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京都大学名誉教授 理博 木原 均 監修/
岡山大学名誉教授 農博 高橋隆平 編集
A5判/522頁/定価8250円(本体7500円+税10%)/1976年6月発行
ISBN 978-4-7853-5903-4(旧ISBN 4-7853-5903-X)
C3045
高等植物は、多くの動植物と異なり、性の様式や繁殖法が複雑多様で、植物特有の多くの問題を含み、これは直接、進化の問題にも関連してくる。
「植物遺伝学」シリーズの第3巻にあたる本書では、植物における生理形質、量的形質、および雑種強勢に関する遺伝を取り扱った。
1.性の遺伝と生殖
2.生理形質
3.雑種強勢
4.量的形質
5.遺伝子作用
監修者の言葉
編集者の序言
1.性の遺伝と生殖
1.1 性決定と性発現
1.1.1 性の表現型
1.1.2 性決定の要因
1.1.3 性発現の要因
文献
1.2 不和合性
1.2.1 自家不和合性の遺伝
1.2.2 自家不和合性の生理
1.2.3 自家不和合性の進化
1.2.4 種族間交雑不親和性
文献
1.3 不稔性
1.3.1 不稔性突然変異
1.3.2 交雑不稔性
1.3.3 雑種不稔性
1.3.4 細胞質不稔性
文献
1.4 花粉生理
1.4.1 花粉の形成
1.4.2 花粉の核性と核分裂
1.4.3 柱頭反応
1.4.4 花粉管の生長
文献
1.5 無融合生殖
1.5.1 無融合種子形成の様式
1.5.2 無融合種子形成の遺伝
用語解説
文献
2.生理形質
2.1 種子の発芽と休眠
2.1.1 倍数性と発芽
2.1.2 種間雑種と発芽
2.1.3 休眠性の遺伝
2.1.4 硬実性の遺伝
2.1.5 未熟発芽性の遺伝
2.1.6 休眠消失種子の発芽
2.1.7 発芽過程の代謝変動
2.1.8 貯蔵中の突然変異
文献
2.2 出穂開花性
2.2.1 出穂開花の内的要因
2.2.2 戸外の出穂開花期の遺伝
2.2.3 内的要因の遺伝
2.2.4 同質遺伝子系における遺伝子の発現
文献
2.3 致死遺伝子
2.3.1 致死遺伝子の種類
2.3.2 致死遺伝子の生化学
文献
2.4 病害抵抗性
2.4.1 菌糸とレース
2.4.2 抵抗性と感受性
2.4.3 病原性の変異
2.4.4 抵抗性の遺伝
2.4.5 宿主と寄生体の相互関係
2.4.6 抵抗性遺伝子の連鎖
2.4.7 抵抗性の機構
2.4.8 抵抗性の育種
文献
2.5 虫害抵抗性
2.5.1 虫害抵抗性の遺伝
2.5.2 各種の昆虫類その他に対する抵抗性
文献
2.6 薬剤抵抗性
2.6.1 薬剤抵抗性の変異
2.6.2 薬剤抵抗性の遺伝
2.6.3 薬剤抵抗性の機構
2.6.4 薬剤抵抗性の利用
文献
2.7 物質生産性
2.7.1 葉面積と葉の“厚さ”
2.7.2 葉の傾斜角度
2.7.3 葉の配置
2.7.4 葉緑素と光吸収
2.7.5 葉のガス拡散抵抗
2.7.6 炭酸ガス固定酵素
2.7.7 光合成生産物の転流と消費
2.7.8 利用部分と利用成分の形成
2.7.9 物質生産性の遺伝的制御
文献
3.雑種強勢
3.1 雑種強勢の遺伝的基礎
3.1.1 自殖と弱勢
3.1.2 優性説
3.1.3 超優性説
3.1.4 適応度分散
3.1.5 ヘテロ性と近郊係数
3.1.6 仮説の現状
3.2 雑種強勢の生理
3.2.1 胚と胚乳
3.2.2 生長速度
3.2.3 光合成能
3.2.4 窒素代謝
3.3 雑種強勢の生化学
3.3.1 初期生長の代謝物質
3.3.2 雑種酵素
3.3.3 ミトコンドリア活性
3.3.4 ミトコンドリアの相補性
3.4 組合せ能力
3.5 ホメオスタシス
3.6 雑種強勢と育種
文献
4.量的形質
4.1 量的形質の遺伝
4.1.1 量的形質の遺伝的基礎
4.1.2 量的形質と生物統計遺伝学
4.1.3 測定尺度と遺伝様式モデルの適合性検定
4.1.4 量的形質の分散成分
4.1.5 遺伝相関
4.1.6 量的形質の選抜
文献
4.2 量的形質の突然変異
4.2.1 微働遺伝子突然変異の特性
4.2.2 微働遺伝子突然変異に影響をおよぼす要因
4.2.3 微働遺伝子突然変異の利用
文献
5.遺伝子作用
5.1 遺伝子の概念
5.1.1 遺伝的単位と物質的対応
5.1.2 遺伝子の機能と形質表現の関係
5.2 対立遺伝子の基本的性格
5.2.1 同座性と優劣性
5.2.2 相互作用の類別
5.3 非対立遺伝子間の相互作用
5.3.1 相互作用の基本型
5.3.2 質的作用と量的作用
5.4 遺伝子座の複対立性
5.5 遺伝子作用の限界と多面発現性
5.5.1 遺伝子作用の限界と表現の可変性
5.5.2 多面発現性
5.6 遺伝子の位置効果
5.6.1 位置効果の類別
5.6.2 突然変異の制御
5.6.3 異質染色質の意義
5.7 遺伝子系の対応
5.7.1 核遺伝子と細胞質の対応
5.7.2 異種生物間の遺伝的対応
5.8 発生と発育における遺伝子作用
5.8.1 遺伝子の活性化と抑制
5.8.2 プログラムとその選択
5.9 形と量の遺伝子作用
5.9.1 形の制御
5.9.2 量の制御
文献
人名索引
植物和名索引
植物学名索引
事項索引
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木原 均
きはら ひとし
1893年 東京都に生まれる。北海道帝国大学農学部卒業。北海道帝国大学大学院進学を経て京都帝国大学助手・講師・助教授・教授、京都大学教授、国立遺伝学研究所所長、農林省植物ウイルス研究所所長、麻布学園理事長、進化生物学研究所所長などを歴任。横浜市立大学木原生物学研究所名誉所長、文化勲章受章、文化功労者。主な著書に『私の生物学』(編著、講談社)、『植物の世界』(共著、学生社)、『黎明期日本の生物史』(共著、養賢堂)、『砂漠と氷河の探検』(朝日新聞社)、マザー著『統計遺伝学』(共訳、岩波書店)などがある。
高橋 隆平
たかはし りゅうへい
1910年 京都府に生まれる。北海道帝国大学農学部卒業。農林省農事試験場鴻巣試験地を経て(財)大原農業研究所(現在の岡山大学資源生物科学研究所)に勤務し、研究・教育に従事。主な著書・訳書に『植物の集団育種法研究』(共編、養賢堂)、ドブジャヤンスキー著『遺伝学と種の起原』(共訳、培風館)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しております)
執筆者一覧 (pdfファイル)
(執筆者の所属は初版刊行時)
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