したのは、経済的な問題点と技術的な問題点を解決するためである。
1章では、組織全体を高精細に撮影した巨大なサイズの写真を、コンピューターを用いて自由自在に観察することができるバーチャルスライドについて解説する。これは組織標本の全体を隅から隅まで、そして、見たい場所を低倍率から高倍率に至るまで連続的に、マウスの操作だけで観察することができる画期的な方法である。
2章では、動物の胚や組織など連続切片の写真を用いて、リアルな立体モデルを再構築し、それを詳細に観察する方法を解説する。この方法は古くから手作業による立体モデルの作成が試みられてきたが、近年、コンピューターを利用したリアルで高精細な立体モデルの作成へと大きく発展した。
3章では、一般に公開されているフリーソフトと、タンパク質や糖・アミノ酸など分子の数値データを用いて、誰でも簡単に分子の立体モデルを作成できる方法について紹介する。これの方法は研究用はもちろん、教育用にも大きな利用価値があると思われる。それは、分子の構造を平面に描かれた模式図で理解するよりも、その立体モデルを回転や拡大しながら眺めると同時に、その断面や内部構造まで見ることができれば、分子の構造をより詳細に理解しやすくなるからである。
サポート情報
◎ まえがき (pdfファイル)
◎ 索引 (pdfファイル)
1.バーチャル顕微鏡システムの構築とその活用法
2.連続写真を用いたリアルな立体モデルの再構築法
3.分子の立体モデルの作成法
まえがき (pdfファイル)
1.バーチャル顕微鏡システムの構築とその活用法
1.1 バーチャル顕微鏡の歴史とその活用
1.2 バーチャル顕微鏡システム構築の概略
1.3 バーチャル顕微鏡システム構築の実際
1.3.1 標本の撮影に用いる顕微鏡とデジタルカメラ
1.3.2 画像処理に必要なコンピューター
1.3.3 撮影された連続写真の修正
1.3.4 連続写真の連結(Stitching)
◆ 複数の写真を継ぎ目なく連結する際のしくみ
◆ 写真連結用のソフトと連結の実際
◆ 連結された巨大写真の画像修正
1.3.5 巨大写真の圧縮
1.3.6 でき上がった巨大写真の観察
1.4 バーチャル顕微鏡の利用法とその将来性
◆ バーチャル顕微鏡データを一般に公開している機関
◆ ソフトのダウンロード先のURL
2.連続写真を用いたリアルな立体モデルの再構築法
2.1 立体モデルの作成法
2.1.1 サーフェスモデリング法のしくみ
2.1.2 ボリュームレンダリング法のしくみ
2.2 サーフェスモデリング法とボリュームレンダリング法による立体モデルの再構築法の実際
2.2.1 連続写真を用いたサーフェスモデリング法の実際
◆ 連続写真の撮影
◆ 連続写真の整列
◆ 連続写真に含まれる構造物のトレース作業と立体モデルの再構築
2.2.2 連続写真を用いたボリュームレンダリング法の実際
◆ 連続写真の処理
◆ 使用するボリュームレンダリングソフト
◆ 立体モデル作成の基本操作
2.3 ボリュームレンダリングソフトを用いた特殊な技術
2.3.1 バーチャル顕微解剖
2.3.2 2 枚の画像を重ね合わせる機能
2.3.3 高精細な立体モデル作成の可能性
2.4 立体モデルの簡単な観察法
2.4.1 印刷された写真を用いて立体モデルを観察する方法
2.4.2 立体モデルをムービーで示す方法
2.4.3 立体モデルを一般の3Dビュアーで観察する方法
2.4.4 立体モデルをAcrobat Readerで観察する方法
◆ 連続切片から立体モデルを再構築するためのソフトと,そのモデルの観察に必要なソフト
・連続写真を整列させるソフト
・トレース画像から立体構築するソフト
・ボリュームレンダリングソフト
・立体モデルをファイル変換するソフト
・平行法,交差法,アナグリフ画像などを作成するソフト
・立体モデルを3D PDF ファイルに変換するソフト
・3D ビュアーソフト
・立体モデルを加工するCG ソフト
3.分子の立体モデルの作成法
3.1 分子構造の数値データ
3.2 PDB ファイルから分子の立体モデルを作成するためのソフト
3.3 分子の立体モデル作成の実際
3.3.1 分子の立体モデルの表現法
◆ 色の表現法
◆ タンパク質と核酸の特別な表現法
◆ その他の表現法
3.3.2 分子の立体モデルの複雑な表現方法
3.3.3 簡単な操作で高度な表現の分子モデルを作成するソフト
3.4 分子構造を作画して分子の立体モデルを作成する方法
3.5 高次構造の分子モデルの作成法
3.6 作成した分子の立体モデルの観察法
◆ 関連するホームページとソフト
・タンパク質のデータベース
・分子の立体モデル作成用のフリーソフト
・分子の立体モデル作画用のフリーソフト
・プロ用のCG ソフト
索引 (pdfファイル)
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駒崎 伸二
こまざき しんじ
1952年 埼玉県に生まれる。横浜市立大学文理学部卒業、新潟大学大学院理学研究科修士課程修了。埼玉医科大学助手・講師・助教授・准教授などを歴任。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
図解 分子細胞生物学
動物の発生と分化
分子発生生物学(改訂版)
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