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ポピュラー・サイエンス 253
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ハードSFの新旗手 小林泰三氏,野尻抱介氏,林 譲治氏 推薦!! |
──《光世紀世界》とは、太陽系を中心とした1光世紀(=直径100光年)の球状宇宙のことである。そこには千数百の既知の、あるいは未知の恒星が存在しており、われわれ人類の訪問を待ちあぐねている──
星雲賞を受賞し、アーサー・C・クラーク氏から賞賛されながら、私家製版のためになかば伝説となっていた『光世紀の世界』の書籍化第2弾。
SF作家でもある著者が、太陽の“隣人”たる近距離の恒星について、さまざまなデータをまとめた「光世紀星表」を収めた前著 『《光世紀世界》への招待』 に続き、本書では、《光世紀世界》を視覚的にとらえられるよう、さまざまに工夫した俯瞰図や展開図、立体視図など多数の「光世紀星図」を収録。また、主要な恒星の紹介や、星の命名法についても詳しく解説しました。
◎ 著者インタビュー (オンラインWebマガジン“Anima Solaris”)
◎ 小林泰三氏、野尻抱介氏、林 譲治氏による推薦の言葉
◎ 田巻久雄氏による章扉イラスト
1.「光世紀星図」への旅立ち −星の世界の立体視−
2.遠い未来,遠い過去 −《光世紀世界》の興亡−
3.愛すべき無名の星々 −星の命名法の話−
4.《光世紀世界》の観光案内 −15光年以内の星々−
まえがき
1.「光世紀星図」への旅立ち −星の世界の立体視−
1・1 16の宙域と60の星域
1・2 「光世紀星図」の見方と楽しみ方
1・3 立体的に見せる工夫さまざま
2.遠い未来,遠い過去 −《光世紀世界》の興亡−
2・1 《光世紀世界》の時間旅行
2・2 星団と星雲の物語
(1)星団
(2)星雲
2・3 恒星と星間雲の生々流転
(1)星間ガスと星間塵
(2)星間雲
3.愛すべき無名の星々 −星の命名法の話−
3・1 恒星の命名法
3・2 ニックネームの付いた最輝星
3・3 星座名を冠した可視星や閃光星
3・4 近距離恒星の狩人たち
(1)ウォルフのカタログ
(2)ロスのカタログ
(3)ルイテンのカタログ
3・5 星表名さまざま
4.《光世紀世界》の観光案内 −15光年以内の星々−
4・1 至近距離の星々
4・2 “第1星域”の旅 −もっとも身近な恒星−
4・3 “第2星域”の旅 −伴星をともなう星の星域−
4・4 “第3星域”の旅 −多方面での記録保持の星域−
4・5 “第4星域”の旅 −太陽に類似した恒星の星域−
4・6 “第5星域”の旅 −コロニー建設に最適な星域−
付図 各星域の立体図
謝辞
参考文献
天体名索引
人名索引
事項索引
小林泰三 氏(『玩具修理者』『AΩ』『海を見る人』ほか)
「驚異の物語に魅せられし者たちよ、星々の語り部を志す者たちよ、
豊穣なる銀河世界への入り口は今ここにある!」
野尻抱介 氏(『太陽の簒奪者』『沈黙のフライバイ』『女子高生、リフトオフ!』ほか)
「星々は二次元の天球に描かれた点像ではない。本書はそこに旅立つ人のために編纂された、
人類初の恒星間ロードマップである。」
林 譲治 氏(『ウロボロスの波動』『記憶汚染』『星系出雲の兵站』ほか)
「地図を持たずに旅をする人はいない。それは創造/想像の世界でも変わらない。
我々が星の世界を想う時、座右には本書があるだろう。」
1章 「光世紀星図」への旅立ち | 2章 遠い未来,遠い過去 | |
3章 愛すべき無名の星々 | 4章 《光世紀世界》の観光案内 | |
石原 藤夫
いしはら ふじお
1933年 東京都に生まれる。早稲田大学第一理工学部卒業。日本電信電話公社(現NTT)導波管研究室長・電波研究室長、玉川大学教授などを歴任。NTT研究所において光通信、衛星通信、ミリ波マイクロ波通信などの研究開発に従事する傍ら、SF小説や科学解説の執筆を続けてきた。第12回日本SF大賞特別賞受賞。主な著書に『銀河旅行(四部作)』(講談社)、『国際通信の日本史』(東海大学出版会)、『光世紀パトロール』『ハイウェイ惑星』(以上 徳間書店)、『SFロボット学入門』『ニュートンとアインシュタイ』(以上 早川書房)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
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