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脳の性分化
Brain Development of Sex Differences and Similarities

在庫マーク

早稲田大学名誉教授 医博 山内兄人・
順天堂大学名誉教授  理博 新井康允 編著

A5判/442頁/上製/定価6160円(本体5600円+税10%)/2006年1月発行
ISBN 978-4-7853-5913-3(旧ISBN 4-7853-5913-7)  C3047

 男女の脳の違いは、性機能ばかりではなく、感覚や行動にも性差を生じさせている。それだけではなく、性のアイデンティティーなど高度な精神機能にまで影響をもつ可能性が示唆されている。
 本書は、脳の性分化における基礎研究の最先端が見え、かつ、現在までの研究経過がたどれるようなものとなることを目標に企画された。脳の構造と機能の性差とその形成機序の最先端の研究結果を網羅したものである。これからの脳の性分化研究の礎になる書である。


目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.研究の歴史
2.性分化機序概要
3.脳の構造の性差と性分化
4.脳の機能の性分化
5.ヒトの感性と脳の性分化

詳細目次

序 出版にあたって

1.研究の歴史
  まえがき
  性ホルモンと無排卵連続発情症候群
  ゴナドトロピンの周期的分泌センターと持続的分泌センター
  行動の性分化
  性ステロイドの脳に対する形態学的な作用

2.性分化機序概要
 2.1 一次性分化 −生殖腺の性分化−
  2.1.1 性分化とは
  2.1.2 雄と雌の決定
  2.1.3 遺伝子の働き
  2.1.4 生殖腺の発生と分化
 2.2 二次性分化
  2.2.1 生殖輸管系の分化
  2.2.2 ホルモンの役割
  2.2.3 脳の性分化
  2.2.4 脳の性分化の分子生物学的アスペクト
 2.3 まとめ

3.脳の構造の性差と性分化
 3.1 脳の各部位の性差
  3.1.1 終脳と大脳辺縁系
  3.1.2 視床下部の性差
  3.1.3 下位脳幹の性差
  3.1.4 脊髄の性分化
  3.1.5 末梢神経系の性差
 3.2 神経核形成のメカニズム(アポトーシス)
  3.2.1 はじめに
  3.2.2 アポトーシスとは
  3.2.3 アポトーシスの過程と形態変化
  3.2.4 ニューロンの発生とアポトーシス
  3.2.5 アポトーシスと神経核の性差形成
  3.2.6 アポトーシスに性差がみられる神経核群
  3.2.7 おわりに
 3.3 シナプス形成と性ホルモン
  3.3.1 はじめに
  3.3.2 性中枢のシナプス形成と性ホルモン
  3.3.3 シナプス結合パターンの性分化と性ホルモン
  3.3.4 成体における神経回路の可塑性と性ホルモン
  3.3.5 おわりに
 3.4 神経伝達物質の性差
  3.4.1 はじめに
  3.4.2 ノルアドレナリン
  3.4.3 ドーパミン
  3.4.4 セロトニン
  3.4.5 アセチルコリン
  3.4.6 グルタミン酸,アスパラギン酸,γ-アミノ酪酸(GABA)
  3.4.7 神経ペプチドとその他の神経伝達調節因子
  3.4.8 おわりに
 3.5 まとめ

4.脳の機能の性分化
 4.1 視床下部−下垂体機能の性分化
  4.1.1 性腺刺激ホルモンの中枢性分泌調節機序とその性差
  4.1.2 GnRHニューロンの発生
  4.1.3 ステロイドホルモンの受容体
  4.1.4 ストレス反応と成長ホルモン・プロラクチン分泌の性差
  4.1.5 まとめ
 4.2 行動制御の性分化
  4.2.1 雌性行動
  4.2.2 ニューロンの特性からみた性差
  4.2.3 雄型性行動と勃起
  4.2.4 性指向性
  4.2.5 母性行動
  4.2.6 攻撃行動
  4.2.7 食行動
  4.2.8 まとめ

5.ヒトの感性と脳の性分化
 5.1 ヒトの脳の性分化 −形態・機能・行動・感性−
  5.1.1 はじめに −脳重の男女差−
  5.1.2 大脳半球における男女差
  5.1.3 左右の大脳半球の連絡の男女差
  5.1.4 ヒトの脳における性的二型ニューロングループ
  5.1.5 性的指向とジェンダーアイデンティティとアンドロゲン
 5.2 遊びと絵の性差の形成 −感性の性分化−
  5.2.1 遊びのパターンとアンドロゲン
  5.2.2 子どもの自由画の男女差
  5.2.3 脳の認知機能の性差
 5.3 性同一性障害
  5.3.1 性同一性障害とは
  5.3.2 症状からみた性差
  5.3.3 性同一性障害者の脳の形態
  5.3.4 性的指向と脳の形態
  5.3.5 機能的に引き起こされる性差
  5.3.6 性同一性障害の発現
  5.3.7 性の分化と性同一性障害
  5.3.8 おわりに
 5.4 まとめ

引用文献
索引

著作者紹介

山内 兄人
やまのうち これひと 
早稲田大学教育学部卒業。!--東京大学大学院生物系研究科博士課程修了。-->順天堂大学助手・講師、早稲田大学助教授・教授などを歴任。主な著書に『性差の人間科学』『ホルモンの人間科学』(以上 コロナ社)、『脳が子どもを産む』(平凡社)などがある。

新井 康允
あらい やすまさ 
1933年 神奈川県に生まれる。東京大学理学部卒業、東京大学大学院生物系研究科博士課程修了。東京大学助手、カリフォルニア大学脳研究所、順天堂大学講師・助教授・教授、人間総合科学大学教授、放送大学客員教授などを歴任。主な著書に『脳科学は「愛と性の正体」をここまで解いた』(河出書房新社)、『性を司る脳とホルモン』(共著、コロナ社)、『心の棲である脳』(翻訳、東京図書)、『脳が心を生みだすとき』(翻訳、草思社)などがある。

執筆者一覧 (pdfファイル)
(執筆者の所属は初版刊行時)

(情報は初版刊行時のものから一部修正しております)


この著作者の本
『脳とニューロンの科学』
脳とニューロンの科学


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