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『エピジェネティクス』 内容見本


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新・生命科学シリーズ 
エピジェネティクス
Epigenetics

在庫マーク

早稲田大学教授 理博 大山 驕E
早稲田大学名誉教授 理博 東中川 徹 共著

A5判/248頁/2色刷/定価2970円(本体2700円+税10%)/2016年9月発行
ISBN 978-4-7853-5865-5  C3045

 エピジェネティクスとは,「DNAの塩基配列の変化に依らず,染色体の変化から生じる安定的に継承される形質や,そのような形質の発現制御機構を研究する学問分野」のことである.
 本書は,生命科学のなかでもとりわけ進歩の著しいこのエピジェネティクスについて,前半ではその概念やエピジェネティックな現象の背景にある基本的なメカニズムを解説し,後半ではエピジェネティクスに関係する具体的な生命現象や疾病との関係などをわかりやすく紹介した.
 エピジェネティクスを理解するためには幅広い学問分野の基礎的な知識が必要となるが,初学者も学びやすくなるように,脚注を多用して用語解説や本文の補足説明を盛り込み,また専門性の高い最新の知見もできる限り取り上げた.


サポート情報

はじめに (pdfファイル)   索引 (pdfファイル)

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.エピジェネティクスとはどのような学問か
2.エピジェネティクスの分子基盤
3.エピジェネティックな諸現象
4.エピジェネティクスと病気

詳細目次  →エピジェネティクス 目次

はじめに (pdfファイル)

1.エピジェネティクスとはどのような学問か [大山 驕n
 1.1 不思議な現象
 1.2 エピジェネティクスの語源と定義
 1.3 エピジェネティクスの対象

2.エピジェネティクスの分子基盤 [大山 驕n
 2.1 細胞核内での真核生物ゲノムの態様
  2.1.1 クロマチン
  2.1.2 ヘテロクロマチンとユークロマチン
  2.1.3 ヘテロクロマチンタンパク質1
 2.2 クロマチンリモデリング
  2.2.1 遺伝子発現とクロマチンリモデリング
  2.2.2 SWI/SNFファミリー
  2.2.3 ISWIファミリー
  2.2.4 CHDファミリー
  2.2.5 INO80およびSWR1ファミリー
 2.3 DNAのメチル化
  2.3.1 DNAメチル化の普遍性
  2.3.2 シトシンのメチル化の機構
  2.3.3 DNAメチル化の上流にある機構と下流にある機構
 2.4 ヒストンの化学修飾とエピジェネティック制御
  2.4.1 アセチル化と脱アセチル化
  2.4.2 メチル化と脱メチル化
  2.4.3 リン酸化と脱リン酸化
  2.4.4 ユビキチン化と脱ユビキチン化
  2.4.5 SUMO化
  2.4.6 ADPリボシル化
  2.4.7 ビオチン化
  2.4.8 その他のヒストン修飾
  2.4.9 ヒストンコード仮説
  2.4.10 ポリコーム群タンパク質とトリソラックス群タンパク質
 2.5 非コードRNAとエピジェネティクス
  2.5.1 短鎖非コードRNAと長鎖非コードRNA
  2.5.2 非コードRNAによるクロマチン制御
  2.5.3 非コードRNAとDNAメチル化制御

