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化学の原理通論 −有機化合物を中心の材料として−
お茶の水女子大学名誉教授 理博 林 太郎 著
A5判/240頁/定価1980円(本体1800円+税10%)/1972年3月発行
ISBN 978-4-7853-3001-9 (旧ISBN 4-7853-3001-5)
C3043
地学分野を除く多くの自然科学の諸分野では、程度の差はあるが、有機化合物の比率がかなり高くなってきている。生物学や農学、医学、薬学、家政学の分野では当然のこととして、化学自身においても、また物理学においても有機化合物の比率は次第に増しつつある。このような状況を鑑みると、基礎としての化学教育では、もっと有機化合物を重視する必要性があるだろうが、従来の化学の教科書では、説明の材料として無機化合物を使うことがほとんどで、複雑と思われる有機化合物が取り上げられることはほとんどない。有機化合物の重要性が増してきた現代化学においては、教科書のあり方も再考されてしかるべきであろう。
本書は、そのような考えのもと、1)「化学の基礎概念」の上に、2)「分子構造,物質の状態」と3)「化学反応」を展開する構成にし、2)と3)では有機化合物を中心とした解説を試みた。事項の選択に際しては、高等学校での学習に基づいて重点的に選んで、できるだけ簡明に解説するように心がけた。
I 序説
II 化学の基礎概念
III 分子構造,物質の状態
IV 化学反応
まえがき
I 序説
II 化学の基礎概念
§1 化学という学問
§2 化学の内容
§3 単体(元素),化合物
§4 原子,分子,イオン
§5 分子式,イオン式
§6 地殻をつくる元素
§7 無機化合物,有機化合物
§8 原子の構造,同位体
§9 原子量
§10 元素周期表
§11 元素の分類
§12 電子軌道
§13 電子の配置
§14 電子配置と元素周期表
§15 共有結合,分子量,イオン結合
§16 結合エネルギー
§17 化学反応,反応速度
§18 化学平衡,質量作用の法則
§19 反応熱,エンタルピーの変化
演習問題
III 分子構造,物質の状態
§1 窒素,酸素
§2 二酸化炭素,一酸化炭素
§3 水,アンモニア
§4 メタン
§5 メタンの同族体
§6 異性体
§7 炭化水素の命名法
§8 エチレン,アセチレン
§9 脂環式炭化水素
§10 芳香族炭化水素
§11 複素環化合物
§12 化合物の分類,官能基
§13 遊離基
§14 有機化合物の分子構造の研究法
§15 立体異性体,幾何異性体
§16 光学異性体
§17 高分子化合物
§18 気体の状態方程式
§19 液体
§20 固体(結晶)
§21 溶液
§22 溶液の性質
§23 コロイド
§24 酸素酸,酸素酸イオンの構造
§25 錯体
§26 化合物の色
§27 無機高分子化合物
演習問題
IV 化学反応
§1 酸,塩基の中和
§2 酸,塩基の電離
§3 水の電離
§4 プレンステッド・ローリーの酸,塩基,リュイスの酸,塩基
§5 イオンの反応
§6 溶解度積
§7 参加・還元
§8 メタンの塩素置換
§9 ハロゲン化アルキルの置換反応
§10 エステルの生成,加水分解
§11 反応速度と温度
§12 炭素二重結合の付加反応
§13 ベンゼン環の置換反応
§14 官能基の反応
§15 化学合成
§16 重合
§17 化学分析
§18 放射性元素の壊変,原子核反応
演習問題
演習問題解答のヒント
付表
索引
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林 太郎
はやし たろう
1903年 東京都に生まれる。東京帝国大学理学部卒業。お茶の水女子大学教授、東京家政学院大教授などを歴任。第16回日本化学会賞受賞。主な著書・訳書に『酸素の化学』(共著、共立出版)、『化学のすすめ』(講談社)、『石油と石炭』(三省堂)、Clapp著『OH基の化学』(共訳、東京化学同人)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
化学基要(全訂版)
創造の化学
化学綜説(新版)
あなたと化学
化学のちから
一般化学(四訂版)
教養としての化学(改訂版)
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