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線虫の研究とノーベル賞への道
−1ミリの虫の研究がなぜ3度ノーベル賞を受賞したか−
The Nematode Research to Nobel Prizes
九州大学名誉教授 理博 大島靖美 著
A5判/142頁/定価2200円(本体2000円+税10%)/2015年4月発行
ISBN 978-4-7853-5863-1
C3045
現在、線虫は、ショウジョウバエと並んで遺伝学が駆使できる優れたモデル動物として、世界中の研究室で使用されている。
本書は、長年線虫の研究を行ってきた筆者が、ブレナー、サルストン、ホービッツ、ファイア、メロ、下村 脩、チャルフィー、チェンなどのノーベル賞受賞者の研究の内容、彼らの実像や成功の秘密、ノーベル賞受賞の鍵、さらには生物学の将来への展望などをやさしく解説したものである。
そして、分子生物学がどのように作られたのか、重要な発見がいかにしてなされたのか、研究とはどのようにするものなのか、といったことと共に幸運がしばしば決定的な役割を果たしたことなどについても語る。研究をめざす若い人たちや研究者に大いに参考になるであろう。
日本図書館協会選定図書
サポート情報
◎ はじめに (pdfファイル)
◎ 正誤表 (pdfファイル,2015/4/10更新)
1.虫:エレガンス線虫とは?
2.分子生物学の始まりと線虫の登場
3.細胞や器官はどのようにしてできるか?
4.遺伝子の働きを抑える新しい方法(RNA干渉)の発見
5.生きたまま特定のタンパク質や細胞を見る方法とは?
6.まとめと展望
はじめに (pdfファイル)
第1章 虫:エレガンス線虫とは?
1・1 線虫とは
1・2 エレガンス線虫
第2章 分子生物学の始まりと線虫の登場
2・1 ブレナーの生い立ち
2・2 分子生物学の夜明け
2・3 メッセンジャーRNAの発見と遺伝暗号の研究
2・4 線虫の登場
第3章 細胞や器官はどのようにしてできるか?
2002年ノーベル生理学・医学賞受賞
3・1 ブレナーの研究:遺伝学の樹立と神経細胞ネットワークの解明
3・1・1 エレガンス線虫の遺伝学の樹立
3・1・2 エレガンス線虫の神経回路の解明
3・2 サルストンの研究:細胞系譜の解明
3・3 ホービッツの研究:プログラム細胞死の遺伝子と機構
第4章 遺伝子の働きを抑える新しい方法(RNA干渉)の発見
2006年ノーベル生理学・医学賞受賞のファイアとメロの研究
4・1 ファイアとメロの生い立ち
4・2 線虫の形質転換
4・3 RNA干渉の発見
4・4 RNA干渉の意義と研究の発展
4・5 線虫の利点と幸運にめぐまれた受賞
第5章 生きたまま特定のタンパク質や細胞を見る方法とは?
2008年ノーベル化学賞受賞のチャルフィーらのGFPの研究
5・1 下村 脩博士の研究
5・2 チャルフィーの研究
5・3 チェンの研究
第6章 まとめと展望
6・1 「モデル生物」はどのように研究に役立つのか?
6・2 受賞者の人物像、研究スタイル、成功の理由
6・2・1 人物像
6・2・2 研究スタイル
6・2・3 研究のなされた年齢と受賞までの期間
6・2・4 成功の理由
6・3 生物学の将来への展望
6・3・1 新種の発見・宇宙生物学
6・3・2 生命の起源と生命の合成
6・3・3 栄養学
6・3・4 新しい技術・方法の開発
6・3・5 人間の改良
6・3・6 不老長寿?
あとがき−筆者の研究の要約−
参考文献
線虫の研究史
索引
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大島 靖美
おおしま やすみ
1964年 東京大学理学部卒業。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。筑波大学助教授、九州大学教授、崇城大学教授などを歴任。主な著書に『線虫 究極のモデル生物』(共著、シュプリンガー・フェアラーク東京)、『生物の大きさはどのようにして決まるのか』(化学同人)などがある。専門は分子生物学・分子遺伝学。長年研究材料としてきた線虫の研究の経験や研究者との交流を基に、科学史の一コマとして貴重な記録を残すため本書を著した。
(情報は初版刊行時のものです)
コア講義 分子遺伝学
分子遺伝学入門
しくみからわかる 生命工学
動物行動の 分子生物学
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