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エントロピーから読み解く 生物学
−めぐりめぐむ わきあがる生命−
Biological World as Guided by Entropy:An Essay on the Circulating, Coupled, and Emergent Life
東京大学名誉教授 理博 佐藤直樹 著
A5判/232頁/定価2970円(本体2700円+税10%)/2012年5月発行
ISBN 978-4-7853-5853-2
C3045
(オンデマンド方式による印刷・製本)
本書は、大学生を主な対象として、専門的な前提知識なしに、生物や生命について新たな観点から考えなおす題材を提供することを目的としている。副題の「めぐる circulating」というのは、生命や人間社会の活動がサイクルをなしていることを指し、「めぐむ coupled」とは、それらのサイクルが相互にエネルギーやものを供給しあっていることを示している。そして、無生物から、分子、細胞、個体、生態系、進化、あるいは人間社会などと、生命活動を構成する多数の階層のそれぞれにおいて、下の階層の勢いをもらって上位の階層が「わきあがる emergent」という「生命の勢い」の連鎖に思い至る。
本書は、こうした生命の基本的かつ統合的な理解を目指し、生命の理解の仕方や生命科学の教育に、エントロピーという尺度を導入することで、生命のつながりのすべてを理解する新しい風を吹き込むことを期待している。
サポート情報
◎ はじめに
◎ おわりに
◎ 索引 (以上 pdfファイル)
◎ 正誤表 (pdfファイル)
1.「生命」と「もの」
2.めぐる生命のリズムとサイクル
3.細胞の中のめぐりめぐむ世界(1) 遺伝子・代謝・酵素
4.細胞の中のめぐりめぐむ世界(2) エネルギーと運動
5.サイクルと流れが織りなす発生と形態形成
6.体の中でめぐる循環系とシグナル伝達系
7.生態系:めぐりめぐむものと生き物
8.人間とともにめぐる生態系
9.世代をこえてつながる生命
10.地球と生命の共進化
11.生命の神秘から生命の秩序構造へ
12.部品からサイクルへ:生命秩序とエントロピー差
13.エントロピー差がめぐりめぐむ生命を生みだす
14.「不均一性」から考える生命世界と人間社会
はじめに (pdfファイル)
1.「生命」と「もの」
1・1 人間から考える
1・2 生命の神秘を解くには
1・3 本書の構成と展開
2.めぐる生命のリズムとサイクル
2・1 細胞周期
2・2 概日リズムと光周性
2・3 ライフサイクル
3.細胞の中のめぐりめぐむ世界(1) 遺伝子・代謝・酵素
3・1 めぐるDNA
3・2 めぐる代謝
3・3 酵素もめぐる
コラム3-1 遺伝暗号の役割
4.細胞の中のめぐりめぐむ世界(2) エネルギーと運動
4・1 光合成と呼吸のめぐむ関係
4・2 多様なエネルギー獲得戦略
4・3 めぐる動き
コラム4-1 酸化と還元
コラム4-2 二つの光化学系
5.サイクルと流れが織りなす発生と形態形成
5・1 多細胞化への道程
5・2 超細胞構造の温故知新
5・3 細胞を集合させるシグナル
5・4 多細胞生物も1 個の受精卵から
5・5 「わきあがる」パターン形成と「めぐる」細胞
6.体の中でめぐる循環系とシグナル伝達系
6・1 身体と循環
6・2 めぐる植物
6・3 サイクルは何のため?
7.生態系:めぐりめぐむものと生き物
7・1 捕食系のサイクル
7・2 生き物の中の生き物ワールド
7・3 めぐる炭素
7・4 窒素もめぐる
7・5 栄養元素の循環と土のめぐみ
8.人間とともにめぐる生態系
8・1 地球のエネルギー収支
8・2 海の循環と気候変動
8・3 ちょっと変な生態系ピラミッド
8・4 めぐりめぐむ人間社会
9.世代をこえてつながる生命
9・1 輪廻転生と血のつながり
9・2 進化と遺伝情報
9・3 わきあがるヒトの進化
10.地球と生命の共進化
10・1 地球と生命の歴史
10・2 宇宙とつながる生命
11.生命の神秘から生命の秩序構造へ
11・1 パスツールと自然発生説の否定
11・2 自然認識は関係性の把握から
11・3 ベルクソンの「生命の勢い」説
11・4 シュレーディンガーの「負のエントロピー変化」概念
11・5 プリゴジンの散逸構造理論
11・6 目的論を見直す
11・7 積み重なる生命秩序
12.部品からサイクルへ:生命秩序とエントロピー差
12・1 生命のもう一つの科学を探す
12・2 生命のサイクルとエントロピー差
12・3 いろいろな顔をもつエントロピー
12・4 不均一性で秩序を表す
コラム12-1 エントロピーと自由エネルギー
コラム12-2 対数について
コラム12-3 情報量の計算
13.エントロピー差がめぐりめぐむ生命を生みだす
13・1 呼吸のエネルギーとエントロピー
13・2 すべての生命に「めぐむ」駆動力:光合成反応の不思議
13・3 光が与える「めぐむ」力:光化学反応で蓄えられるエントロピー差
13・4 エントロピー差とめぐむサイクル
13・5 めぐりめぐむ生命の基本単位モデル
13・6 代謝を越えて:めぐりめぐむ生命モデルの階層化
コラム13-1 エンタルピー変化もエントロピー変化の一種と考える
14.「不均一性」から考える生命世界と人間社会
14・1 「不均一性」から考える生命の原理
14・2 「不均一性」から考える豊かさ
14・3 自由と平等
14・4 めぐりめぐむ生と死
14・5 人間とは:生きがいを考える
おわりに (pdfファイル)
引用文献
索引 (pdfファイル)
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佐藤 直樹
さとう なおき
1953年生まれ。東京大学理学部卒業、東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学助手、東京学芸大学助教授、埼玉大学教授、東京大学教授などを歴任。専門は光合成生物の脂質生合成、比較ゲノム・進化学、生命基礎論。主な著書・訳書に『科学哲学へのいざない』(青土社)、『細胞内共生説の謎』(東京大学出版会)、『生命科学』(共著、羊土社)、『光合成の科学』(共著、東京大学出版会)、モランジュ著『生物科学の歴史』(みすず書房)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しております)
しくみと原理で解き明かす 植物生理学
生命と遺伝子
生命の意味
エントロピーから 化学ポテンシャルまで
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