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スタンダード 分析化学
Standard Anarytical Chemistry
群馬大学名誉教授 理学博士 角田欣一・
東京薬科大学教授 博士(工学) 梅村知也・
神戸大学教授 博士(理学) 堀田弘樹 共著
B5判/298頁/定価3520円(本体3200円+税10%)/2018年11月発行
ISBN 978-4-7853-3515-1
C3043
基礎分析化学と機器分析法をバランスよく配した教科書.「I 分析化学の基礎」「II 化学平衡と化学分析」「III 機器分析法」の三部構成となっており,I部とII部で分析化学の基礎を簡潔かつわかりやすく説き,III部では現代における主要な機器分析法を幅広く解説している.
学部で学ぶ分析化学を一通り身につけることができるだけでなく,最新機器分析の動向にも充分配慮されており,大学院生の副読本としても利用できる一冊.
サポート情報
◎ まえがき (pdfファイル)
◎ 索引 (pdfファイル)
◎ 詳細な章末問題解答 (pdfファイル)
I 分析化学の基礎
1.分析化学序論
2.単位と濃度
3.分析値の取扱いとその信頼性
II 化学平衡と化学分析
4.水溶液の化学平衡
5.酸塩基平衡
6.酸塩基滴定
7.錯生成平衡とキレート滴定
8.酸化還元平衡と酸化還元滴定
9.沈殿平衡とその応用
10.分離と濃縮
III 機器分析法
11.機器分析概論
12.光と物質の相互作用
13.原子スペクトル分析法
14.分子スペクトル分析法
15.X線分析法と電子分光法
16.磁気共鳴分光法
17.質量分析法
18.電気化学分析法
19.クロマトグラフィーと電気泳動法
まえがき (pdfファイル)
I 分析化学の基礎
1.分析化学序論
1.1 分析化学とは何か
1.2 分析化学の歴史
1.2.1 化学分析のはじまり
1.2.2 近代的な分析化学の成立
1.2.3 19世紀の分析化学
1.2.4 20世紀の分析化学
1.2.5 21世紀の分析化学
1.3 化学分析における重要な概念
1.4 化学分析のプロセス
1.5 分析化学に関する情報
本章のまとめと問題
2.単位と濃度
2.1 国際単位系(SI)とは
2.2 SIの表記
2.3 物質量(モル)
2.4 濃度の表し方
2.4.1 分率
2.4.2 モル濃度
2.4.3 質量モル濃度
2.4.4 濃度単位の変換
2.5 質量と容積に関する測定と操作
2.5.1 電子天秤
2.5.2 測容ガラス器具
本章のまとめと問題
3.分析値の取扱いとその信頼性
3.1 誤差とは何か
3.2 真度・精度・精確さ
3.3 測定値の表し方
3.4 信頼限界
3.5 「不確かさ」とは何か
3.6 有意差検定
3.7 かけ離れた測定値の棄却
3.8 最小二乗法
3.9 分析値の信頼性の評価
本章のまとめと問題
II 化学平衡と化学分析
4.水溶液の化学平衡
4.1 水
4.1.1 水の構造
4.1.2 電解質の溶解
4.2 化学平衡と電解質効果
4.3 溶質の活量と活量係数
本章のまとめと問題
5.酸塩基平衡
5.1 酸と塩基の概念
5.2 ブレンステッド-ローリーの酸・塩基
5.3 水の自己解離反応とpH
5.4 酸解離平衡と塩基解離平衡
5.5 pKa とは
5.6 様々な水溶液のpHの計算
5.6.1 強酸水溶液のpH
5.6.2 弱酸水溶液のpH
5.6.3 塩の水溶液のpH
5.7 緩衝液
5.8 多塩基酸水溶液
5.8.1 多塩基酸水溶液の解離平衡
5.8.2 任意のpHにおける解離化学種の分率:α値
5.8.3 多塩基酸やその塩の水溶液のpH
本章のまとめと問題
6.酸塩基滴定
6.1 酸塩基滴定の基本的な概念
6.2 酸塩基滴定の滴定曲線
6.2.1 強塩基による強酸の滴定曲線
6.2.2 強塩基による弱酸の滴定曲線
6.2.3 強塩基による多塩基酸の滴定
6.3 pH指示薬
本章のまとめと問題
7.錯生成平衡とキレート滴定
7.1 錯体とは何か
7.2 配位数と配位子の種類
7.3 錯生成平衡
