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組換えDNA
東京大学名誉教授 理博 飯野徹雄 編著
A5判/370頁/定価6050円(本体5500円+税10%)/1986年7月発行
ISBN 978-4-7853-5807-5 (旧ISBN 4-7853-5807-6)
C3045
組換えDNA実験技術の生み出された背景と現状、さらには将来への展望を、専門外でありながらも一歩立ち入って理解したいと望む人々にもわかりやすいように解説した。
サポート情報
◎ まえがき
I.背景となる遺伝現象
1.遺伝子とDNA
2.遺伝子の構造と働き
3.遺伝子の組換え現象
4.組換えDNA実験技術とは
II.進みゆく実験技術
5.宿主−ベクター系とその役割
6.酵素による組換えDNA分子の作製
7.細胞へのDNAの注入と形質転換
8.異種遺伝子の形質発現
9.核酸の構造を分析する技術
10.組換えDNA実験指針と安全確保
III.組換えDNA技術の応用
11.組換えDNAが触発した真核生物遺伝子の研究
12.組換えDNAによる細菌遺伝学の進展
13.微生物産業での組換えDNA
14.組換えDNAによるペプチドホルモンの合成
15.ワクチン開発への展望
16.抗生物質の生産
17.組換えDNAによる免疫応答系の解析
18.癌の解明をめざす
19.組換えDNAと遺伝子診断
20.組換えDNAと胚工学,遺伝子治療
21.組換えDNAによる植物品種改良の可能性
まえがき
I.背景となる遺伝現象
1.遺伝子とDNA
1.1 遺伝子の概念
1.2 細胞の構造と細胞分裂
1.3 遺伝子と染色体
1.4 遺伝子の化学的実体
1.5 核酸と遺伝子DNAの構造
1.6 DNAの複製
1.7 遺伝物質の多様性と存在様式
1.8 突然変異の分子機構
2.遺伝子の構造と働き
2.1 生化学反応を支配する遺伝子
2.2 遺伝子の微細構造
2.3 遺伝情報の発見過程
2.4 遺伝暗号
2.5 遺伝子作用の調節
2.6 遺伝子の編成
3.遺伝子の組換え現象
3.1 真核生物の有性生殖
3.2 細菌やウイルスの遺伝子変換方法
3.3 ウイルスやプラスミドのDNAと宿主染色体DNAの相互作用
3.4 有性生殖による遺伝子交換の限界
3.5 形質転換と細胞融合
3.6 組換えの構築
4.組換えDNA実験技術とは
4.1 従来の遺伝子組換え法の限界
4.2 組換えDNA作製技術の開発
4.3 遺伝子のクローン化
4.4 技術の問題点
II.進みゆく実験技術
5.宿主−ベクター系とその役割
5.1 宿主−ベクター系の生物学的条件
5.2 大腸菌K12株を用いた宿主−ベクター系(EK系)
5.3 サッカロミセス酵母を用いた宿主−ベクター系(SC系)
5.4 枯草菌を用いた宿主−ベクター系(BS系)
5.5 新しい宿主−ベクター系の必要性
6.酵素による組換えDNA分子の作製
6.1 組換えDNA実験に用いる酵素
6.2 組換えDNA実験における酵素の使用
7.細胞へのDNAの注入と形質転換
7.1 大腸菌の形質転換とトランスフェクション
7.2 哺乳動物培養細胞によるDNAの取込み
7.3 形質転換を利用した哺乳動物遺伝子のクローン化
7.4 他の系でのDNA注入実験
8.異種遺伝子の形質発現
8.1 遺伝情報の転写(RNAの合成)
8.2 遺伝情報の翻訳(タンパク質合成)
8.3 大腸菌内での他の細菌遺伝子または菌類遺伝子の発現
8.4 大腸菌内での動物遺伝子の発現
8.5 酵母内での異種遺伝子の発現
8.6 動物細胞内での異種遺伝子の発現
9.核酸の構造を分析する技術
9.1 核酸分子相互の相補性を検出する技術
9.2 DNA塩基配列の決定法
10.組換えDNA実験指針と安全確保
