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『環境・くらし・いのちのための 化学のこころ』 カバー
 
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『環境・くらし・いのちのための 化学のこころ』 内容見本


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献本へ 環境・くらし・いのちのための 化学のこころ
Sense of Chemistry, Understanding of Nature and Life

在庫マーク

九州大学名誉教授 理博 伊藤明夫 著

B5判/164頁/2色刷/定価2200円(本体2000円+税10%)/2010年10月発行
ISBN 978-4-7853-3085-9  C3043

 本書は環境、くらし、いのちの3部から構成されており、これまであまり化学になじみがなかった学生に、身のまわりのものや現象を化学の視点でわかりやすく解説する。化学が敬遠されている大きな理由の一つである化学記号、化学式、計算などを極力使わず、それぞれの事項を平易な言葉で説明し、化学を体系的にとらえられるようになっている。


サポート情報

教科書採用の先生方に講義用の図表ファイルをご用意しました。
  ファイルのご利用は講義のみに限らせていただきます。
正誤表 (pdfファイル)

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

第1部 環境を知る
 1.水 −最も身近な環境−
 2.大気 −きれいな空気を求めて−
 3.大地 −いのちと暮らしの基盤−
 4.環境化学物質 −環境を蝕む−
 5.エネルギー −現状と将来−
第2部 くらしを知る
 6.不思議な水の性質
 7.ものが燃えるとは
 8.溶ける・洗う
 9.くっつくとは
 10.色をつける
 11.暮らしの中の金属
 12.進化し続けるプラスチック
第3部 いのちを知る
 13.生体内で働いている分子たち
 14.栄養と代謝
 15.体内の化学情報伝達 −ホルモンと神経−
 16.からだを守るシステム

詳細目次  →『環境・くらし・いのちのための 化学のこころ』 目次

はじめに (pdfファイル)

第1部 環境を知る

1.水 −最も身近な環境−
 1.1 使用可能な水の量はごくわずか
 1.2 水はどう利用されているか
 1.3 水をきれいにする −浄水−
 1.4 水の自浄作用
 1.5 生活排水と水質汚染
 1.6 水質検査 −BODとCOD−
 1.7 水資源枯渇の危機
 1.8 「緑のダム」の効果

2.大気 −きれいな空気を求めて−
 2.1 歴史とともに変化してきた大気
 2.2 無いと生きていけない酸素,実は有毒
 2.3 オゾン層破壊とフロン
 2.4 光化学スモッグの主役はオゾン
 2.5 二酸化炭素と地球温暖化
 2.6 地球温暖化がもたらす影響
 2.7 ノックス(NOx)・ソックス(SOx) と酸性雨

3.大地 −いのちと暮らしの基盤−
 3.1 岩石と鉱物と土
 3.2 人類最初の化学の利用 −焼きもの−
 3.3 ガラスとセメント
 3.4 豊かな土壌とは?
 3.5 土壌の汚染
 3.6 土壌の砂漠化と森林の効果
 3.7 酸性雨が生態系に及ぼす影響

4.環境化学物質 −環境を蝕む−
 4.1 「夢の物質」が実は…
 4.2 火で洗える布・魔法の鉱物アスベストは「静かな時限爆弾」
 4.3 がんと環境化学物質
 4.4 廃棄物とその処理

5.エネルギー −現状と将来−
 5.1 エネルギー資源
 5.2 エネルギー消費の現状
 5.3 発電
 5.4 電池のいろいろ
 5.5 燃料電池
 5.6 太陽電池
 5.7 バイオマス燃料

第2部 くらしを知る

6.不思議な水の性質
 6.1 氷・水・水蒸気の3つの状態の変化
 6.2 氷はなぜ浮く?
 6.3 水はなぜほかの物質と違うか
 6.4 水は暖まりにくく冷えにくい
 6.5 表面張力と毛管現象
 6.6 完全に純粋な水は存在するか?

7.ものが燃えるとは
 7.1 燃えるということは…
 7.2 ものが燃えるためには…
 7.3 引火と発火
 7.4 燃えるものと燃えないもの
 7.5 煙・すす・灰の正体は?
 7.6 不完全燃焼
 7.7 消火

8.溶ける・洗う
 8.1 溶けるということは…
 8.2 溶液・溶媒・溶質・濃度
 8.3 よく溶けるには…
 8.4 浸透圧と逆浸透法
 8.5 コロイド
 8.6 乳濁液・エマルション
 8.7 石けんも両親媒性物質
 8.8 合成洗剤
 8.9 ドライクリーニング

9.くっつくとは
 9.1 「くっつく」には3通りある
 9.2 吸着というのは…
 9.3 身近な吸着剤
 9.4 接着とは…
 9.5 さまざまな接着剤
 9.6 粘着とは…

10.色をつける
 10.1 色(いろ)とは…
 10.2 色素の変遷
 10.3 主な色のもと
 10.4 色を塗る
 10.5 染める
 10.6 食品・化粧品の着色

11.暮らしの中の金属
 11.1 金属の特徴
 11.2 合金
 11.3 鉄
 11.4 アルミニウム
 11.5 銅
 11.6 貴金属

12.進化し続けるプラスチック
 12.1 合成樹脂とプラスチック
 12.2 天然品の代替えとして生まれたプラスチック
 12.3 プラスチックの特徴
 12.4 プラスチックの基本的な構造
 12.5 プラスチックの種類と用途
 12.6 金属やガラスの代わりをするプラスチック
 12.7 環境にやさしいプラスチック

第3部 いのちを知る

13.生体内で働いている分子たち
 13.1 タンパク質とアミノ酸
 13.2 糖質
 13.3 脂質
 13.4 核酸
 13.5 ビタミン
 13.6 無機質

14.栄養と代謝
 14.1 主な栄養素の役割
 14.2 酵素の働き
 14.3 グルコースからATP がつくられる代謝
 14.4 脂肪がエネルギーを生む代謝
 14.5 アミノ酸の代謝と必須アミノ酸
 14.6 代謝反応の調節

15.体内の化学情報伝達 −ホルモンと神経−
 15.1 細胞間の情報伝達法
 15.2 ホルモンのいろいろ
 15.3 ホルモンの働き方
 15.4 糖尿病とホルモン
 15.5 神経系による情報ネットワーク
 15.6 神経伝達と伝達物質

16.からだを守るシステム
 16.1 二度なし現象 −免疫−
 16.2 抗原と抗体
 16.3 免疫とは自己と非自己の識別
 16.4 微妙に調節されている血液凝固
 16.5 血液検査と尿検査
 16.6 健康を化学で測る
 16.7 くすりの開発と化学
 16.8 化学と細菌との戦い −多剤耐性菌の出現−

練習問題
参考文献
問題解答とヒント
索引

著作者紹介

伊藤 明夫
いとう あきお 
1939年 長野県に生まれる。大阪大学理学部卒業、大阪大学大学院理学研究科博士課程修了。九州大学助手・助教授・教授、放送大学客員教授、北九州市立いのちのたび博物館館長などを歴任。北九州市立いのちのたび博物館名誉館員。主な著書に『細胞のはたらきがわかる本』『はじめて出会う 細胞の分子生物学』(以上 岩波書店)、『自分を知る いのちの科学』(培風館)などがある。

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


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