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市民環境科学への招待 −水環境を守るために−
Invitation to Citizen's Action in Environmental Science −for Conservation of Aquatic Environment−
東京農工大学名誉教授 理博 小倉紀雄 著
A5判/208頁/2色刷/定価2750円(本体2500円+税10%)/2003年7月発行
ISBN 978-4-7853-5050-5(旧ISBN 4-7853-5050-4)
C3045
水質汚染の主な原因は生活排水であることから,生活者である市民が水の汚れを知り,適切な対策を講じることが求められている.また水質の簡易測定法が普及し,各地で市民による水質測定が行われ,そのネットワークが広がっている.
本書は,市民が主体的に実態を調べ,考え,問題を解決するために実践活動を行う「市民環境科学」の重要性について,具体的な事例を挙げながら解説する.
第I部 水環境における物質循環と人間活動
1.水の重要さ ──環境における機能と役割
2.水の循環と人間活動の影響
3.水資源とその有効利用
4.水の汚れとその制御方法
5.降水の実態と陸水への影響
6.地下水・湧水の実態と水質汚染
7.河川の実態と汚染の制御
8.湖沼の実態と水質汚染
9.海洋の実態と汚染の制御
第II部 市民環境科学への招待
10.市民環境科学とは
11.多摩川流域での自然保護活動の始まりと発展
12.婦人グループとの出会い
13.市民による水質調査ネットワークの広がり
14.身近にできる水質浄化の試み
15.市民・行政・研究者の協働による水環境の保全と復元の試み
16.多様な市民活動に学ぶ
17.杭州西湖における市民参加型の環境保全活動のしくみづくり
18.市民環境科学への招待
はじめに
第I部 水環境における物質循環と人間活動
1.水の重要さ ──環境における機能と役割
1.1 水の特異的な性質
1.2 水の情緒的な機能
2.水の循環と人間活動の影響
2.1 水の循環と収支
2.2 水の循環に及ぼす人間活動の影響
2.3 水循環のコントロールと再生
2.4 森林・農地などのもつ環境保全機能と公益的な価値
3.水資源とその有効利用
3.1 世界各国の降水量
3.2 利用可能な水資源
3.3 水の用途別使用量
3.4 おいしい水・安全な水
4.水の汚れとその制御方法
4.1 水の性状や汚れの指標
4.2 水の汚れの原因
4.3 水質汚染の制御
5.降水の実態と陸水への影響
5.1 降水の汚れのメカニズム
5.2 降水の化学組成
5.3 酸性雨
6.地下水・湧水の実態と水質汚染
6.1 地下水の水質
6.2 地下水の水質の表現法
6.3 地下水の水質に影響する要因
6.4 水質汚染(地下水汚染)
6.5 化学物質をトレーサーとした地下水の流れの推定
7.河川の実態と汚染の制御
7.1 水質
7.2 水量
7.3 物質循環
7.4 物質循環に及ぼす河川形態の影響 ──生き物のすめる河川への再生のために
8.湖沼の実態と水質汚染
8.1 水質の現状と変遷
8.2 生産からみた湖沼の分類と富栄養化
8.3 湖沼の発生汚濁負荷量
8.4 湖岸線の変遷
9.海洋の実態と汚染の制御
9.1 海水の化学組成
9.2 水質の変遷とその要因 ──東京湾を例にして
9.3 赤潮・青潮
9.4 干潟・浅瀬の役割
9.5 流域の総合的な保全と管理 ──きれいな海をとりもどすために
第II部 市民環境科学への招待 ──水環境の保全と再生に果たす市民の活動
10.市民環境科学とは
10.1 市民環境科学の定義と意義
10.2 市民環境科学の発展の条件
10.3 市民環境科学を推進するために役立つ本
11.多摩川流域での自然保護活動の始まりと発展
11.1 市民による自然保護運動と環境保全活動
11.2 市民活動への支援
12.婦人グループとの出会い ──社会に開かれた大学をめざして
12.1 環境保護学科の設置と水環境保全に関する研究の始まり
12.2 市民グループとの出会いと交流の始まり
12.3 市民が大学へ期待すること
12.4 大学が社会へ貢献すること
13.市民による水質調査ネットワークの広がり
13.1 地域の川の水質調査の始まり
13.2 身近な川の一斉調査 ──地域から広域のネットワークへ
13.3 市民と陸水学会会員による全国河川の水質測定
13.4 河川環境の新たな評価手法の提案
13.5 簡易法と標準法の比較
13.6 市民による水質調査10年の結果から学び,見えてきたこと
13.7 酸性雨調査
14.身近にできる水質浄化の試み
14.1 家庭でできる生活排水対策
14.2 木炭による水質浄化
14.3 水車による水質浄化
15.市民・行政・研究者の協働による水環境の保全と復元の試み
15.1 多摩川永田地区におけるハリエンジュの伐採と河道修復
15.2 野川の水環境の保全と復元
15.3 浅川流域におけるワンドの造成とホトケドジョウの救出
16.多様な市民活動に学ぶ ──これからの市民活動を推進するために
16.1 みずとみどり研究会
16.2 水みち研究会
16.3 ATT流域研究所
16.4 AMR
17.杭州西湖における市民参加型の環境保全活動のしくみづくり ──西湖フィールドミュージアム(FM)の実現に向けて
17.1 西湖の水質汚染とその改善に関する共同研究
17.2 市民参加による西湖環境保全活動
17.3 西湖FM構想にむけた環境保全・環境学習活動プロジェクト
18.市民環境科学への招待 ──“春の小川”をとりもどすために
索引
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小倉 紀雄
おぐら のりお
1940年 東京都に生まれる.東京都立大学理学部卒業,東京都立大学大学院理学研究科博士課程修了.東京都立大学助手,東京農工大学助教授・教授などを歴任. 主な著書に『水辺と人の環境学(全3巻)』(共編,朝倉書店),『川と湖を見る・知る・探る』(監修,地人書館),『図説 日本の河川』(共編,朝倉書店),『調べる・身近な環境』(共著,講談社)などがある.
(情報は初版刊行時のものから一部修正しております)
環境化学
飲料水に忍びよる 有毒シアノバクテリア
海の働きと海洋汚染
地球生命を支配する水
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