7.4 錯滴定の原理
7.5 EDTA滴定
本章のまとめと問題
8.酸化還元平衡と酸化還元滴定
8.1 酸化還元平衡
8.2 ガルバニ電池の起電力
8.3 電極電位(酸化還元電位)
8.4 均化反応と不均化反応
8.5 酸化還元滴定
8.5.1 滴定曲線
8.5.2 終点の検出
8.5.3 過マンガン酸カリウム滴定
本章のまとめと問題
9.沈殿平衡とその応用
9.1 沈殿平衡
9.1.1 溶解度積
9.1.2 溶解度に影響を及ぼす種々の因子
9.2 沈殿滴定法
9.2.1 滴定曲線
9.2.2 終点の決定
9.3 重量分析
9.3.1 重量分析法の操作と種類
9.3.2 沈殿の生成と熟成
9.3.3 共沈
本章のまとめと問題
10.分離と濃縮
10.1 化学分析における分離と濃縮
10.2 分離法の分類
10.3 分配平衡と抽出
10.4 液液抽出法
10.4.1 キレート抽出法
10.4.2 イオン対抽出法
10.4.3 溶媒抽出法の問題点
10.5 固相抽出法
10.5.1 固相抽出法の原理と分類
10.5.2 イオン交換法
本章のまとめと問題
III 機器分析法
11.機器分析概論
11.1 機器分析法の必要性
11.2 機器分析の基本原理
11.3 機器分析法の分類
11.4 機器分析における信号
11.5 機器分析法による定量
11.5.1 検量線法と標準添加法
11.5.2 感度と検出限界
11.5.3 選択性と頑健性
本章のまとめと問題
12.光と物質の相互作用
12.1 光の性質
12.2 光と物質の相互作用
12.2.1 吸収と放出(発光)
12.2.2 光の散乱
12.3 原子のエネルギー状態と光との相互作用
12.4 分子のエネルギー状態
12.4.1 マイクロ波と分子の相互作用 −回転準位−
12.4.2 赤外光と分子の相互作用 −振動準位−
12.4.3 紫外・可視光と分子の相互作用 −最外殻電子の準位−
12.5 定量法の基礎 −ランベルト-ベールの法則−
12.6 紫外・可視光の光源・分光器・検出
12.6.1 光源
12.6.2 分光器
12.6.3 検出器
本章のまとめと問題
13章 原子スペクトル分析法
13.1 原子スペクトルの性質
13.2 炎光分析法
13.3 原子吸光分析法(AAS)
13.4 ICP発光分析法(ICP-OES)
13.4.1 ICPの構造
13.4.2 装置
13.4.3 分析法としての特徴と分析操作
13.4.4 定量法
13.5 ICP質量分析法(ICP-MS)
本章のまとめと問題
14.分子スペクトル分析法
14.1 本章で扱う分析法
14.2 赤外吸収分光法
14.2.1 はじめに
14.2.2 装置
14.2.3 試料調製
14.2.4 特性吸収帯
14.2.5 全反射赤外吸収法(ATR法)
14.3 ラマン分光法
14.3.1 はじめに
14.3.2 原理
14.3.3 装置
14.3.4 応用
14.3.5 特殊なラマン分光法
14.4 吸光光度法
14.4.1 はじめに
14.4.2 装置
14.4.3 分子構造と吸収スペクトル
14.4.4 吸光光度法の応用
14.5 蛍光分析法
14.5.1 はじめに
14.5.2 蛍光光度計
14.5.3 蛍光量子収率(Φ )と消光
14.5.4 蛍光性化合物
14.5.5 蛍光分析法の応用
14.6 化学発光法
本章のまとめと問題
15.X線分析法と電子分光法
15.1 X線と電子線の性質
15.1.1 X線と電子線
15.1.2 X線と物質の相互作用
15.1.3 特性X線と連続X線
15.2 X線回折法
15.3 X線吸収分光法(XAS)
15.4 蛍光X線分析法(XRF)
15.5 X線光電子分光法(XPS)
15.6 その他のX線分析法と電子分光法
本章のまとめと問題
16.磁気共鳴分光法
16.1 核磁気共鳴分光法(NMR)
16.1.1 核スピン量子数I と核磁気共鳴
16.1.2 NMR装置と測定
16.1.3 NMRスペクトル
16.1.4 そのほかの測定法
16.2 電子スピン共鳴分光法
16.2.1 電子スピンと電子スピン共鳴
