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新教科書シリーズ
大学生のための 物理化学
Physical Chemistry −For College Students−
東京工業大学名誉教授 理博 宮崎榮三 著
A5判/322頁/定価4070円(本体3700円+税10%)/2003年5月25日発行
ISBN 978-4-7853-6110-5 (旧ISBN 4-7853-6110-7)
C3043
化学系をはじめとして、生物・材料・電子・情報などの専門分野で要求される物理化学の基礎知識を入門書の立場から、最近の話題に触れながら物質のマクロ状態とミクロ状態をバランス良く解説。量子化学に関係する項では数式の羅列を避け、物理的意味の理解に重点を置くとともに、深く学ぶ読者のために数式部分を別項に示すなどの配慮をしてある。
サポート情報
◎ まえがき (pdfファイル)
◎ 第1版正誤表 (pdfファイル)
I 物質のマクロ状態 −気体・液体・固体・液晶−
1.理想気体と分子の衝突
2.実在気体
3.液体
4.結晶構造
5.結晶面と構造解析
6.液晶
II 物質のマクロ状態の化学変化 −反応速度と速度定数−
7.反応速度
8.反応速度定数
9.触媒反応
III 物質のミクロ状態 −量子論の幕開け−
10.プランク定数($h$)とエネルギー量子
11.種々の光とエネルギー
12.光の運動量と物質波
13.シュレーディンガーの波動方程式と $1$ 次元箱中の電子の運動
IV 原子の電子構造 −量子化学−
14.水素原子の波動方程式と固有値
15.水素原子の軌道
16.多電子原子のエネルギーと軌道
17.電子スピンとパウリの排他原理
18.原子の電子配置
19.電子配置と項記号
V 分子と化学結合
20.分子の形成(I):$\rm{H}_{2}{}^{+}$ 分子
21.分子の形成(II):$\rm{H}_2$ 分子
22.$2$ 原子分子の電子配置
23.混成軌道と分子構造
24.$\pi$ 電子系分子のエネルギー
VI 光の吸収と発光
25.分子の振動・回転・電子スペクトル
26.蛍光とりん光
27.光の吸収と光化学反応
まえがき (pdfファイル)
第I部 物質のマクロ状態 −気体・液体・固体・液晶−
1.理想気体と分子の衝突
1.1 理想気体の状態方程式
1.2 気体運動論とボイル-シャールの法則
1.3 理想気体の条件
1.4 簡単な衝突論からみた理想気体
2.実在気体
2.1 気体の凝縮
2.2 圧縮係数と $Z$ 線図
2.3 ファンデルワールス(van der Waals)の式
3.液体
3.1 液体の構造
3.2 液体の表面張力
3.3 界面張力と“ぬれ”
3.4 屈折率
4.結晶構造
4.1 結晶(crystal)の分類
4.2 単位格子と単位胞(ブラベ格子)
5.結晶面と構造解析
5.1 ミラー指数
5.2 回折による構造解析
5.3 STM,AFMによる表面構造の観察
6.液晶
6.1 液晶の種類
6.2 平行配列と垂直配列
6.3 液晶の性質
第II部 物質のマクロ状態の化学変化 −反応速度と速度定数−
7.反応速度
7.1 反応の速さ
7.2 反応次数と反応速度式
7.3 反応速度と反応機構
8.反応速度定数
8.1 アーレニウスプロットと活性化エネルギー
8.2 アーレニウス式と平衡定数
8.3 頻度因子と衝突回数
8.4 遷移状態理論
9.触媒反応
9.1 触媒
9.2 種々の触媒反応の例
9.3 触媒の働き(触媒作用)
9.4 光触媒と水の分解反応
第III部 物質のミクロ状態 −量子論の幕開け−
10.プランク定数($h$)とエネルギー量子
10.1 黒体(空洞)放射と熱放射スペクトル
10.2 空洞放射スペクトルの解析
10.3 エネルギー量子の発見(1900)
10.4 プランク定数と光化学反応
10.5 プランク定数とハイゼンベルグの原理
10.6 水素原子のスペクトルとボーアの理論
11.種々の光とエネルギー
11.1 種々の光
11.2 光のエネルギー
11.3 レーザー光
12.光の運動量と物質波
12.1 コンプトン散乱と光の運動量
12.2 物質波(ド・ブロイ波)
13.シュレーディンガーの波動方程式と $1$ 次元箱中の電子の運動
13.1 シュレーディンガーの波動方程式
13.2 $1$ 次元箱に閉じ込められた電子の運動
13.3 $\pi$ 電子系分子の吸収スペクトルへの応用
13.4 $3$ 次元箱に閉じ込められた電子の運動
第IV部 原子の電子構造 −量子化学−
14.水素原子の波動方程式と固有値
14.1 極座標と水素原子のシュレーディンガーの波動方程式
14.2 主量子数($n$)と水素原子のエネルギー $E_n$
14.3 磁気量子数($m$)と$\varPhi$($\phi$)関数
14.4 方位量子数($l$)と磁気量子数($m$)との関係
15.水素原子の軌道
15.1 動径部分関数 $R(r)$
