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しくみからわかる 生命工学
Biotechnology, from Mechanism to Application
元 千葉大学教授 医博 田村隆明 著
B5判/224頁/2色刷/定価3410円(本体3100円+税10%)/2013年11月発行
ISBN 978-4-7853-5227-1
C3045
医学・薬学や農学,化学,そして工学に及ぶ幅広い領域をカバーした生命工学の入門書.
厳選した101個のキーワードを効率よく,無理なく理解できるように各項目を見開き2頁に収め,豊富な図で生命工学の基礎から最新技術までを詳しく解説する.
サポート情報
◎ 教科書採用の先生方に講義用の図表ファイルをご用意しました. ファイルのご利用は講義のみに限らせていただきます.
◎ はじめに (pdfファイル)
◎ 索引 (pdfファイル)
◎ 正誤表 (pdfファイル)
序章-1 生命工学の全体像
序章-2 歴史が教える生命工学の意義
1.生命工学の基礎[1]:細胞,代謝,発生,分化,増殖
2.生命工学の基礎[2]:遺伝子と遺伝情報
3.核酸の性質と基本操作
4.組換えDNAをつくり,細胞に入れる
5.RNAとRNA工学
6.タンパク質,糖鎖,脂質に関する生命工学
7.組成を変えた細胞や新しい動物をつくる
8.医療における生命工学の利用
9.一次産業で使われるバイオ技術
10.生命反応や生物素材を利用・模倣する
11.環境問題やエネルギー問題に取り組む
終章 私達が生命工学を利用するときに,生物や人間との関係において注意すべきこと
はじめに (pdfファイル)
序章-1 生命工学の全体像
序章-2 歴史が教える生命工学の意義
1.生命工学の基礎[1]:細胞,代謝,発生,分化,増殖
1-1 生命の起源と生物進化プロセス
1-2 細胞の構造と機能
1-3 生体をつくる分子
1-4 代謝と酵素:生命化学反応
1-5 発生:動物が誕生するまで
1-6 細胞の増殖と死
1-7 細胞の分化と癌化
◆ 細胞内の酵素活性はさまざまに調節される
2.生命工学の基礎[2]:遺伝子と遺伝情報
2-1 染色体,ゲノム,遺伝子
2-2 DNAの構造:二重らせん
2-3 細胞でのDNA合成:複製
2-4 ウイルス:感染して細胞を冒す
2-5 ファージ:細菌のウイルス
2-6 細胞内に潜む,非ゲノムDNA
2-7 遺伝子の発現:RNA合成「転写」
2-8 オペロンとその利用
2-9 翻訳:塩基配列からアミノ酸配列への変換
2-10 真核細胞でのタンパク質合成・成熟機構
2-11 多くの生命現象が遺伝子で決まる
2-12 生体分子の網羅的解析
2-13 クロマチンの修飾
◆ F因子:細菌に性の性質を与えるプラスミド
3.核酸の性質と基本操作
3-1 抽出とゲル電気泳動による分離・検出
3-2 DNAの変性と二本鎖形成反応
3-3 DNAを合成する
3-4 シークエンシングとゲノム計画
3-5 PCRとその応用
3-6 核酸をプローブで検索・解析する
3-7 バイオ実験に放射性物質を利用する
3-8 放射線は危険性に注意して使われる
3-9 生体分子を標識する
◆ 特別な目的のための核酸の電気泳動
4.組換えDNAをつくり,細胞に入れる
4-1 制限酵素:決まった塩基配列でDNAを切る
4-2 新しい組合せのDNAをつくる
4-3 DNAクローニングとベクター
4-4 遺伝子組換え実験で使う生物とDNA導入法
4-5 目的クローンをマークする
4-6 青白選択
4-7 遺伝子ライブラリーと目的クローンの検出
4-8 組換えDNAからのタンパク質産生
4-9 ホタルが発光する原理を利用する
4-10 光るクラゲ:緑色蛍光タンパク質
4-11 遺伝子組換え実験の安全確保:カルタヘナ法
◆ 真核生物も制限酵素をもつ?
