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身近な現象から理解する 化学熱力学
Understanding Chemical Thermodynamics −Through Daily Phenomena−
横浜国立大学特任教員(教授) 博士(工学) 石原顕光 著
A5判/予224頁/定価 円(本体 円+税10%)/2025年7月発行
ISBN 978-4-7853-3532-8
C3043
●目の前の化学現象に「宇宙のルール=熱力学の真理」が詰まっている!●
化学熱力学は決して遠い理論ではない。あなたの目の前で起こる化学現象に、熱力学の本質が波打っている。
本書は、そんな現象を足掛かりに、その奥底にある熱力学「第一法則」「第二法則」を深く実感してもらうために書かれている。
公式の暗記で終わらせない、本物の理解へ。さあ、その扉を、いま開いてみませんか?
サポート情報
1.相律は平衡現象を貫く視点
2.身近にある水と水蒸気の気液平衡を徹底的に理解しよう
3.反応熱を測定し,データベース化しよう
4.反応熱は温度次第
5.広がって混ざることが本質の化学平衡
6.どんな温度の化学平衡でもエントロピーが支配する
7.役に立つ電気化学 〜電気化学熱力学
1.相律は平衡現象を貫く視点
1.1 ギブズの天才的な洞察によって見出された相律
1.2 まず状態量・相・自由度を理解しよう
1.3 状態が指定されることの重要性を認識しよう
1.4 多成分系の相律も難しくない
1.5 化学平衡を含むと少し複雑になる
1.6 本当は難しい平衡状態の判断
2.身近にある水と水蒸気の気液平衡を徹底的に理解しよう
【設問】水を温める飽和水蒸気圧は増加する
2.1 100℃以下で飽和する水蒸気
2.2 気液平衡の自由度は1
2.3 熱力学の王道 〜ギブズエネルギーと化学ポテンシャルから現象を見る
2.3.1 熱力学視点ってこういうことだ
2.3.2 熱力学では,バラバラの単体を基準にとる
2.3.3 飽和水蒸気圧は標準ギブズエネルギー変化に詰め込まれている
2.4 原理・原則に立ち返る 〜全宇宙のエントロピーの視点
2.5 温度と圧力の変化を支配する相律
3.反応熱を測定し,データベース化しよう
【設問】尿素を燃やして熱を測る
3.1 実験結果を正しく理解する
3.2 状態量の性質をとことん使って反応熱を求めよう
3.3 大気圧化で燃やすとどうなる?
3.4 状態量の面目躍如! 標準生成エンタルピーのデータベース化
4.反応熱は温度次第
【設問】炭酸カルシウムを加熱したら熱を吸う? 出す?
4.1 まずは大事な系の設定と相律
4.2 抽象的に考えた方がいいこともある
4.3 これが熱力学の威力だ 〜実験しなくてもわかる神通力
4.4 任意の温度の反応熱は熱容量に注目せよ
5.広がって混ざることが本質の化学平衡
【設問】窒素酸化物は広がって混ざって平衡になる
5.1 熱力学的に取り扱えるように現象を把握する 〜まずこれが大事
5.2 反応はあるけど,相律は難しくない
5.3 熱力学の王道 〜ギブズエネルギーと化学ポテンシャルから現象を見る
5.3.1 まずは大事な系の設定
5.3.2 変化の方向を決める化学ポテンシャル
5.3.3 純物質を基準にした化学ポテンシャルを用いて理解しよう
5.3.4 イメージで理解する化学平衡 〜傾きの違う2つの直角三角形
5.3.5 とにかくギブズエネルギーが減る方向へ
5.4 原理・原則に立ち返る 〜途中で止まるのは混合のエントロピーのおかげ
5.4.1 純物質の性質の差を混合のエントロピーで補償する
5.4.2 根本はやっぱり全宇宙のエントロピー
5.5 自然は保守的 〜変化を嫌うルシャトリエの原理
6.どんな温度の化学平衡でもエントロピーが支配する
【設問】炭酸カルシウムは熱分解する
6.1 熱力学的に考察できるように現象を正しく理解しよう
6.2 化学熱力学の王道 〜ギブズエネルギーと化学ポテンシャルから現象を見る
6.2.1 反応系と生成系の化学ポテンシャルで決まる
6.2.2 化学平衡は直角三角形で理解する 〜イメージで平衡状態をつかむ
6.2.3 混ざらないから一方向に行ったっきり
6.2.4 平衡測定から反応熱がわかる 〜自然現象に潜む関係を見つけよう
6.2.5 データと電卓だけで100%の予想ができる
6.2.6 温度が変わると平衡はどっちに行く?〜反応熱に注目せよ
6.3 エンタルピーとエントロピーの兼ね合いとは
6.4 原理・原則に立ち返る 〜結局世の中はエントロピーで決まる
7.役に立つ電気化学 〜電気化学熱力学
【設問】ダニエル電池を放電させてみよう
7.1 現象を正しく理解しよう
7.2 熱力学の王道 〜ギブズエネルギーと化学ポテンシャルから現象を見る
7.2.1 理想からのずれはまとめて活量に押し込める
7.2.2 電気仕事も含めて釣り合っている 〜電気化学の特徴
7.2.3 電気化学ポテンシャルは半電池反応を扱うのに便利
7.2.4 電池の起電力は化学的性質の差によって生じていた
7.2.5 やっぱり基準が大切 〜相対的な関係で議論する
7.2.6 放電しきったら化学平衡 〜電気化学平衡と化学平衡を混同しないように
7.2.7 電気化学的な釣り合いは電位差と濃度のバランスでとる
7.3 原理・原則に立ち返る 〜電池は全宇宙のエントロピーを増やさずに放電しうる
本書全体を通しての記号の説明
索引
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石原 顕光
いしはら あきみつ
1966年 兵庫県に生まれる。横浜国立大学工学部卒業、横浜国立大学大学院博士後期課程修了。(独)科学技術振興機構研究員、横浜国立大学客員教授などを経て現職。(有)テクノロジカルエンカレッジメントサービス取締役。主な著書に『トコトンやさしい電気化学の本 新版』『熱と温度の科学』(以上 日刊工業新聞社)、『モビリティ用電池の化学』(共著、化学同人)などがある。
(情報は初版刊行時のものから一部修正しています)


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