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※電子書籍はいずれも本文中の図版等の一部をカラーにした カラー版 です。
カラー版内容見本(PDFファイル)
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ホルモンから見た生命現象と進化シリーズ II
発生・変態・リズム −時−
Development, Metamorphosis and Rhythm
日本比較内分泌学会 編集委員会
北里大学教授 博(農) 天野勝文・
京都大学准教授 理博 田川正朋 共編
A5判/230頁/定価2750円(本体2500円+税10%)/2016年8月発行
ISBN 978-4-7853-5115-1
C3045
本書は、「時」に関係する現象に焦点を当て、ホルモンを切り口とした興味深い断面を紹介する。
動物には、個体の一生のうちのおおよそ決まった「時」に大きく形態の変化する現象──脱皮や変態などが知られており、内分泌系によって統括されている。また、動物の成熟や繁殖行動の多くには、特定の「時」に変化する現象──季節性がみられ、そのためにさまざまなスケールで時間を測る時計が体内にあり、固有の周期でリズムを生み出す。これらのリズムの発現にもホルモンが深く関わっている。
本書の前半では「発生・変態」を、後半では「リズム」を取り扱い、昆虫類、甲殻類、境界動物(尾索類、頭索類、無顎類)、魚類、両生類、鳥類、哺乳類と幅広い動物を対象に第一線の研究者がわかりやすく解説した。
「時」にまつわる現象自身とそれに関わる内分泌系の役割を、動物間で比較することの楽しさを知っていただければ幸いである。
サポート情報
◎ はじめに (pdfファイル)
◎ 索引 (pdfファイル)
◎ 執筆者一覧 (所属は執筆当時。pdfファイル)
1.序論 −時の視点から見た生命現象とホルモン−
第1部 発生・変態
2.昆虫類の成長・変態とホルモン
3.甲殻類の脱皮・変態とホルモン
4.境界動物の内分泌系と変態にみる脊椎動物への進化の足跡
5.魚類の変態とホルモン
6.両生類の変態とホルモン
7.鳥類の胚発生における甲状腺ホルモンの役割
第2部 リズム
8.概日リズム・時計遺伝子とホルモン
9.昆虫類のリズムとホルモン
10.魚類の生殖リズムとホルモン
11.鳥類の光周性とホルモン
12.哺乳類の生殖リズムとホルモン
はじめに (pdfファイル)
1.序論 −時の視点から見た生命現象とホルモン− [天野勝文・田川正朋]
1.1 ホルモンとはどのような物質か?
1.2 系統進化的な「時」の視点から見た「発生・変態とホルモン」
1.3 系統進化的な「時」の視点から見た「リズムとホルモン」
1.4 おわりに
第1部 発生・変態
2.昆虫類の成長・変態とホルモン [神村 学]
2.1 昆虫とは
2.2 昆虫の変態様式
2.3 完全変態の獲得が昆虫の繁栄につながった
2.4 昆虫の進化を分子系統解析の結果から再現する
2.5 完全変態昆虫は不完全変態昆虫からどのように進化したのか
2.6 昆虫の脱皮・変態を誘導するホルモン
2.7 ホルモンによる昆虫の脱皮・変態誘導機構 −クラシカル・スキーム−
2.8 ホルモンによる昆虫の脱皮・変態誘導機構 −クラシカル・スキームを超えて−
2.9 昆虫ホルモンの利用
3.甲殻類の脱皮・変態とホルモン [大平 剛]
3.1 成長のための脱皮
3.2 成長以外のための脱皮
3.3 多様な変態の様式
3.4 脱皮・変態を制御するホルモンの役割
3.5 脱皮ホルモン(エクジステロイド)の働き
3.6 脱皮抑制ホルモン(MIH)の働き
3.7 幼若ホルモン様分子(ファルネセン酸メチル)の働き
3.8 おわりに
4.境界動物の内分泌系と変態にみる脊椎動物への進化の足跡 [窪川かおる]
4.1 境界動物とは何か
4.1.1 無脊椎動物と脊椎動物
4.1.2 無顎類
4.1.3 尾索動物
4.1.4 頭索動物
4.2 無顎類における下垂体の発生
4.3 ホヤにおける内分泌器系と下垂体相同部位の発生
4.4 ナメクジウオにおける内分泌系と下垂体相同部位の発生
4.5 下垂体糖タンパク質ホルモンの境界動物における分子進化
4.6 無顎類の変態と甲状腺ホルモン
4.7 ホヤとナメクジウオにおける変態と甲状腺ホルモン
4.8 境界動物からの比較内分泌学
5.魚類の変態とホルモン [田川正朋]
5.1 魚も変態する
5.2 魚類は何のために変態するのか
5.3 多様な仔魚の形と変態の2つの方向性
5.4 魚類の変態とホルモンによる調節機構
5.5 必ず起こるとは限らないサケ類の銀化変態
5.6 カレイ類の形態異常 −変態を失敗する現象−
5.7 甲状腺ホルモンの分泌時期がカレイ類の変態の成功と失敗を決める
5.8 カレイ類の着色型黒化 −体の一部に時期はずれに起こる変態現象−
6.両生類の変態とホルモン [井筒ゆみ]
6.1 両生類の変態研究の歴史
6.2 組織特異的な変化と甲状腺ホルモン
6.3 変わった変態:直接発生と幼形成熟
6.4 上皮系細胞の変態
6.5 免疫系細胞の変態
6.6 変態機構に働く免疫系
6.7 両生類の変態研究は今後どのように発展していくのか
7.鳥類の胚発生における甲状腺ホルモンの役割 [Veerle Darras・岩澤 淳]
7.1 甲状腺ホルモンはなぜ胚発生にとって重要なのか?