5.RNAとRNA工学
5-1 多彩な役割を果たすもう一つの核酸:RNA
5-2 RNAを取り扱う技術
5-3 RNAによる遺伝子抑制
5-4 RNAの物質結合性
◆ RNA塩基配列を直接解析する
6.タンパク質,糖鎖,脂質に関する生命工学
6-1 タンパク質工学
6-2 タンパク質の性質と取り扱い
6-3 タンパク質の分解
6-4 タンパク質の精製:カラムクロマトグラフィー
6-5 タンパク質のゲル電気泳動
6-6 タンパク質の分析とプロテオミクス
6-7 抗体を使ってタンパク質をとらえる
6-8 まだあるタンパク質結合性の解析法
6-9 糖鎖と糖鎖工学
6-10 脂質工学,生体膜工学
◆ アミノ酸の生産と利用
7.組成を変えた細胞や新しい動物をつくる
7-1 動物細胞の培養
7-2 細胞工学に使われる一般的技術
7-3 抗体産生機構と単クローン抗体の産生
7-4 哺乳動物における生殖工学
7-5 体細胞クローン動物をつくる
7-6 発生工学の概要とキメラ動物作製
7-7 遺伝子導入(トランスジェニック)動物
7-8 動物遺伝子の変異解析
7-9 ヒト人工染色体
◆ 哺乳動物以外を対象にする
8.医療における生命工学の利用
8-1 感染症防御にかかわる古典的バイオ技術
8-2 遺伝子治療
8-3 ゲノム情報に基づく医療
8-4 生命工学と創薬の融合
8-5 免疫工学と抗体医薬
8-6 幹細胞を培養化する
8-7 再生医療と組織工学
8-8 臓器工学
8-9 化学工学の人体への適用:医用工学
◆ 癌治療の新たなターゲット:癌幹細胞
9.一次産業で使われるバイオ技術
9-1 発酵工学,微生物工学,代謝工学
9-2 魚類に関する生命工学技術
9-3 家畜における生命工学
9-4 植物細胞工学と個体作製
9-5 植物を対象にした遺伝子工学
9-6 作物の生産促進と植物工場
9-7 生殖をコントロールする
◆ 健康食品
10.生命反応や生物素材を利用・模倣する
10-1 甘味に関する取り組み
10-2 酵素工学
10-3 バイオリアクターと固定化酵素
10-4 バイオセンサー:物質測定への応用
10-5 生体工学:バイオニクス
◆ システム生物学
11.環境問題やエネルギー問題に取り組む
11-1 微生物による廃水処理
11-2 生物による環境の修復:バイオレメディエーション
11-3 植物による環境の修復:ファイトレメディエーション
11-4 バイオマスと微生物によるエネルギー生産
11-5 バイオエタノール
11-6 バイオ燃料電池
◆ バイオエタノール逆転生産プロセス
終章 私達が生命工学を利用するときに,生物や人間との関係において注意すべきこと
参考書
索引 (pdfファイル)
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田村 隆明
たむら たかあき
1952年 秋田県に生まれる。北里大学衛生学部卒業、香川大学大学院農学研究科修士課程修了。慶應義塾大学助手、岡崎国立共同研究機構基礎生物学研究所助手、埼玉医科大学助教授、千葉大学教授などを歴任。主な著書・訳書に『わかる!身につく!生物・生化学・分子生物学(改訂2版)』(南山堂)、『遺伝子発現制御機構』(共編、東京化学同人)、『基礎から学ぶ遺伝子工学(第2版)』(羊土社)、Zlatanova&van Holde共著『分子生物学』(監訳、東京化学同人)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しております)
コア講義 分子生物学
コア講義 分子遺伝学
コア講義 生物学 (改訂版)
コア講義 生化学
医療・看護系のための 生物学(改訂版)
新 バイオの扉
ライフサイエンスのための 分子生物学入門
分子からみた生物学 (改訂版)
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