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花の分子発生遺伝学 −遺伝子のはたらきによる花の形づくり−
The Molecular Genetics of Flower Development
東京大学名誉教授 農学博士 平野博之・
東京大学教授 博士(理学) 阿部光知 共著
A5判/224頁/4色刷/定価3630円(本体3300円+税10%)/2018年4月発行
ISBN 978-4-7853-5868-6
C3045
「花はどのようなメカニズムで咲くのか」という昔からの疑問に対して、最新の知見を豊富な写真とカラー図版で紹介した入門書。
シロイヌナズナやイネ、トウモロコシなどを例に挙げ、花の発生を制御する遺伝子のはたらきを、メリステム(分裂組織)の機能と密接に関連させながら丁寧に解説する。説明にあたっては、単なる発生学の知識や現在の理解を解説するだけではなく、その理解がどのような研究によってもたらされてきたのか、研究内容や歴史にまで踏み込むように心がけた。
サポート情報
◎ 教科書採用の先生方に講義用の図表ファイルをご用意しました(写真は含まれません)。 ファイルのご利用は講義のみに限らせていただきます。
◎ はじめに
◎ あとがき
◎ 索引 (以上 pdfファイル)
◎ 正誤表 (pdfファイル)
1.植物の発生の概観
2.発生遺伝学的研究手法
3.メリステム − 幹細胞の維持と器官分化の場
4.花成制御の分子メカニズム
5.花器官アイデンティティーの決定
6.メリステムアイデンティティーと花と花序の発生機構
7.生殖器官の形態形成
8.多様な花の形態と遺伝子機能
はじめに (pdfファイル)
1.植物の発生の概観
1.1 植物と動物の発生の独自性と類似性
1.2 植物の発生・分化とメリステム(分裂組織)
1.2.1 胚後発生
1.2.2 メリステム
1.3 分化全能性
1.3.1 植物細胞の分化全能性
1.3.2 動物の分化多能性細胞
1.4 位置情報の重要性
1.4.1 細胞系譜
1.4.2 細胞系譜からの逸脱と細胞運命の変更
1.4.3 位置情報と細胞間コミュニケーション
2.発生遺伝学的研究手法
2.1 花の発生研究に用いられる植物
2.1.1 被子植物と花
2.1.2 モデル植物
2.1.3 多様な花の発生機構の理解
2.2 発生遺伝学研究
2.2.1 突然変異体の解析
2.2.2 遺伝的関係
2.3 分子発生遺伝学研究
2.3.1 遺伝子クローニング
2.3.2 分子生物学的解析
2.3.3 昂進変異体と抑圧変異体
2.3.4 逆遺伝学的アプローチ
3.メリステム − 幹細胞の維持と器官分化の場
3.1 メリステムの構造
3.1.1 外衣- 内体構造(tunica-corpus structure)
3.1.2 メリステムの機能領域
3.1.3 未分化状態の制御
3.2 シロイヌナズナにおけるメリステムの恒常性の維持機構
3.2.1 遺伝学的解析
3.2.2 遺伝子単離とコードするタンパク質
3.2.3 $CLV$ と $WUS$ の相互作用と幹細胞アイデンティティー
3.2.4 CLV-WUSの負のフィードバック機構による幹細胞の維持機構
3.3 メリステムにおける細胞間コミュニケーションの分子機構
3.3.1 CLV3のシグナル分子としての実体
3.3.2 CLV3-CLEペプチドの受容体
3.3.3 幹細胞−ニッチ:メリステム領域間のコミュニケーション
3.3.4 サイトカイニン作用と幹細胞
3.4 イネとトウモロコシにおけるメリステムの維持制御
3.4.1 イネの花メリステムの制御
3.4.2 イネの茎頂メリステムの制御
3.4.3 トウモロコシの花序メリステムの維持制御
3.4.4 イネ科のメリステムとサイトカイニン
4.花成制御の分子メカニズム
4.1 花成のしくみ
4.1.1 「花が咲く」とは
4.1.2 花成を制御する環境要因
4.1.3 環境情報の統合
4.2 光周性花成とフロリゲン
4.3 シロイヌナズナにおける光周性花成の分子機構
4.3.1 シロイヌナズナにおける花成遅延変異体
4.3.2 シロイヌナズナにおける日長変化感知のしくみ
4.3.3 フロリゲンの分子的実体
4.4 イネにおける光周性花成の分子機構
4.4.1 イネのフロリゲン
4.4.2 光周性花成におけるイネとシロイヌナズナの違い
4.4.3 栽培イネの光周性
5.花器官アイデンティティーの決定
5.1 ABCモデル
5.1.1 花のホメオティック突然変異体
5.1.2 ABCモデル
5.1.3 ABCモデルから見た突然変異体
5.2 ABC遺伝子の分子機能
5.2.1 ABC遺伝子の実体
5.2.2 ABC遺伝子の空間的発現パターン
5.2.3 ABC遺伝子の構成的発現
5.3 イネ科の花器官アイデンティティーの制御
5.3.1 イネ科の花の形態
5.3.2 イネの改変ABCモデル
5.3.3 クラスB遺伝子の機能
5.3.4 心皮アイデンティティーの決定
5.3.5 遺伝子間の相互作用
5.3.6 胚珠の分化
5.4 $SEP$ 遺伝子の機能と花のカルテットモデル
5.4.1 $sep$ 三重変異体
5.4.2 SEP3タンパク質の機能
5.4.3 花のカルテットモデル(ABCEモデル)
5.4.4 葉を花に変えるには?
