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化学サポートシリーズ
レーザー光化学 −基礎から生命科学まで−
Laser Photochemistry −Principles and Application in Life Science−
金沢大学名誉教授 薬博 伊藤道也 著
Ａ５判／154頁／定価2530円（本体2300円＋税10％）／2002年10月発行
ISBN 978-4-7853-3407-9 （旧ISBN 4-7853-3407-X）
C3043
光化学を専門とする読者から，レーザー分光の理解なしに高度の測定器を使っている異分野の読者までを広くサポートすることを意図した参考書．物理的な厳密さや数式による精密さより，「レーザーを使って，どのような方法で，何をどこまで明らかに出来るか」に重点をおいて記述している．
サポート情報
◎ 正誤表 （pdfファイル）
1．電子励起状態の生成
2．電子励起状態の緩和過程
3．レーザーについて
4．超高速分光
5．超音速ジェット分光
6．励起エネルギー移動
7．電子移動と電荷移動錯体
8．励起状態プロトン移動
9．光異性化反応
10．生命科学研究における励起エネルギー移動・電子移動
はじめに
1．電子励起状態の生成
1.1 分子の電子エネルギー遷移
1.2 遷移モーメントと吸収スペクトルの積分強度
1.3 吸収スペクトルの振動構造
1.4 一重項励起状態と三重項励起状態 −電子配置とエネルギー差−
2．電子励起状態の緩和過程
2.1 一重項励起状態のエネルギー消失過程
2.2 電子励起状態のダイナミックス
2.3 三重項励起状態の緩和過程
3．レーザーについて
3.1 閃光光分解法から超高速レーザー分光へ
3.2 レーザーの原理
3.3 レーザー光の性質とその利用
4．超高速分光
4.1 励起状態のダイナミックス
4.2 時間分解蛍光
4.3 時間分解吸収スペクトル
4.4 時間分解振動スペクトル
5．超音速ジェット分光
5.1 超音速ジェット分光とは
5.2 ジェット冷却分子の蛍光励起スペクトル（振動構造）と単一振動準位からの蛍光
5.3 電子励起状態からの光イオン化と質量分析 −飛行時間法−
5.4 ファンデルワールス錯体と分子クラスター
6．励起エネルギー移動
6.1 一重項励起エネルギー移動
6.2 エネルギー移動のフェルスターモデル
6.3 三重項励起エネルギー移動
7．電子移動と電荷移動錯体
7.1 電子移動について
7.2 基底状態電荷移動錯体
7.3 励起状態電荷移動錯体の生成とそのダイナミックス
7.4 超音速ジェット中の分子内エキシプレックス生成
7.5 ファンデルワールス錯体からのエキシプレックス・エキシマーの生成
8．励起状態プロトン移動
8.1 励起状態プロトン移動
8.2 分子内励起状態プロトン移動のダイナミックス
8.3 分子間励起状態プロトン移動
8.4 超音速ジェット中の溶媒クラスターの構造と励起状態プロトン移動
9．光異性化反応
9.1 π電子系を結ぶ結合のねじれによる異性化反応
9.2 二重結合のシス-トランス異性化反応
9.3 開環-閉環をともなう異性化
10．生命科学研究における励起エネルギー移動・電子移動
10.1 エネルギー移動やエキシマー生成の生命科学研究への応用
10.2 プローブ結合核酸におけるエキシマー形成による核酸融合の検出（excimer forming two-probe nucleic acid hybridization）
10.3 核酸中の電子移動
10.4 光合成系における励起エネルギー移動と電子移動
10.5 生体物質における超高速分光
10.6 近接場光学顕微鏡による生体単分子の検出とその機能解析
さらに勉強したい人たちのために
図出典一覧
索引
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伊藤 道也
いとう みちや
1959年 東京大学薬学部卒業，東京大学大学院化学系研究科博士課程修了．東京大学助手，金沢大学教授などを歴任．主な著書に『レーザー分光』（分担執筆，学会出版センター），『実験化学講座7 分光 II』（分担執筆，丸善出版），『光と物質』（放送大学教育振興会）などがある．
（情報は初版刊行時のものから一部修正しています）
光化学
光化学
有機光化学
レーザー化学 I
レーザー化学 II
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