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新・生命科学シリーズ 
動物の形態 −進化と発生−
Evolution and Development of Morphogenesis

在庫マーク

東京都立大学名誉教授 理博 八杉貞雄 著

A5判/152頁/2色刷/定価2420円(本体2200円+税10%)/2011年5月発行
ISBN 978-4-7853-5846-4  C3045

 生物が「形」あるいは「形態」をもっていることはいうまでもない。そしてそれが生物の機能と密接に関係していることも、改めて述べるまでもないことのように思われる。しかし、形態と機能の関係、そして形態そのものがどのように生じるか、ということはそれほど簡単に理解されることでもない。生物界に見られる驚くほど多様な形態は、多くの場合長い進化の産物でもあり、またそれぞれの生物の発生過程で次第に構築されていくものである。
 本書では、形態の進化と発生をできるだけ具体的な例に基づいて解説する。


サポート情報

教科書採用の先生方に講義用の図表ファイルをご用意しました。
  ファイルのご利用は講義のみに限らせていただきます。
はじめに (pdfファイル)   

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1編 形態は生物にとってどのような意味があるか
 1.形態とは何か
 2.形態の生物学的基礎
2編 形態の進化
 3.脊索動物における形態の変化
 4.形態の進化と分子進化
3編 形態はどのように形成されるか
 5.器官形成の原理
 6.初期発生における形態形成
 7.器官形成における形態形成

詳細目次  →動物の形態 目次

はじめに (pdfファイル)

1編 形態は生物にとってどのような意味があるか

1.形態とは何か
 1.1 形態の重要性
 1.2 形態はどのように認識されるか
 1.3 形態は機能とどのように関係しているか
  1.3.1 小腸絨毛の形態と機能
  1.3.2 眼の構造と機能
  1.3.3 腎臓の構造と機能

2.形態の生物学的基礎
 2.1 形態はどのようにして決まるか
  2.1.1 組織と器官
  2.1.2 分子と細胞の形態
 2.2 細胞と組織
  2.2.1 上皮組織
  2.2.2 結合組織
  2.2.3 筋組織
  2.2.4 神経組織
  2.2.5 組織の形態と細胞
 2.3 組織や器官と個体の形態

2編 形態の進化

3.脊索動物における形態の変化
 3.1 脊索動物とは何か
  3.1.1 脊索動物の祖先
  3.1.2 脊索動物の分類
  3.1.3 頭索動物と尾索動物の形態
  3.1.4 脊椎動物の形態
 3.2 脊椎動物の進化と比較形態学
  3.2.1 脊椎動物の分類
  3.2.2 脊椎動物比較形態学

4.形態の進化と分子進化
 4.1 形態と遺伝子の進化
 4.2 脊索動物の進化とファイロタイプ
 4.3 骨格系の進化と遺伝子
 4.4 神経系の進化と遺伝子
 4.5 四肢の進化と遺伝子

3編 形態はどのように形成されるか

5.器官形成の原理
 5.1 個体発生
 5.2 発生過程とエピジェネシス
 5.3 遺伝子発現と細胞環境
 5.4 成長因子と受容体
  5.4.1 成長因子とは何か
  5.4.2 繊維芽細胞成長因子
  5.4.3 骨形成タンパク質
  5.4.4 表皮(上皮)成長因子
  5.4.5 Wnt
  5.4.6 ヘッジホッグ
  5.4.7 ノッチ- デルタ系
  5.4.8 その他
 5.5 組織間相互作用
 5.6 形態形成と細胞の移動や運動
 5.7 細胞の運動
 5.8 細胞の形態と細胞接着,細胞骨格
  5.8.1 細胞接着
  5.8.2 細胞骨格

6.初期発生における形態形成
 6.1 受精から原腸形成までの形態形成
  6.1.1 前成説と後成説
  6.1.2 受精と卵割
  6.1.3 原腸形成
 6.2 神経管の形成
 6.3 神経ネットワークの形成
 6.4 脳の領域化
 6.5 脊髄の背腹軸の形成
 6.6 体節の形成
  6.6.1 体節の形成過程
  6.6.2 体節形成のメカニズム

7.器官形成における形態形成
 7.1 眼の形成
  7.1.1 眼の正常発生
  7.1.2 眼の形成の分子機構
 7.2 皮膚とその派生物の発生
 7.3 歯の形成
 7.4 四肢
  7.4.1 四肢の発生
  7.4.2 肢芽領域の決定
  7.4.3 肢芽の伸張
  7.4.4 前後軸の決定
  7.4.5 前肢と後肢の特性の決定
 7.5 心臓の形成
 7.6 腎臓の形成
 7.7 生殖細胞の起原,生殖腺の形成と生殖輸管
  7.7.1 始原生殖細胞
  7.7.2 生殖腺の形成
  7.7.3 生殖輸管の形成
 7.8 消化器官の形成
  7.8.1 原始腸管の成立
  7.8.2 咽頭の分化
  7.8.3 胃の形態形成と分化
  7.8.4 小腸の分化

あとがき
参考文献・引用文献
索引

コラム1 生物の分類
コラム2 ファイロタイプ
コラム3 モデル動物

著作者紹介

八杉 貞雄
やすぎ さだお 
1966年 東京大学理学部卒業。東京大学大学院理学系研究科修士課程中退。東京大学助手・助教授、東京都立大学教授、首都大学東京教授(大学改組)、帝京平成大学教授、京都産業大学教授などを歴任。主な著書に『ベーシックマスター 発生生物学』(共著、オーム社)、『医学・薬学系のための基礎生物学』(共著、講談社)、『スター 生物学』(監訳、東京化学同人)などがある。

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


この著作者の本
『ヒトを理解するための 生物学(改訂版)』
ヒトを理解するための
生物学(改訂版)


『ワークブック ヒトの生物学』
ワークブック
ヒトの生物学


関連書籍
『生物の形の多様性と進化』
生物の形の多様性と進化


『形態形成の原理(全訂版)[POD版] 』
形態形成の原理
(全訂版)[POD版]



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