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『しっかり学ぶ 化学熱力学』 カバー
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しっかり学ぶ 化学熱力学 −エントロピーはなぜ増えるのか−
Basic Chemical Thermodynamics −Why Does Entropy Increase?−

在庫マーク

横浜国立大学特任教員(教授) 博士(工学) 石原顕光 著

A5判/228頁/定価2860円(本体2600円+税10%)/2019年5月発行
ISBN 978-4-7853-3516-8  C3043

電子書籍

 化学熱力学の教科書を読んでも、講義を受けても、きちんと理解できたような気がしない、でも“どこがわからないのか”もわからない。そんな悩める読者のために、化学熱力学について長年考え続けてきた著者が、自らの探究過程をたどりながら“どこが理解しづらいのか”“どこでつまずきがちなのか”を示し、現場で使いこなすための化学熱力学を懇切ていねいに解説した、ユニークなテキスト。

【本書の目的】
 1.「エントロピー」を“わかった!”と思えるようになる。
 2.熱力学を基本から理解し、自信をもって使いこなせるようになる。


サポート情報

【第6章 補足】部分モル量の導入 (pdfファイル)
はじめに −本書で学習するために− (pdfファイル)  索引 (pdfファイル)
正誤表 (pdfファイル)

目次 (章タイトル)  → 詳細目次

1.エネルギー
2.熱力学第一法則
3.熱力学第二法則
4.エントロピーをどのように理解するか
5.エンタルピー
6.ギブズエネルギーと化学平衡
7.化学熱力学を使いこなす

詳細目次  →『しっかり学ぶ 化学熱力学』 目次

はじめに −本書で学習するために−(pdfファイル)

1.エネルギー
 1.1 エネルギー
 1.2 仕事
 1.3 運動エネルギー
 1.4 重力によるポテンシャルエネルギー
 1.5 電気的仕事
 1.6 表面仕事
 1.7 熱
 1.8 熱と力学的仕事の等価性と特殊性
 1.9 内部エネルギー
 1.10 その他のエネルギー
 1.11 エネルギーの形態と相互作用
 1.12 潜在的能力の意味
 1.13 エネルギーと作用量に関してわからなくていいこと

2.熱力学第一法則
 2.1 孤立系と熱力学第一法則
 2.2 化学現象を対象とした熱力学第一法則の表現
 2.3 力学的仕事(体積仕事)再考
 2.4 熱再考
 2.5 平衡状態
 2.6 部分系の平衡状態
 2.7 状態量
 2.8 あらためて熱力学第一法則の持つ意味

3.熱力学第二法則
 3.1 熱力学第二法則の導入に向けて
 3.2 熱の出入りのない場合(断熱変化)の検討
 3.3 内部エネルギーが変化しない場合(理想気体では等温変化)の検討
 3.4 熱の仕事への継続的変換
 3.5 理想気体の等温圧縮過程
 3.6 理想気体の等温膨張-圧縮過程−準静的・可逆変化と不可逆変化
 3.7 準静的変化と可逆変化
 3.8 カルノーサイクル
 3.9 カルノーサイクルからエントロピー概念へ
 3.10 クラウジウスの変換の当量と補償の考え方
 3.11 変換の当量についての補足
 3.12 準静的過程におけるエントロピーの算出
 3.13 準静的定積変化に対するエントロピー変化の意味
 3.14 準静的断熱過程が等エントロピー変化である理由
 3.15 絶対温度について

4.エントロピーをどのように理解するか
 4.1 エントロピーの物理的意味
 4.2 理想気体の断熱不可逆過程とエントロピー変化
 4.3 サイクル全体の変換の当量とエントロピー
 4.4 理想気体の定積不可逆過程とエントロピー変化
 4.5 温度差に基づく熱の移動現象とエントロピー変化
 4.6 エントロピーをどのように理解するか

5.エンタルピー
 5.1 便利で使いやすくするための工夫
 5.2 エンタルピーと熱化学反応の定圧反応熱
 5.3 電気化学反応の場合のエンタルピー差

6.ギブズエネルギーと化学平衡
 6.1 熱力学第二法則を含んだ取り扱い
 6.2 電気化学反応に対するギブズエネルギーの物理的意味
 6.3 電気化学反応に対するエンタルピーの物理的意味
 6.4 熱化学反応におけるギブズエネルギーの意味
 6.5 開放系の導入−閉鎖系の構成要素としての開放系
 6.6 化学ポテンシャルの導入−純物質の化学ポテンシャル
 6.7 混合系(多成分系)の化学ポテンシャル
 6.8 化学反応系の取り扱い
 6.9 化学ポテンシャルの温度・圧力依存性
 6.10 純物質の理想気体の化学ポテンシャルから混合系の理想気体の化学ポテンシャルへ
 6.11 化学平衡の図的理解

7.化学熱力学を使いこなす
 7.1 反応にともなうエンタルピー変化の導出
 7.2 標準エントロピーの求め方
 7.3 標準ギブズエネルギー変化から平衡定数を求める
 7.4 ギブズ-ヘルムホルツの式−平衡定数の温度依存性

索引 (pdfファイル)

著作者紹介

石原 顕光
いしはら あきみつ 
1966年 兵庫県に生まれる。横浜国立大学工学部卒業、横浜国立大学大学院博士後期課程修了。(独)科学技術振興機構研究員、横浜国立大学客員教授などを経て現職。(有)テクノロジカルエンカレッジメントサービス取締役。主な著書に『トコトンやさしい電気化学の本』(日刊工業新聞社)、『次世代のバイオ水素エネルギー』(共著、化学同人)などがある。

(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


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