Amazon
楽天ブックス
セブンネットショッピング
Knowledge Worker
紀伊國屋書店
ヨドバシ・ドット・コム
TSUTAYA
ローチケHMV
e-hon
Honya Club
丸善,ジュンク堂書店,文教堂
紀伊國屋書店(新宿本店)
三省堂書店
有隣堂
TSUTAYA
|
|
バイオディバーシティ・シリーズ 3
藻類の多様性と系統
Diversity and Evolution of Algae
筑波大学名誉教授 理博 千原光雄 編集
A5判/366頁/定価5390円(本体4900円+税10%)/1999年7月発行
ISBN 978-4-7853-5826-6(旧ISBN 4-7853-5826-2)
C3045
「生物多様性」をテーマにしたシリーズの第3巻.
かつては植物の中の一群とされていた藻類だが,現在では多様な起源をもつ生物の集まりであるとわかってきている.研究の歴史や人との関わりをはじめ,原核生物や原生動物との系統関係,葉緑体の起源や細胞内共生による進化過程など,さまざまな視点からこの生物群を解説する.
豊富な植物画を配し,分類形質一覧表等の付録も充実.
第 I 部 藻類の多様性と分類体系
1.藻類の多様性
2.藻類の多様性研究の歴史
第 II 部 さまざまな形質からみた藻類の多様性と系統・進化
3.分子系統学からみた多様性
4.葉緑体にみる多様性
5.光合成色素にみる多様性
6.鞭毛と鞭毛装置にみる多様性
7.有性生殖にみる多様性
8.藻類の光運動反応
9.藻類の概日時計
10.細胞内共生による葉緑体の獲得と藻類の多様化
第 III 部 植物群ごとの特徴 −図版解説とコラム−
1.藍色植物門
2.原核緑色植物門
3.灰色植物門
4.紅色植物門
5.クリプト植物門
6.不等毛植物門
7.ハプト植物門
8.渦鞭毛植物門
9.ユーグレナ植物門
10.クロララクニオン植物門
11.緑色植物門
刊行のことば
まえがき
本書を読むにあたって
第 I 部 藻類の多様性と分類体系
1.藻類の多様性 [千原光雄]
1.1 藻類とはどのような生物群か
1.2 生育環境の多様性
1.3 生活環の多様性と生育環境
1.4 海藻の垂直分布の多様性
1.5 海藻の水平分布の多様性
1.6 藻類の多様な利用
2.藻類の多様性研究の歴史 [千原光雄]
2.1 リンネによる藻類の分類
2.2 紅藻・褐藻・緑藻の呼び名
2.3 パッシャーの分類
2.4 多様な生活環の解明
2.5 遊走細胞の形と鞭毛の多様性
2.6 不等毛植物門とハプト植物門
2.7 光合成色素の多様性
2.8 葉緑体の多様性
2.9 ヌクレオモルフの発見
2.10 クロミスタ界
2.11 プロチスタ界とプロトクチスタ界
2.12 最近の分類
第 II 部 さまざまな形質からみた藻類の多様性と系統・進化
3.分子系統学からみた多様性 [中山 剛]
3.1 葉緑体の起源と系統
3.2 原核藻類の系統
3.3 真核藻類の系統
4.葉緑体にみる多様性 [井上 勲・原 慶明]
4.1 核と葉緑体の関係
4.2 遺伝子地図
4.3 葉緑体の微細構造
4.4 ピレノイド
4.5 葉緑体DNA(核様体)の分布
4.6 細胞周期と葉緑体の分裂
5.光合成色素にみる多様性 [三室 守]
5.1 光合成生物の出現
5.2 藍色植物の出現
5.3 光合成色素の多様性
5.4 アポタンパク質
5.5 アンテナ色素系の多様性と光合成活性
6.鞭毛と鞭毛装置にみる多様性 [井上 勲]
6.1 鞭毛と基底小体の構造
6.2 鞭毛の多様性
6.3 鞭毛装置
6.4 まとめ:鞭毛装置研究の現状と将来
7.有性生殖にみる多様性 [川井浩史]
7.1 接合様式と性フェロモン
7.2 藻類にみる接合様式の多様性
8.藻類の光運動反応 [川井浩史]
8.1 作用スペクトルからみた多様性
8.2 藻類にみる走光性メカニズムの多様性
8.3 走光性メカニズムの進化
9.藻類の概日時計 [近藤孝男]
9.1 概日時計とは
9.2 藻類の概日時計の多様性
9.3 概日時計遺伝子
9.4 概日時計による包括的な遺伝子発現制御
9.5 概日時計と細胞分裂
9.6 概日時計の進化
10.細胞内共生による葉緑体の獲得と藻類の多様化 [堀口健雄]
10.1 葉緑体の起源は共生説で説明できる
10.2 一次共生による葉緑体の獲得
10.3 二次共生による葉緑体の獲得
10.4 4重包膜の葉緑体
10.5 クリプト植物とクロララクニオン植物 −進化的中間段階
10.6 3重包膜の葉緑体 −ユーグレナ植物と典型的な渦鞭毛植物
10.7 渦鞭毛植物にみる細胞内共生の多様性と葉緑体の起源
10.8 葉緑体をもつことともたないこと
第 III 部 植物群ごとの特徴 −図版解説とコラム−
1.藍色植物門 [渡辺 信(まこと)]
2.原核緑色植物門 [宮下英明]
3.灰色植物門 [中山 剛]
4.紅色植物門 [吉崎 誠・神谷充伸]
5.クリプト植物門 [堀口健雄]
6.不等毛植物門 [井上 勲]
6.1 黄金色藻綱 [井上 勲]
6.2 ラフィド藻綱 [原 慶明]
6.3 珪藻綱 [真山茂樹]
6.4 褐藻綱 [川井浩史]
6.5 黄緑藻綱 [川井浩史・中山 剛]
6.6 真正眼点藻綱 [川井浩史・中山 剛]
7.ハプト植物門 [河地正伸・井上 勲]
8.渦鞭毛植物門 [堀口健雄]
9.ユーグレナ植物門 [井上 勲]
10.クロララクニオン植物門 [原 慶明・石田健一郎]
11.緑色植物門 [渡邊 信(しん)・中山 剛]
11.1 プラシノ藻綱 [井上 勲]
11.2 緑藻綱 [渡邊 信・中山 剛]
11.3 トレボウクシア藻綱 [中山 剛・井上 勲]
11.4 アオサ藻綱 [中山 剛・井上 勲]
11.5 車軸藻綱 [渡邊 信・中山 剛]
コラム16編
分類形質一覧
分類表
引用文献ならびに参考文献
生物名索引
学名索引
事項索引
口絵写真提供者一覧
|
|
千原 光雄
ちはら みつお
1927年 千葉県に生まれる.東京文理科大学生物学科卒業.国立科学博物館主任研究員,東京教育大学助手・助教授・教授,筑波大学教授,日本赤十字看護大学教授,千葉県立中央博物館館長などを歴任.主な著書に『日本の海藻』(監修,学習研究社),『藻類多様性の生物学』(編著,内田老鶴圃),『日本産海洋プランクトン検索図説』(共編,東海大学出版会),『藻類研究法』(共編,共立出版)などがある.
執筆者一覧 (pdfファイル)
(執筆者の所属は初版刊行時)
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
植物の系統と進化
多様性からみた 生物学
人も環境も藻類から
|