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生化学
Biochemistry
静岡大学名誉教授 理博 八木達彦・
元 静岡大学講師 博(工) 尾形真理 共著
A5判/264頁/定価2750円(本体2500円+税10%)/1996年3月発行
ISBN 978-4-7853-3054-5 (旧ISBN 4-7853-3054-6)
C3043
生体成分はどんな化合物からなるか? どんな役割を持つか? どのように変化するか? に始まり、子は親に似る、一度ハシカに罹れば二度と罹らない、牛肉を食べても牛ではなく人の体になる、といった問題に代表される分子生物学についての記述を展開する。
大学初年級程度の化学の知識があれば理解できるよう、巧みに構成された良書。
I 生物体の構成要素
1.生物と非生物
2.生体を構成する物質:有機化合物
3.多糖
4.タンパク
5.核酸:DNAとRNA
6.生命の原動力:自由エネルギー
7.細胞
II 代謝
8.酵素
9.糖代謝
10.クエン酸サイクルと呼吸
11.脂質代謝
12.アミノ酸代謝
13.ペントースリン酸経路
14.光合成と窒素固定
15.各種生体物質の合成
III 情報伝達
16.遺伝子の本体
17.タンパク合成
18.遺伝子工学
19.細胞と情報
まえがき
I 生物体の構成要素
1.生物と非生物
2.生体を構成する物質:有機化合物
2.1 生体低分子
2.2 生体高分子
3.多糖
3.1 単糖
3.2 多糖
4.タンパク
4.1 標準アミノ酸
4.2 ペプチドとペプチド結合
4.3 アミノ酸側鎖の性質
4.4 タンパクの一次構造
4.5 タンパクの二次構造・三次構造
4.6 ドメイン
4.7 タンパクの四次構造
4.8 タンパクの役割
5.核酸:DNAとRNA
5.1 核酸の構成単位
5.2 ポリヌクレオチド
5.3 DNAの構造
5.4 RNAの構造
6.生命の原動力:自由エネルギー
6.1 化学平衡と自由エネルギー変化
6.2 自由エネルギーを使う生体プロセス
6.3 自由エネルギーの担い手:ATP
6.4 ATPの再生
7.細胞
7.1 細胞の内と外
7.2 浸透圧
7.3 原核細胞
7.4 真核細胞
7.5 生体膜
7.6 膜輸送
7.7 エンドサイトシスとエキソサイトシス
II 代謝
8.酵素
8.1 酵素の基質特異性
8.2 酵素反応速度
8.3 酵素反応の最適条件
8.4 酵素の可逆阻害
8.5 酵素阻害の意義
8.6 酵素の共有結合修飾
8.7 酵素の触媒メカニズム
8.8 酵素の分類
9.糖代謝
9.1 糖の消化と吸収
9.2 解糖
9.3 糖新生とグリコゲン合成
9.4 アルコール発酵
10.クエン酸サイクルと呼吸
10.1 ピルビン酸の酸化分解
10.2 クエン酸サイクル
10.3 呼吸と酸化的リン酸化
10.4 グルコース分解によるATPの生産
10.5 オキサロ酢酸の補充
11.脂質代謝
11.1 乳化,消化と吸収
11.2 脂肪酸のβ酸化
11.3 糖代謝と脂肪酸代謝のATP生産効率
11.4 ケトン体
11.5 脂肪酸合成
11.6 中性脂肪とリン脂質の合成
11.7 スフィンゴ脂質
11.8 コレステロール合成
12.アミノ酸代謝
12.1 タンパク質の消化と吸収
12.2 脱アミノとアミノ転移
12.3 2-オキソ酸の代謝
12.4 アミノ酸の相互変換と必須アミノ酸
12.5 尿素サイクル
13.ペントースリン酸経路
13.1 NADPHの生成
13.2 糖リン酸の相互変換
14.光合成と窒素固定
14.1 光合成の明反応
14.2 暗反応:光合成における炭素の経路
14.3 植物体成分の合成
14.4 窒素固定
15.各種生体物質の合成
15.1 生理活性アミン
15.2 ヘム
15.3 ヌクレオチド
III 情報伝達
16.遺伝子の本体
16.1 遺伝子概念の変遷
16.2 DNAのパッキング
16.3 DNAの複製
16.4 DNAの修復
16.5 DNAの多様化
17.タンパク合成
17.1 遺伝情報の流れ
17.2 転写
17.3 翻訳
17.4 遺伝暗号
17.5 遺伝子発現の制御
17.6 タンパク質の化学合成
18.遺伝子工学
18.1 組み換えDNAとその技術
18.2 塩基配列決定法
18.3 組み換えDNAの応用
19.細胞と情報
19.1 細胞間の化学的伝達
19.2 ホルモン
19.3 神経
19.4 免疫
事項索引
略号・人名索引
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八木 達彦
やぎ たつひこ
1933年 佐賀県に生まれる。東京大学理学部卒業、東京大学大学院博士課程中退。東京医科歯科大学助手、静岡大学助教授・教授などを歴任。主な著書・訳書に『生化学の論理』(共著、共立出版)、『分子から酵素を探す化合物の事典』(編著、みみずく舎)、『酵素ハンドブック 第3版』(共編、朝倉書店)、『生化学へようこそ』(丸善)、『ヴォート基礎生化学 第5版』『ヴォート生化学 上・下 第4版』(以上 共訳、東京化学同人)などがある。
尾形 真理
おがた まり
1974年 お茶の水女子大学理学部卒業、お茶の水女子大学大学院理学研究科修士課程修了。静岡大学講師、静岡赤十字看護学校講師などを歴任。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しております)
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