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物性科学入門シリーズ
磁性入門
Introduction to Magnetism
東京大学名誉教授 理博 上田和夫 著
A5判/180頁/定価2970円(本体2700円+税10%)/2011年9月25日発行
ISBN 978-4-7853-2918-1
C3042
本書は、学部3、4年生向けの物性科学の入門書として、また学生たちが卒業研究や大学院での専攻を選ぶ際に役立つ書となることを目指した、「物性科学入門シリーズ」の一冊である。
量子力学と統計物理学の基礎的事項のみを前提として、磁性物理学の基礎概念が理解できるように解説した。本書のゴールを磁性絶縁体および金属磁性体の量子臨界現象に設定し、読者がそのゴールに着実に到達できるように、必要な計算等は省かず、丁寧に記述されている。
本書を読み進めることで、磁性を素材として、物性理論の考え方を身に付けることができるであろう。
サポート情報
◎ 正誤表 (pdfファイル)
0.磁性学の勉強を始める前に
1.磁性の古典論と量子論
2.原子・イオンの磁性
3.遍歴電子のモデル
4.磁性絶縁体の理論
5.遍歴電子系の磁性理論
6.磁性と超伝導 −結びに代えて−
序文 (pdfファイル)
1.磁性の古典論と量子論
1.1 物質の磁気的性質
1.1.1 ローレンツ力と磁場の定義
1.1.2 マクスウェル方程式
1.1.3 磁気モーメント
1.1.4 磁化と磁化率
1.2 古典力学における常磁性と反磁性
1.2.1 常磁性モーメント
1.2.2 古典的磁気モーメントの示すキュリー則
1.2.3 古典力学による反磁性
1.3 磁性に関する古典力学の破綻
1.3.1 古典力学のハミルトン形式
1.3.2 ファン・リューエンの定理
1.4 量子力学による磁性の記述
演習問題
2.原子・イオンの磁性
2.1 孤立した磁性イオン
2.1.1 ラーモアの定理
2.1.2 ラーモア反磁性
2.1.3 不完全殻の基底多重項 −フントの規則−
2.1.4 LS結合
2.1.5 局在モーメントのキュリー則
2.2 結晶中の磁性イオン
2.2.1 1電子に対する結晶場の効果
2.2.2 多電子状態に対する結晶場の効果
演習問題
3.遍歴電子のモデル
3.1 自由電子の磁性
3.1.1 パウリ常磁性
3.1.2 ランダウ反磁性
3.1.3 電子ガスの強磁性
3.2 格子上の伝導電子系
3.2.1 拡張されたハバードモデル
3,2.2 金属絶縁体転移と超交換相互作用
3.2.3 一般化されたハイゼンベルクハミルトニアン
演習問題
4.磁性絶縁体の理論
4.1 分子場理論
4.1.1 強磁性体の分子場近似
4.1.2 反強磁性体の分子場近似
4.1.3 ヘリカルスピン構造に対する分子場近似
4.2 スピン波理論
4.2.1 強磁性体のスピン波理論
4.2.2 反強磁性体のスピン波理論
4.3 臨界現象
4.3.1 ギンツブルク‐ランダウ(GL)理論
4.3.2 相関関数
4.3.3 繰り込み群とスケーリング則
4.4 量子相転移
4.4.1 量子相転移と分子場理論
4.4.2 マジャンダー‐ゴーシュモデル
4.4.3 ホールデンギャップ
4.4.4 直交ダイマー系
演習問題
5.遍歴電子系の磁性理論
5.1 金属磁性の分子場近似
5.1.1 金属強磁性の分子場近似
5.1.2 金属反強磁性の分子場近似
5.2 動的磁化率
5.2.1 線形応答理論
5.2.2 動的磁化率のRPA近似
5.3 スピンのゆらぎの理論
5.3.1 パラマグノンの理論
5.3.2 自己無撞着なスピンのゆらぎの理論(SCR理論)
5.3.3 金属磁性体の量子臨界現象
演習問題
6.磁性と超伝導 −結びに代えて−
参考文献
演習問題解答
索引
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上田 和夫
うえだ かずお
1949年 愛媛県に生まれる。東京大学理学部卒業。東京大学助手・講師、筑波大学助教授、東京大学物性研究所教授・所長などを歴任。専門は物性理論。主な著書に『統計物理学入門』(共立出版)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)
重い電子系の物理
遍歴電子系の磁性と超伝導 (品切れ中)
磁気物性の基礎
磁性学入門
磁性体の統計理論
強磁性体の物理(上)
強磁性体の物理(下)
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