16.2.2 ESR装置と測定
16.2.3 ESRスペクトル −g 値と超微細構造−
16.2.4 ESRの応用
本章のまとめと問題
17.質量分析法
17.1 イオン化法
17.1.1 電子イオン化法(EI)
17.1.2 化学イオン化法(CI)
17.1.3 高速原子衝突法(FAB)
17.1.4 エレクトロスプレーイオン化法(ESI)
17.1.5 マトリックス支援レーザー脱離イオン化法(MALDI)
17.2 質量分離
17.2.1 磁場型質量分析装置(sector MS)
17.2.2 四重極型質量分析装置(quadrupole MS,QMS)
17.2.3 飛行時間型質量分析装置(time of flight(TOF)MS)
17.2.4 イオントラップ型質量分析装置(ion trap(IT)MS)
17.3 日々進化する質量分析法
本章のまとめと問題
18.電気化学分析法
18.1 電気化学測定法の種類
18.2 測定装置
18.2.1 測定セル
18.2.2 作用電極(WE)
18.2.3 参照電極の種類
18.2.4 対極
18.3 測定溶液について
18.4 様々な測定法
18.4.1 サイクリックボルタンメトリー(CV)
18.4.2 微分パルスボルタンメトリー(DPV)
18.4.3 アンペロメトリー
18.4.4 クーロメトリー
18.4.5 ポテンショメトリー
18.5 様々な分析機器と組み合わせた測定法
18.5.1 HPLCなどのフローシステムにおける検出器としての応用
18.5.2 分光電気化学
本章のまとめと問題
19.クロマトグラフィーと電気泳動法
19.1 分離分析法の基礎
19.2 クロマトグラフィーの基礎
19.2.1 クロマトグラフィーの定義と原理
19.2.2 クロマトグラフィーの分類
19.2.3 クロマトグラフィーの理論
19.2.4 分離係数と分離度
19.3 ガスクロマトグラフィー
19.3.1 GCの装置構成
19.3.2 試料の前処理
19.4 高速液体クロマトグラフィー
19.4.1 HPLCの分離モード
19.4.2 HPLCの装置構成
19.5 電気泳動法の基礎
19.5.1 電気泳動法の分類
19.6 キャピラリー電気泳動法
19.6.1 キャピラリーゾーン電気泳動法(CZE)
19.6.2 ミセル動電クロマトグラフィー
19.6.3 CEにおけるその他の分離モード
本章のまとめと問題
参考図書・資料など
章末問題略解
索引
Column
米国で使われるヤードポンド法
スノーボールアース
ルイス酸・塩基の硬さ,軟らかさ
植物の中のマスキング剤
COD測定
セオドア・リチャーズの仕事
原子スペクトル分析法の難敵,フッ素
可視・紫外領域の全反射分光法
日本発の分析法 −全反射蛍光X線分析法−
クロマトグラフィー(色譜)と楽譜
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角田 欣一
つのだ きんいち
1954年 福島県に生まれる。東京大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。ハーバード大学研究員、東京大学助手、工業技術院化学技術研究所研究員、群馬大学助教授・教授などを歴任。専門は分析化学。
梅村 知也
うめむら ともなり
1970年 愛知県に生まれる。名古屋大学工学部卒業、名古屋大学大学院工学研究科博士課程修了。群馬大学助手、名古屋大学助教授・准教授などを経て現職。
堀田 弘樹
ほった ひろき
1974年 兵庫県に生まれる。神戸大学理学部卒業、神戸大学大学院博士課程修了。群馬大学助手・助教、奈良教育大学准教授、神戸大学准教授などを経て現職。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
ステップアップ 大学の分析化学
分析化学の基礎
分析化学(改訂版)
基礎化学選書2 分析化学(改訂版)
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