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生命工学シリーズ IV
生命分子工学
Biomolecular Science
東京大学名誉教授・国立遺伝学研究所名誉教授 理博 三浦謹一郎 編
A5判/274頁/定価4400円(本体4000円+税10%)/1992年6月発行
ISBN 978-4-7853-5909-6 (旧ISBN 4-7853-5909-9)
C3045
本書では、遺伝子工学とタンパク質工学の基礎と周囲との関係、そして将来展望を述べ、さらに擬似生命系の問題について解説した。
I.はじめに
1.生命分子の化学
II.遺伝子工学
2.DNA操作技術 −新しい遺伝情報操作技術に向けて−
3.ベクター・発現
III.タンパク質工学
4.部位指定突然変異
5.タンパク質の化学修飾
6.タンパク質と合成高分子との複合体 −タンパク質ハイブリッド−
IV.疑似生命系
7.人工的自己増殖系
8.人工的タンパク質合成系
9.人工的情報物質
10.人工的酵素
編集趣旨/まえがき
I.はじめに
1.生命分子の化学
1.1 分子量による生命分子の大まかな分類
1.2 生体高分子の構造の階層性
1.3 生体高分子の構造の階層性と研究手段との関係
1.4 アミノ酸残基からタンパク質へ
1.5 20種類のアミノ酸残基の性質と役割
1.6 核酸の構造の基礎
1.7 核酸の立体構造をめぐって
1.8 タンパク質の作用機構
参考文献
II.遺伝子工学
2.DNA操作技術 −新しい遺伝情報操作技術に向けて−
2.1 組換えDNA技術の実現
2.2 組換えDNA技術の方法
2.3 遺伝子の加工
2.4 染色体レベルでのDNA操作
2.5 染色体DNAの分画,断片化,制限酵素切断点地図
2.6 染色体レベルでの定点加工
おわりに
参考文献
3.ベクター・発現
3.1 ベクターの構造
3.2 遺伝子発現系の構造
3.3 大腸菌宿主・ベクター系
3.4 枯草菌宿主・ベクター系
おわりに
参考文献
III.タンパク質工学
4.部位指定突然変異
4.1 部位指定突然変異の導入法
4.2 $\rm{H^{+}\textrm{-} ATPase(F_{0}F_{1})}$ に対する部位指定突然変異の応用
4.3 部位指定突然変異によるタンパク質の安定化
おわりに
参考文献
5.タンパク質の化学修飾
5.1 化学修飾の長所と短所
5.2 リゾチームの化学修飾
5.3 セリンプロテアーゼおよびSH酵素の化学修飾
5.4 アフィニティーラベル
5.5 タンパク質工学的応用
5.6 安定性の増強
5.7 ホモアルギニンの導入による方法
5.8 タンパク質表面の親水性増強による方法
5.9 架橋の導入による方法
5.10 至適pHの変更
5.11 基質特異性の変更
参考文献
6.タンパク質と合成高分子との複合体 −タンパク質ハイブリッド−
6.1 生体親和性の獲得を目指した合成高分子 −タンパク質ハイブリッド
6.2 アレルゲンの化学修飾
6.3 バイオマテリアル
6.4 有機溶媒可溶化酵素および磁性化酵素
参考文献
IV.疑似生命系
7.人工的自己増殖系
7.1 人工的自己増殖系開発の意義
7.2 $in\: vitro$ の人工的自己増殖系
7.3 部分的に $in\: vitro$ 系を利用した人工的自己増殖系
参考文献
8.人工的タンパク質合成系
8.1 生体内タンパク質合成系
8.2 試験管内タンパク質合成系
8.3 連続式無細胞タンパク質合成系
8.4 人工的タンパク質合成系の将来
参考文献
9.人工的情報物質
9.1 疑似生命系の化学
9.2 人工的情報物質とは
9.3 人工的情報転写系
9.4 人工的情報解読系
9.5 人工的情報応答系
おわりに
参考文献
10.人工的酵素
10.1 アポタンパクモデル
10.2 ビタミン $\rm{B_6}$ 活性を示す人工的酵素
10.3 ビタミン $\rm{B_{12}}$ 活性を示す人工的酵素
10.4 チトクローム $\rm{P\textrm{-} 450}$ 活性を示す人工的酵素
参考文献
索引
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三浦 謹一郎
みうら きんいちろう
1931年 東京都に生まれる。学習院大学理学部卒業、東京大学大学院化学系研究科博士課程修了。京都大学助手、東京大学助手、名古屋大学助教授、国立遺伝学研究所教授、東京大学教授、学習院大学生命分子科学研究所所長、千葉工業大学教授、日本分子生物学会会長、日本蛋白質科学会会長などを歴任。主な著書・訳書に『構造生物学』(朝倉書店)、『分子生物学からバイオテクノロジーへ』(共立出版)、『DNAと遺伝情報』(岩波書店)、『ワトソン遺伝子の分子生物学』(共訳、東京電機大学出版局)、『カラー 生化学』(共訳、西村書店)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
→ 執筆者一覧 (pdfファイル)
(所属などは初版刊行時のものです)
分子遺伝学
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