7.2 甲状腺ホルモンとその作用のしくみ
7.2.1 甲状腺ホルモンの合成と分泌
7.2.2 甲状腺ホルモンの作用のしくみ
7.2.3 標的細胞と細胞内への甲状腺ホルモンの輸送
7.2.4 甲状腺ホルモンの細胞内での活性化と不活性化
7.3 鳥類の胚発生
7.4 視床下部-下垂体-甲状腺軸の発生
7.5 甲状腺ホルモンは胚の発生をどのように制御するのか?
7.5.1 脳の発生
7.5.2 孵化
7.6 鳥類の発生初期の甲状腺ホルモンはどこから来るのか?
7.7 今後の展望
第2部 リズム
8.概日リズム・時計遺伝子とホルモン [飯郷雅之]
8.1 日周リズム,概日リズムと体内時計
8.2 概日リズムの性質
8.3 概日リズムを制御する体内時計の局在同定にホルモンが果たした役割
8.4 脊椎動物の時計遺伝子探索
8.5 時計遺伝子による体内時計の制御
8.6 末梢時計の発見
8.7 ホルモンによる体内時計の制御
8.8 松果体のメラトニン合成を制御する体内時計の比較生物学
8.9 体内時計による魚類松果体からのメラトニン分泌リズム制御の比較内分泌学
8.10 今後の展望
9.昆虫類のリズムとホルモン [竹田真木生]
9.1 はじめに −概日振動の進化−
9.2 概日時計の基本構造と挙動
9.3 時計はどこにあるか?
9.4 キイロショウジョウバエにおける概日時計遺伝子の発見
9.5 キイロショウジョウバエにおける概日時計ニューロン
9.6 概日時計の分子構造と制御機構
9.7 多様な出力系と末端のホルモン制御
9.8 概日振動系の一機能としての光周性のホルモン制御
9.9 今後の展望
10.魚類の生殖リズムとホルモン [天野勝文]
10.1 魚類の産卵期の多様性
10.2 魚類の生殖腺の発達
10.3 魚類の生殖リズムを支配するホルモンの働き
10.4 サクラマスの性成熟にともなうGnRHの変動
10.5 メダカの産卵リズムとGnRHニューロンの活動周期
10.6 生殖リズムの要である日長情報を伝えるホルモン:メラトニン
10.7 サケ科魚類の光センサー:血管嚢
10.8 今後の展望
11.鳥類の光周性とホルモン [新村 毅・吉村 崇]
11.1 鳥類の季節リズム
11.2 光周性研究のモデル動物としての鳥類
11.3 鳥類の光周性の生理学的研究
11.4 光周性を制御する甲状腺ホルモン
11.5 春告げホルモンTSH
11.6 鳥類の光周性を制御する脳深部光受容器
12.哺乳類の生殖リズムとホルモン [束村博子]
12.1 哺乳類の生殖戦略
12.2 生殖におけるリズム(周期性)
12.3 生殖に関わるホルモンと性周期
12.4 キスペプチンニューロンによる生殖機能の制御と生殖リズム
12.5 季節繁殖と光周期
12.6 哺乳類の生殖リズムの意義
略語表
索引 (pdfファイル)
執筆者一覧 (所属は執筆当時。pdfファイル)
謝辞
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天野 勝文
あまの まさふみ
1963年 神奈川県に生まれる。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。科学技術庁科学技術特別研究員などを経て現職。専門は水族生理学。主な著書に『増補改訂版 魚類生理学の基礎』(共著、恒星社厚生閣)、『生殖とホルモン』(共著、学会出版センター)などがある。
田川 正朋
たがわ まさとも
1962年大阪府に生まれる。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学助手などを経て現職。専門は魚類生理学。主な著書に『増補改訂版 魚類生理学の基礎』(共著、恒星社厚生閣)、『稚魚学』(共編、生物研究社)などがある。
→ 執筆者一覧 (所属は執筆当時。pdfファイル)
日本比較内分泌学会(JSCE)
日本にも生物学的観点を主体とした基礎的な内分泌学の発展を図るため学会を設けるべきであるという内外の要請を受けて、1975年に設立。生物学・農学・医学・薬学など幅広い分野から会員が参加している。
(情報は初版刊行時のものですから一部修正しています)
比較内分泌学入門
成長・成熟・性決定
求愛・性行動と脳の性分化
ホメオスタシスと適応
回遊・渡り
生体防御・社会性
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