5.4.5 細胞内での複合体形成
5.4.6 MADSタンパク質の四量体形成とDNAへの結合
6.メリステムアイデンティティーと花と花序の発生機構
6.1 花メリステムの分化とそのアイデンティティーの確立
6.1.1 花メリステムの分化開始とオーキシン
6.1.2 花メリステムアイデンティティーの制御
6.1.3 花序メリステムと花メリステムの制御
6.2 ABC遺伝子の発現誘導と制御
6.2.1 $AP1$ と $SEP3$ の発現誘導
6.2.2 クラスB遺伝子の発現制御
6.2.3 クラスC遺伝子の発現制御
6.3 花メリステムの有限性の制御機構
6.3.1 $AG$ 遺伝子による有限性の制御
6.3.2 $WUS$ の発現抑制メカニズム
7.生殖器官の形態形成
7.1 雄蕊の形態形成
7.1.1 雄蕊の構造
7.1.2 葉の向背軸極性の制御
7.1.3 雄蕊のパターン形成と向背軸の極性制御
7.1.4 花粉形成を制御する鍵遺伝子
7.2 雌蕊の形態形成
7.2.1 雌蕊の構造と発生パターン
7.2.2 雌蕊発生における極性の制御
7.2.3 雌蕊の組織分化
7.2.4 胚珠の発生
8.多様な花の形態と遺伝子機能
8.1 花の対称性の制御機構
8.1.1 花の多様性
8.1.2 キンギョソウの花の形態
8.1.3 キンギョソウの花の背側アイデンティティーを決定する遺伝子
8.1.4 キンギョソウの花の非対称性を制御する分子機構
8.1.5 他の植物の花の対称性の制御
8.2 花の雌雄性の決定機構
8.2.1 花の性
8.2.2 トウモロコシの花序と花
8.2.3 トウモロコシの雌花形成に関与する遺伝子
8.2.4 トウモロコシの雄花形成に関与する遺伝子
8.2.5 トウモロコシの性決定遺伝子とメリステムの制御
8.2.6 メロンの性決定に関わる遺伝子
8.2.7 メロンの雌雄同株における性決定機構
あとがき (pdfファイル)
略語表
参考文献
索引 (pdfファイル)
コラム1.1 メリステムとメリクローン
コラム2.1 被子植物
コラム2.2 遺伝子単離
コラム2.3 遺伝子ファミリー
コラム3.1 遺伝子の命名法
コラム3.2 イネの花の変異体と栄養体生殖
コラム4.1 光周性花成の発見
コラム5.1 ABCモデルとゲーテ
コラム5.2 イネの小穂形態の進化と護穎
コラム5.3 遺伝子名−こぼれ話
コラム6.1 カリフラワー
コラム6.2 DEX誘導系
コラム6.3 メリステムの転換・有限性と花序形態
コラム7.1 ta-siRNA合成系遺伝子とその変異体
コラム8.1 ドミナントネガティブ変異(優性阻害変異)
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平野 博之
ひらの ひろゆき
1954年 千葉県に生まれる。東北大学理学部卒業、名古屋大学大学院農学研究科修了。国立遺伝学研究所助手、東京大学助教授・教授などを歴任。主な著書に『物語 遺伝学の歴史』(中央公論新社)などがある。
阿部 光知
あべ みつとも
1972年 東京都に生まれる。北海道大学理学部卒業、北海道大学大学院理学研究科修了。京都大学助手・助教、東京大学准教授などを経て現職。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
分子発生生物学(改訂版)
花のルーツを探る
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