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ポピュラー・サイエンス 258
われらの有人宇宙船
−日本独自の宇宙輸送システム「ふじ」−

科学技術ジャーナリスト・宇宙作家クラブ  松浦晋也
四六判/194頁/定価1728円(本体1600円+税8%)/2003年9月
ISBN978-4-7853-8758-7 (旧ISBN4-7853-8758-0)

小松左京氏 推薦!!
「日本は何でも小さく、安く、使いやすくするのが得意だが、とうとう宇宙の分野にまで“日本式”が展開しそうになってきた。なんとなくワクワクする。」

 有人宇宙船 「ふじ」 オリジナル壁紙集

『われらの有人宇宙船』 カバー  「自分が宇宙に行きたいと思うのならば,自分で自分の乗る宇宙船をつくるべきだ」

 2001年の冬に公表されるや,宇宙開発に関心をもつ多くの人に大きなインパクトを与えた「ふじ」構想.「ふじ」は,現在すでにある技術を使って,特殊な訓練を受けた選ばれた宇宙飛行士だけではなく,一般の人々でも宇宙へ行くことができることを目指したカプセル型宇宙船です.
 この日本独自の有人宇宙輸送システムの検討に加わった著者が,自分たちの手で自分たちのための有人宇宙船をつくるための指針をやさしく解説します.「ふじ」構想の概略から,有人宇宙飛行の歴史をたどりつつ,スペースシャトルに代表される再利用型の有人宇宙船の問題点を検証し,今後,日本の宇宙開発はどうあるべきかを考えます.

 著者インタビュー Online Web Magazine アニマ・ソラリス
 著者のコメント オンライン書店bk1
 → 書評の掲載された新聞・雑誌などの一覧 【調べがついたもののみ】
 → Onlineマガジン『COMZINE』 「今月の1冊」 NTTコムウェア
 → 「航天機構」 ごたまぜブックレビュ− 水城 徹さん
 宇宙スキスキ! 見たい!読みたい! レビュー隊」 JAXAクラブ

 初版 正誤表
 有人宇宙船 「ふじ」 オリジナル壁紙集

 有人宇宙開発に関するWWWサイト
『われらの有人宇宙船』 内容見本

【目 次】

『われらの有人宇宙船』 口絵
まえがき (→こちらから読めます

1.日本独自の有人宇宙船構想「ふじ」
 1.1 短期間・低コストで開発可能な宇宙船「ふじ」
 1.2 宇宙船としての最低限の能力をもつコア・モジュール
 1.3 モジュールのドッキングで機能を拡張
 1.4 コストダウンで宇宙観光を可能に
 1.5 モジュールのバリエーションを増やし,さまざまな用途に適応

2.有人宇宙船ア・ラ・カルト −宇宙飛行の歴史−
 2.1 熾烈な米ソの競争が宇宙船を進歩させた
 2.2 最初の宇宙船「ヴォストーク」
 2.3 アメリカ,反撃の「マーキュリー」
 2.4 急ごしらえのピンチヒッター「ヴォスホート」
 2.5 「アポロ」への道しるべ「ジェミニ」
 2.6 現在も使われつづける偉大なワークホース「ソユーズ」
 2.7 月面着陸を実現した宇宙船「アポロ」
 2.8 とても快適になったスペースシャトル

3.カプセル型宇宙船に新たな展開を −さまざまな技術で問題点を克服−
 3.1 今ある技術を取り入れて,カプセル型宇宙船に新風を
 3.2 カプセル型宇宙船の疑問点その1:打ち上げ時の安全性
 3.3 カプセル型宇宙船の疑問点その2:再突入加速度
 3.4 カプセル型宇宙船の疑問点その3:帰還位置の制御
 3.5 カプセル型宇宙船の問題点はすべて現在の技術で解決できる

4.スペースシャトル,その高コスト構造
 4.1 古くなった未来の象徴,スペースシャトル
 4.2 死屍累々の再利用型宇宙機の開発
 4.3 今より高価だったコンピューターが再利用を後押し
 4.4 整備費用が高騰したスペースシャトル

5.ロケット・エンジンの限界 −届かない完全再利用型の夢−
 5.1 再利用型宇宙機を肯定的に考える
 5.2 ロケットは飛行機の100倍,自動車の1万倍
 5.3 ロケットの推進性能を決めるツィオルコフスキーの公式
 5.4 噴射速度と質量比 −ロケット推進の性能を決める二つの数字−
 5.5 限界に近づきつつある噴射速度の向上
 5.6 今の技術の質量比ではペイロードが搭載できない
 5.7 完全再利用型を目指して
 5.8 NASDAの「ロケットプレーン」
 5.9 次世代シャトル実験機「X-33」
 5.10 切り札は材料 −カーボンナノチューブは未来を拓くか−