3.エピジェネティックな諸現象 [東中川 徹]
 3.1 X染色体不活性化
  3.1.1 三毛猫はメスしかいない
  3.1.2 発見のいきさつ
  3.1.3 遺伝子量補償
  3.1.4 不活性X染色体の特徴
  3.1.5 発生過程におけるX染色体不活性化
  3.1.6 不活性化のメカニズム
 3.2 ゲノムインプリンティング
  3.2.1 発見のいきさつ
  3.2.2 インプリント領域とPegおよびMeg
  3.2.3 インプリントの消去と再確立
  3.2.4 メカニズム
  3.2.5 ゲノムインプリンティングの普遍性
 3.3 位置効果斑入り現象(position effect variegation:PEV)
  3.3.1 ショウジョウバエでのPEV
  3.3.2 PEVの制御因子
  3.3.3 PEVは他の生物でも見られる
 3.4 細胞分化
  3.4.1 細胞分化とは?
  3.4.2 エピジェネティック・ランドスケープ
  3.4.3 細胞分化はゲノム情報の差次的発現による
  3.4.4 細胞分化の分子機構
  3.4.5 リプログラミング
  3.4.6 細胞分化に関連する諸現象
 3.5 栄養とエピジェネティクス
  3.5.1 ミツバチの栄養エピジェネティクス
  3.5.2 オランダ冬飢餓事件
  3.5.3 生活習慣病胎児期発症説(DOHaD)
  3.5.4 Nutriepigenetics
 3.6 細胞メモリー
  3.6.1 細胞メモリーは古くて新しい問題である
  3.6.2 DNAメチル化が細胞メモリーである
  3.6.3 ヒストン修飾が細胞メモリーである
  3.6.4 細胞メモリーはPcGやtrxGによって維持される
  3.6.5 「M期越え」問題
  3.6.6 ノンコーディングRNAと細胞メモリー
 3.7 世代を越えてのエピゲノム遺伝
  3.7.1 ショウジョウバエの細胞メモリーモジュール(CMM)
  3.7.2 マウスのagouti 遺伝子
  3.7.3 パラミューテイション
  3.7.4 環境とエピゲノム

4.エピジェネティクスと病気 [東中川 徹]
 4.1 エピジェネティック制御因子異常による疾患
  4.1.1 DNAメチル化異常症
  4.1.2 メチル化DNA結合タンパク質異常症
  4.1.3 ヒストン修飾異常症
  4.1.4 クロマチン・リモデリング異常症
  4.1.5 1つのエピジェネティック修飾の変化が複数の疾患に関与する
  4.1.6 複数のエピジェネティック制御因子が関わる疾患
 4.2 X 染色体不活性化異常による疾患
 4.3 ゲノムインプリンティング異常症
 4.4 環境によるエピゲノム変化による疾患
 4.5 がんとエピジェネティクス
  4.5.1 がんにおけるエピジェネティック制御因子遺伝子の変化
  4.5.2 がんにおけるDNAメチル化パターンの異常
  4.5.3 がんにおけるヒストン修飾パターンの異常
  4.5.4 がんとノンコーディングRNA
 4.6 エピジェネティック創薬

参考文献・引用文献
索引

コラム2章(1) 生細胞内でのクロマチン構造
コラム2章(2) JBPという酵素
コラム2章(3) 真核生物のRNAポリメラーゼ
コラム2章(4) ホメオーシスとホメオティック遺伝子
コラム3章(1) オスの三毛猫
コラム3章(2) 「かぐや」の誕生
コラム3章(3) 前成説の時代
コラム3章(4) エピジェネティック・ランドスケープ −そのプロトタイプと現代版−
コラム3章(5) 細胞分化においてゲノムはホントに同一か? その証拠は!
コラム3章(6) 家族問題となるエピゲノム遺伝!

著作者紹介

大山 
おおやま たかし  
1954年 愛知県に生まれる.名古屋大学,同大学大学院博士前期課程,民間企業を経て,名古屋大学大学院理学研究科博士後期課程修了.その後,三菱化成生命化学研究所特別研究員,明治乳業ヘルスサイエンス研究所研究員,甲南大学理学部助教授・教授などを経て現職.主な著書に『ベーシックマスター分子生物学 改訂2版』(共編集,オーム社),『ベーシックマスター生化学』(監修・共著,オーム社),“DNA Conformation and Transcription”(編集,Springer, NY.)などがある.

東中川 徹
ひがしなかがわ とおる  
1939年 満州国に生まれる.東京大学理学部業,東京大学大学院理学系研究科博士課程修了.産業医科大学助教授,東京都立大学助教授,三菱化成生命科学研究所発生生物学研究部・部長,早稲田大学教授などを歴任.日本エピジェネティクス研究会名誉会員.主な著書に『ベーシックマスター分子生物学 改訂2版』『ベーシックマスター 発生生物学』(以上 共編集,オーム社),『医科学系のための 分子細胞生物学アウトライン』(監訳,メディカル・サイエンス・インターナショナル)などがある.

(情報は初版刊行時のものです)


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