10.1 封じ込めの方法
10.2 宿主−ベクター系の安全性
10.3 新しい宿主−ベクター系への対処
10.4 実験の実施基準
10.5 実験指針の運用
III.組換えDNA技術の応用
11.組換えDNAが触発した真核生物遺伝子の研究
11.1 遺伝子の構造
11.2 遺伝子の発現
11.3 核外遺伝子の解析
12.組換えDNAによる細菌遺伝学の進展
12.1 染色体複製制御の仕組み
12.2 遺伝的組換えやSOS機能の発現に関与するタンパク質
12.3 転移要素
12.4 大腸菌の電子伝達系と共役してATP合成を行なう酵素
12.5 大腸菌以外の最近における研究
13.微生物産業での組換えDNA
13.1 生物資源の活用
13.2 組換えDNAと生物,そして物質生産
13.3 同種組換えDNA(セルフクローニング)
13.4 異種組換えDNA
13.5 生産性の強化
13.6 これからの工業プロセス
13.7 大量培養工業生産での基本的な考え方
13.8 展望
14.組換えDNAによるペプチドホルモンの合成
14.1 合成遺伝子を用いるペプチドホルモンの合成
14.2 部分的に合成DNAを用いたペプチドホルモンの合成
14.3 ペプチドホルモン遺伝子の構造とmRNAを用いたホルモンの合成
15.ワクチン開発への展望
15.1 インフルエンザワクチン
15.2 B型肝炎ウイルスワクチン
16.抗生物質の生産
16.1 抗生物質領域への組換えDNA技術の適用
16.2 放射菌の宿主−ベクター系の開発研究
16.3 シトルリンによるカスガマイシン産生誘発の遺伝生化学的研究
17.組換えDNAによる免疫応答系の解析
17.1 免疫応答系で抗原認識に関与する分子
17.2 免疫グロブリン
17.3 T細胞リセプター
17.4 主要組織適応抗原
17.5 免疫応答系による自己と非自己の識別機構
18.癌の解明をめざす
18.1 遺伝子研究と癌
18.2 癌の生物学的特性
18.3 ウイルス発癌における癌化機構
18.4 レトロウイルスによる細胞の腫瘍化
18.5 ヒトの癌遺伝子を探る
18.6 癌遺伝子の本態
18.7 ヒトT細胞白血球ウイルスによる白血病発症機構
19.組換えDNAと遺伝子診断
19.1 遺伝疾患の本態
19.2 遺伝疾患の診断
20.組換えDNAと胚工学,遺伝子治療
20.1 核移植
20.2 トランスジェニックマウス
20.3 遺伝子治療
21.組換えDNAによる植物品種改良の可能性
21.1 宿主となる細胞の調製
21.2 DNAをプロトプラストに移入する方法
21.3 組換え体細胞から個体への再生
21.4 個体再生技術の植物育種への利用
21.5 組換え体の選抜に使い得る技術
21.6 ベクターの実験
21.7 今後の実用化への可能性
参考書
索引
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飯野 徹雄
いいの てつお
1928年 東京都に生まれる。東京大学理学部卒業。国立遺伝学研究所員、東京大学教授・小石川植物園園長、早稲田大学教授などを歴任。紫綬褒章受章。主な著書・訳書に『世界のふくろう 改訂版』(里文出版)、『フクロウの民俗誌』(平凡社)、『組換えDNA実験技術』(共編、学会出版センター)、『生物学 上・下』(共編、東京大学出版会)、『新しい遺伝子像』(中央公論社)、マッキーバー作『ふくろうたちの家』(共訳、佑学社)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
→ 執筆者一覧(pdfファイル)
(所属などは初版刊行時のものです)
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