6.大気中の酸素を使え −スペースプレーンは希望になるか−
 6.1 飛行機のように離陸し,飛行機のように着陸する
 6.2 カギとなる技術は,スクラムジェット・エンジン
 6.3 スクラムジェット・エンジン実現への道は遠い
 6.4 軌道進出でスクラムジェット・エンジンが担うエネルギーは半分だけ
 6.5 スクラムジェット・エンジン以外のエアブリージング・エンジン

7.多段式完全再利用型の可能性について,そして結論
 7.1 NASAもシャトルの後継機構想で多段式に傾く
 7.2 多段式再利用型宇宙機ならではの面倒な要素も
 7.3 第1段の開発規模はコンコルド以上
 7.4 「その先」に届かぬ再利用型
 7.5 見果てぬ夢の技術,再利用型宇宙機

8.宇宙ステーションと「ふじ」
 8.1 長期宇宙滞在を可能にする宇宙ステーション
 8.2 「サリュート」シリーズ −世界各国の飛行士を搭乗させる−
 8.3 アポロ計画の余り物でつくられた「スカイラブ」
 8.4 「スペースラブ」 −スペースシャトルに搭載する有人宇宙実験室−
 8.5 設計寿命を超えて使われつづけた宇宙ステーション「ミール」
 8.6 迷走を続け,今も未来が不確定な国際宇宙ステーション
 8.7 「ふじ」による宇宙ステーションの可能性
 8.8 国際協力の理想と実際

9.宇宙を巡る産業構造
 9.1 日本の宇宙開発はマイナー産業
 9.2 開発投資を国家が負担 −宇宙産業の特殊な事情−
 9.3 精神の退廃を生む閉鎖的な産業構造
 9.4 信頼性第一という正論が高コストの設計を蔓延させる

10.オープンアーキテクチャーで産業活性化を
 10.1 パソコンの発達を支えたオープンアーキテクチャーの思想
 10.2 民生用の部品と規格を宇宙機に取り入れ,設計を公開
 10.3 理想的宇宙船は「スーパーカブ」

11.われらの政府と宇宙に行くための投資システム
 11.1 宇宙開発に吹き付ける逆風
 11.2 宇宙に無関心な日本の政治家
 11.3 宇宙開発を国家が行う三つの理由
 11.4 国家をあげて宇宙開発を推進する中国
 11.5 日本国が投資した技術開発は死屍累々
 11.6 江戸のパトロン精神を復興しよう
 11.7 おわりに −一人ひとりにできること−

あとがき
有人宇宙開発に関する書籍
有人宇宙開発に関するWWWサイト
索 引

 イラスト:小林伸光撫荒武吉・田巻久雄

有人宇宙開発に関するWWWサイト
(本書に出てくるものを中心に.URLアドレスは2008年6月現在)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)

※注:宇宙開発事業団(NASDA),航空宇宙技術研究所(NAL),宇宙科学研究所(ISAS)は2003年10月1日に統合され,独立行政法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)となりました.それに伴いホームページも統合されました.

研究開発本部
 ・日本独自の有人宇宙船構想 (2006年4月現在 リンク切れ)
本書の基礎となって報告書がそのまま掲載されている.できればこのオリジナルを自分で読んで,その妥当性について考えていただきたい.
宇宙輸送ミッション本部
 ・宇宙ステーション・きぼう広報・情報センター
 ・宇宙輸送プログラム
宇宙利用ミッション本部
宇宙科学研究本部
宇宙情報センター


アメリカ航空宇宙局(NASA)
 ・有人宇宙飛行(Human Space Flight)

ロシア連邦宇宙局

欧州宇宙機関(ESA)
 ・有人宇宙飛行(Human Spaceflight and Exploration)

中国国家航天局(中国航天工業総公司)


日本の宇宙開発関連団体

文部科学省 宇宙開発委員会
内閣府 総合科学技術会議
日本航空宇宙学会(JSASS)
日本航空宇宙工業会(SJAC)
日本機械学会 宇宙工学部門
宇宙作家クラブ(SAC)
日本宇宙少年団(YAC)

宇宙開発関連企業

石川島播磨重工業株式会社 宇宙開発
三菱重工業株式会社 航空宇宙事業本部
 ・H-IIA LAUNCH SERVICE
ボーイング社(The Boeing Company)
ロッキード・マーチン社(Lockheed Martin Corporation)
オービタル・サイエンス社(Orbital Sciences Corporation)
アリアンスペース社(Arianespace)
EADS(European Aeronautic Defence and Space Company)

宇宙開発に向けた自発的な動き

大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)
東大阪宇宙開発共同組合(SOHLA)
スケールド・コンポジット社(Scaled Composites)

●松浦晋也氏の著作

 『昭和のロケット屋さん (共著,エクスナレッジ
 『エルピーダは蘇った (日経BP社
 『スペースシャトルの落日 (エクスナレッジ
 『恐るべき旅路 (朝日新聞出版
 『国産ロケットはなぜ墜ちるのか (日経BP社
 『H−IIロケット上昇 (日経BP社



         

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