15.2 確率密度分布図
15.3 角度部分関数 $\varTheta(\theta)$
15.4 $\varPhi_m(\phi)$ 関数と全波動関数 $\psi_{lmn}$
16.多電子原子のエネルギーと軌道
16.1 電子間反発を無視したときのエネルギー
16.2 電子間反発を考慮した場合のエネルギー
16.3 スレーター(Slater)の原子軌道(STO)
17.電子スピンとパウリの排他原理
17.1 電子スピン
17.2 電子のスピン角運動量とスピン磁気量子数
17.3 パウリの原理とスレーターの反対称化軌道
18.原子の電子配置
18.1 水素原子($\rm{H}$)からホウ素原子($\rm{B}$)まで
18.2 フント(Hund)の規則と基底状態の電子配置
18.3 イオン化エネルギーと電子配置
18.4 電子配置と原子価
18.5 電子親和力
18.6 電気陰性度
19.電子配置と項記号
19.1 スピン−軌道相互作用とフントの規則
19.2 基底状態の原子の項記号による表示
第V部 分子と化学結合
20.分子の形成(I):$\rm{H}_{2}{}^{+}$ 分子
20.1 分子軌道の考え
20.2 水素イオン分子の分子軌道とエネルギー
20.3 結合性軌道と反結合性軌道
21.分子の形成(II):$\rm{H}_2$ 分子
21.1 融合原子と分離原子
21.2 分子軌道法による結果
21.3 原子価結合法(VB法)による水素分子
21.4 分子軌道法と原子価結合法の比較
22.$2$ 原子分子の電子配置
22.1 アルカリ金属分子 $\rm{Me_2(Me=Li, \; Na, \; K, \; {\cdots})}$
22.2 不活性分子 $\rm{B_2(B=He, \; Be, \; Mg, \; Ca, \; {\cdots})}$
22.3 $\rm{p}$ 軌道の重なりと,$\sigma$ および $pi$ 結合
22.4 $\rm{N_2, \; O_2, \; CO, \; NO}$ 分子の電子配置
22.5 ハロゲン分子 $\rm{A_2(A=F, \; Cl, \; Br, \; {\cdots})}$
22.6 不活性気体 $\rm{X_2(X=Ne, \; Ar, \; Kr, \; {\cdots})}$
23.混成軌道と分子構造
23.1 $\rm{MeH(Me=Li, \; Na, \; K, \; Rb)}$ 分子と軌道エネルギー
23.2 リチウム分子($\rm{Li_2}$)における $\rm{p}$ 軌道の寄与
23.3 混成軌道と昇位
23.4 $\rm{sp}^1$ 混成軌道
23.5 $\rm{sp}^2$ 混成軌道
23.6 $\rm{sp}^3$ 混成軌道
24.$\pi$ 電子系分子のエネルギー
24.1 共役化合物の $\pi$ 電子系
24.2 エチレンの $\pi$ 電子
24.3 ブタジエンの $\pi$ 電子
24.4 ベンゼンの $\pi$ 電子
第VI部 光の吸収と発光
25.分子の振動・回転・電子スペクトル
25.1 振動スペクトル
25.2 回転スペクトル
25.3 振動・回転スペクトル
25.4 電子スペクトルと振動・回転スペクトル
26.蛍光とりん光
26.1 無放射(無輻射)過程
26.2 蛍光(fluorescence)
26.3 りん光(phosphorescence)
26.4 化学発光
27.光の吸収と光化学反応
27.1 ランベルト-ベール(Lambert-Beer)の法則
27.2 量子収率
27.3 光化学反応の特徴 I −反応の初期過程−
27.4 光化学反応の特徴 II −生成物の特徴−
HELP
1 演算子と固有値
2 $1$ 次元箱型ポテンシャルの解と規格化条件
3 水素原子のシュレーディンガーの波動方程式
4 変分法と軌道エネルギー
5 分子軌道法
6 調和振動子の量子化
7 回転運動の量子化
補講
1 シンクロトロン放射光(SR)
2 分子軌道法と光電子分光(PES)
3 固体触媒作用
4 原子のスペクトル項記号:励起状態
まとめ
参考書
索引
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宮崎 榮三
みやざき えいぞう
1935年生まれ。東京工業大学助手、新潟大学助教授、東京工業大学助教授・教授、千歳科学技術大学教授、北海道清華大学特任教授などを歴任。専門は表面物性、光物性。主な著書に『表面科学からみた触媒分子設計』(共立出版)、『新訂版 表面科学の基礎と応用』(共著、NTS)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
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基礎物理化学
物理化学演習
物理化学実験法 (増補版)
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