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クォーク・レプトン核の世界 −物質の究極−
Quark Lepton Nuclear −Fundamental Elements of Matter−

大阪大学名誉教授　理博　江尻宏泰 著

Ａ５判／212頁／定価2420円（本体2200円＋税10％）／1998年6月発行
ISBN 978-4-7853-2810-8 （旧ISBN 4-7853-2810-X）　 C3042

　物質の究極に挑む素粒子核物理がどのように展開しつつあるかを平易に興味深く解説した。多くの事実や理論式を並べるのではなく、そこにある基本的な考え方に重点をおき、またそれがどうしてわかってきたかという研究の動きを中心に述べた。
　素粒子核物理に興味をもつ方々や、これから物理を学ぼうとする学生にとっても、物質の究極への挑戦とそこにある基本的概念について学べる格好な書と言えよう。

目次 （章タイトル）　　→ 詳細目次

1．物質の究極の探究
2．原子核から素粒子へ
3．クォークの組合せとハドロン
4．重粒子バリオンの集りと原子核
5．謎の素粒子ニュートリノと軽い素粒子レプトン
6．原子核で探るニュートリノの正体
7．クォーク・レプトン核物理を拓く

詳細目次　　

はじめに

1．物質の究極の探究
　1.1　物質の究極に挑む
　1.2　物質の細分割と基本要素

2．原子核から素粒子へ
　2.1　原子核と核子系の世界
　2.2　素粒子核とクォーク・レプトン系の世界

3．クォークの組合せとハドロン
　3.1　ハドロンのクォーク構造
　3.2　量子色力学とクォークの閉じ込め

4．重粒子バリオンの集りと原子核
　4.1　重粒子バリオンの集りと核
　4.2　奇妙なクォークとハイパー核

5．謎の素粒子ニュートリノと軽い素粒子レプトン
　5.1　ベータ崩壊とニュートリノ
　5.2　弱い力とニュートリノ
　5.3　電弱統一理論

6．原子核で探るニュートリノの正体
　6.1　ニュートリノの謎
　6.2　ベータ崩壊で探るニュートリノの質量と混合
　6.3　二重ベータ崩壊で探るニュートリノの正体

7．クォーク・レプトン核物理を拓く
　7.1　素粒子核物理のフロンティア
　7.2　量子ビームによるクォーク核物理の探究
　7.3　高感度検出器によるレプトン核物理の探究

参考書
索引

江尻 宏泰
えじり ひろやす
1936年 茨城県に生まれる。東京大学理学部卒業、東京大学大学院博士課程修了。大阪大学助教授、カリフォルニア大学教授、大阪大学教授などを歴任。主な著書に『絵で見る物質の究極』（講談社）、『ビックリするほど素粒子がわかる本』（ＳＢクリエイティブ）などがある。

（情報は初版刊行時のものから一部修正しています）

ニュートリノと重力波
（分担執筆）

原子核物理学


原子核物理入門


原子核