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有機反応機構
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化学の指針シリーズ 
有機反応機構
Organic Reaction Mechanisms

在庫マーク

同志社大学名誉教授 工博 加納航治・
東京大学名誉教授 理博 西郷和彦 共著

A5判/262頁/定価2860円(本体2600円+税10%)/2008年5月発行
ISBN 978-4-7853-3221-1  C3043
(オンデマンド方式による印刷・製本)

電子書籍

 有機反応論を通して有機化学をより深く学習するために書かれた教科書。反応機構別の章立てをとらず、反応試剤別に分類・章立てし、その反応機構を解説した点が本書の特色である。工夫された演習問題を多数配し、具体的な有機反応機構を学べるように配慮されている。

 日本図書館協会選定図書

サポート情報

本書に掲載した立体構造図(カラー
はじめに (pdfファイル)   索引 (pdfファイル)

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.有機反応機構の基礎知識
2.求核剤による反応
3.求電子剤による反応
4.ペリ環状反応とウッドワード-ホフマン則

詳細目次  →『有機反応機構』目次

はじめに (pdfファイル)

1.有機反応機構の基礎知識
 1.1 原子軌道
 1.2 分子軌道
 1.3 混成軌道
 1.4 共有結合と原子価
 1.5 8電子則と構造の表示
 1.6 有機反応における反応試剤
 1.7 酸と塩基
 1.8 反応とエネルギーの関係

2.求核剤による反応
 2.1 脂肪族求核置換反応と脱離反応
  2.1.1 ${\rm S{\scriptsize N}2}$ 反応と ${\rm E2}$ 反応
  2.1.2 ${\rm S{\scriptsize N}1}$ 反応と ${\rm E1}$ 反応
  2.1.3 求核置換反応および脱離反応のポテンシャルエネルギー図
  2.1.4 求核剤の求核性
  2.1.5 求核置換反応および脱離反応における溶媒効果
  2.1.6 脱離基
  2.1.7 脱離反応の配向性
 2.2 求核付加反応
  2.2.1 アルデヒドおよびケトンの特徴
  2.2.2 水のカルボニル化合物への求核付加
  2.2.3 アルコールのカルボニル化合物への求核付加
  2.2.4 シアン化水素のカルボニル化合物への求核付加
  2.2.5 アミンのカルボニル化合物への求核付加
  2.2.6 エノラートアニオンのカルボニル化合物への求核付加
  2.2.7 有機金属のカルボニル化合物への求核付加
  2.2.8 ヒドリドのカルボニル化合物への求核付加
  2.2.9 電子求引性基によって活性化された炭素−炭素二重結合への求核付加反応
 2.3 求核付加−脱離反応
  2.3.1 カルボン酸誘導体の特徴
  2.3.2 カルボン酸誘導体と水あるいはアルコールとの反応
  2.3.3 カルボン酸誘導体とアミンとの反応
  2.3.4 カルボン酸誘導体とカルボン酸との反応
  2.3.5 カルボン酸誘導体とカルボアニオンとの反応
  2.3.6 カルボン酸誘導体とヒドリドとの反応
 2.4 芳香族求核置換反応
  2.4.1 付加−脱離機構(芳香族 ${\rm S{\scriptsize N}2}$ 反応)
  2.4.2 アリールカチオン機構(芳香族 ${\rm S{\scriptsize N}1}$ 反応)
  2.4.3 付加−脱離機構(ベンザイン機構)
 演習問題

3.求電子剤による反応
 3.1 アルケンへの求電子付加反応
  3.1.1 ハロゲンの付加
  3.1.2 次亜ハロゲン酸の付加
  3.1.3 ハロゲン化水素の付加
  3.1.4 ラジカル条件下での臭化水素の付加
  3.1.5 水の付加
  3.1.6 ボランの付加
  3.1.7 過酸の付加
  3.1.8 オゾンの付加
  3.1.9 四酸化オスミウムの付加
  3.1.10 カルベンの付加
 3.2 アルキンへの求電子付加反応
  3.2.1 ハロゲンの付加
  3.2.2 ハロゲン化水素の付加
  3.2.3 ラジカル条件下での臭化水素の付加
  3.2.4 水の付加
  3.2.5 ボランの付加
 3.3 共役ジエンへの求電子付加反応
  3.3.1 ハロゲンの付加
  3.3.2 ハロゲン化水素の付加
  3.3.3 速度論支配と熱力学支配
 3.4 芳香族求電子置換反応
  3.4.1 芳香族化合物の特徴
  3.4.2 ベンゼンへの求電子置換反応
  3.4.3 置換基効果
  3.4.4 置換ベンゼンへの求電子置換反応
  3.4.5 多環式芳香族化合物への求電子置換反応
  3.4.6 芳香族ヘテロ環化合物への求電子置換反応
 演習問題

4.ペリ環状反応とウッドワード-ホフマン則
 4.1 ディールス-アルダー反応
 4.2 ヒュッケル分子軌道
 4.3 ディールス-アルダー反応とウッドワード-ホフマン則
 4.4 電子環状反応とウッドワード-ホフマン則
 4.5 シグマトロピー転位とウッドワード-ホフマン則
 演習問題

さらに深く学ぶための参考書
演習問題解答
索引 (pdfファイル)

Column
 有機反応機構の役割
 有機反応論とノーベル賞
 有機化学と機器分析
 量子論から有機化学の未来へ

著作者紹介

加納 航治
かのう こうじ 
1944年 京都府に生まれる。同志社大学工学部卒業、同志社大学大学院工学研究科博士後期課程修了。同志社大学教授などを歴任。

西郷 和彦
さいごう かずひこ 
1946年 愛知県に生まれる。東京工業大学理工学部卒業。東京大学教授、高知工科大学教授・副学長などを歴任。

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


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